「仕事や趣味で使える広い軽バンが欲しいけど、アトレーとエブリイ、どっちがいいんだろう?」
「毎日乗るから、やっぱり燃費は気になるな…」
軽バンの購入を検討する際、この2台で悩む方は非常に多いのではないでしょうか。
ダイハツのアトレーとスズキのエブリイは、長年にわたり軽商用バン市場を牽引してきたライバル同士です。
見た目やサイズ感は似ていますが、実は燃費性能や使い勝手にはそれぞれ個性があります。
特に2024年2月にエブリイがマイナーチェンジし、新たにCVTを搭載したことで、その勢力図は大きく変わりました。
この記事を読めば、公式サイトの最新情報に基づいた軽バン選びの悩みがきっと解消されるはずです。
この記事でわかること
- アトレーと新型エブリイ(CVT搭載モデル含む)のカタログ燃費とリアルな実燃費の違い
- 燃費に影響を与えるエンジンや最新トランスミッションの差
- 維持費まで含めた総合的なコストパフォーマンス
- あなたの使い方に合った一台を見つけるための具体的なポイント
両車の特徴を深く理解し、後悔しない車選びをするために、ぜひ最後までじっくりとご覧ください。
アトレーとエブリイの燃費性能を徹底比較!カタログ値と実燃費の違いを解説

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
車選びで最も気になるポイントの一つが燃費です。特に、仕事やレジャーで長距離を走る機会が多い方にとっては、日々のガソリン代に直結する重要な要素。
ここでは、アトレーと、CVTを新採用したエブリイの燃費性能を、公式発表されている「カタログ燃費」と、ユーザーのリアルな声である「実燃費」の両面から徹底的に比較・解説します。
アトレーとエブリイのカタログ燃費は何km/L?最新モデルで見る燃費ランキング
まずは、メーカーが公表しているカタログ燃費(WLTCモード)を見てみましょう。
WLTCモードは「市街地」「郊外」「高速道路」の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した、より実走行に近い国際的な燃費測定方法です。
【アトレー vs エブリイ カタログ燃費(WLTCモード)比較】
車種 | グレード | 駆動方式 | トランスミッション | 燃費 (km/L) |
ダイハツ アトレー
![]() ダイハツ・アトレー公式 |
全グレード | 2WD/4WD | CVT | 14.7 km/L |
スズキ エブリイ
![]() スズキ・エブリイ公式 |
PAリミテッド / PC / JOIN | 2WD | CVT | 16.4 km/L |
PAリミテッド / PC / JOIN | 4WD | CVT | 16.4 km/L | |
PA / PAリミテッド / PC / JOIN | 2WD | 5MT | 17.2 km/L | |
PA / PAリミテッド / PC / JOIN | 4WD | 5MT | 16.9 km/L | |
PA | 2WD | 4AT | 14.6 km/L | |
JOINターボ | 2WD/4WD | CVT | 15.1 km/L |
※2025年8月時点の現行モデルの情報です。
この表からわかるように、スズキ・エブリイが燃費性能で優位に立っています。
最も優れた数値は従来通り5MT車の17.2km/Lですが、注目すべきは新採用されたCVT車の16.4km/Lという数値です。
これは、アトレーの14.7km/Lを大幅に上回っており、スムーズな運転を好むAT派のユーザーにとって非常に魅力的な選択肢となりました。
実際の走行でわかった!アトレーとエブリイの実燃費データとその理由
カタログ燃費はあくまで特定の条件下での測定値。実際にオーナーが計測した「実燃費」は、運転スタイルや走行環境、積載量によって大きく変わります。
各種燃費投稿サイトのデータを総合すると、実燃費の傾向は以下のようになります。
- アトレー(ターボ/CVT)の実燃費: 約13~14km/L
- エブリイ(NA/CVT)の実燃費: 約11~13km/L
- エブリイ(NA/MT)の実燃費: 約13~15km/L
- エブリイ(NA/4AT)の実燃費: 約11~13km/L
- エブリイ(ターボ/CVT)の実燃費: 約10~12km/L
ここでも、エブリイのNA(ノンターボ)エンジン+MTの組み合わせが最も燃費が良い傾向にあります。
なぜカタログ燃費と実燃費に差が生まれるのでしょうか?主な理由は以下の通りです。
- 走行環境: 信号の多い市街地でのストップ&ゴーは燃費を悪化させます。
- 運転スタイル: 急発進・急加速・急ブレーキを繰り返す運転は燃費を大きく悪化させます。
- 積載量: 重い荷物を常に積んでいると、その分燃費は悪くなります。
- エアコンの使用: 夏場のエアコン使用は燃費に影響します。
特にアトレーは全車ターボエンジンのため、アクセルの踏み込み方によって燃費が変動しやすい特徴があります。
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軽自動車バン選びで重要!アトレーとエブリイの燃費に影響する装備やグレードの違い
燃費性能は、エンジンやトランスミッション、車両重量に大きく左右されます。
- アトレーの燃費を支える技術
アトレーは、「FR用CVT」とターボエンジンの組み合わせが特徴です。
CVTによる滑らかな加速と、ターボによる力強い走りは、重い荷物を積んだ際や高速走行時に真価を発揮します。
パワーがある分、アクセルを深く踏む必要が減り、結果的に燃費の向上に繋がる場面もあります。
- エブリイの燃費を支える技術
エブリイの強みは、なんといっても多彩なパワートレインです。
従来の5MT、5AGS、4ATに加え、2024年のマイナーチェンジで新たにCVTが実装されました。
このCVTは、変速ショックの少ないスムーズな加速と、高速走行時のエンジン回転数を抑えることによる優れた静粛性、そして何より高い燃費性能を両立しています。
これにより、燃費を重視しつつも楽な運転をしたいというニーズに完璧に応えられるようになりました。
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メーカー別に比較!ダイハツとスズキの人気軽バンの特徴と選ばれる理由

ダイハツ・アトレー公式
燃費性能だけでなく、クルマとしての基本的な設計思想や特徴も、アトレーとエブリイでは異なります。
アトレーの燃費を支えるエンジン・CVTの特長やターボ搭載モデルの実力
現行のアトレーは、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」に基づき、プラットフォームから刷新。
これにより、操縦安定性や乗り心地が飛躍的に向上し、従来の商用バンのイメージを覆すほどの快適性を手に入れました。
パワートレインは全車ターボエンジン+FR用CVTに統一。「商用車だからこそ、荷物を積んでもストレスなく走れるパワーが必要」というダイハツの思想の表れです。
CVTによる滑らかな加速と静粛性は、長距離移動の疲労を軽減してくれます。
この「乗用車ライクな乗り味」と「力強い走り」こそが、アトレーが選ばれる大きな理由です。
また、荷台がオープンデッキ仕様になったユニークな「デッキバン」グレードがあるのもアトレーならではの魅力です。
エブリイの燃費向上技術と快適な運転性能の秘密を徹底解説
一方のエブリイは、「軽バンの王道」とも言える実用性と信頼性で長年愛され続けています。
エンジンは、信頼性の高いR06A型エンジンを搭載(NAとターボ)。エブリイの最大の魅力は、用途に合わせて選べる圧倒的に豊富なバリエーションです。
走りのダイレクト感と最高の燃費を求めるなら5MT、ATの利便性とMTの効率を両立した5AGS、そして2024年からは、燃費とスムーズさを高次元で両立したCVTという強力な選択肢が加わりました。
シンプルな構造ゆえの耐久性の高さとメンテナンスのしやすさも、プロの現場で選ばれ続ける理由です。
道具として徹底的に使い倒せる堅実な作りが、エブリイの真骨頂と言えるでしょう。
車検・維持費・燃費で選ぶならどっち?アトレーとエブリイの総合コストを比較

スズキ・エブリイ公式
車を所有するには、車両本体価格だけでなく、税金、保険料、メンテナンス費用といった「維持費」も考慮する必要があります。
アトレーとエブリイの中古車・新車購入時の価格相場と燃費のバランス
【新車価格(消費税込)】
- アトレー: 約164万円~200万円
- エブリイ: 約120万円~182万円
新車価格では、装備が充実しているアトレーの方が高めの設定です。
一方、エブリイはシンプルなグレードであれば約120万円から購入でき、コストを重視する方には魅力的です。
【中古車市場】
エブリイは流通台数が多く、幅広い選択肢から探せます。
2024年2月以前のモデル(CVT非搭載)は、今後さらにお得な価格で見つかる可能性があります。
アトレーは現行モデルが比較的新しいため、中古車価格はまだ高値で推移しています。
燃費の差が車両価格の差を埋めるには、かなりの長距離を走行する必要があります。
初期費用を抑えたいのであればエブリイ、快適性やレジャー用途での先進装備に価値を見出すのであればアトレー、という視点で選ぶのが良いでしょう。
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タイヤ選択や乗り方次第で変わる!エブリィとアトレーの燃費向上方法
どちらの車を選んでも、日々の乗り方次第で燃費は大きく向上させることができます。
- ふんわりアクセル「eスタート」
発進時は、アクセルをゆっくりと踏み込みましょう。
- 車間距離に余裕を持つ
不要な加減速が減り、燃費が安定します。
- 減速時は早めにアクセルをオフ
エンジンブレーキを活用し、燃料の消費を抑えましょう。
- タイヤの空気圧を適正に
月に一度はガソリンスタンドなどでチェックしましょう。
- 不要な荷物は降ろす
車体が重いほど燃費は悪くなります。
これらの基本的なエコドライブを実践するだけで、燃費は5~10%程度改善することも可能です。
荷物や室内空間を重視する人必見!アトレーとエブリイとの積載性能と燃費の関係

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
軽バンの最大の魅力である荷室の広さ。ここでは、積載性能と燃費の関係について解説します。
- アトレー
ほぼ完全な四角い空間を実現し、隅々まで無駄なく荷物を積めます。
荷室側面の「ユースフルナット」は、棚などをDIYで簡単に取り付けられるため、車中泊やカスタムのベース車両として非常に人気があります。
- エブリイ
広い荷室開口部と低い床面地上高が特徴で、重い荷物の積み下ろしが楽に行えます。
多彩なシートアレンジは様々な用途に対応します。
荷物が多い人におすすめのグレードや装備と燃費悪化を防ぐポイント
常に重い荷物を積んで走るという方には、やはりパワーに余裕のあるターボエンジン搭載モデルがおすすめです。
アトレーは全車ターボですが、エブリイの場合は「JOINターボ」が該当します。
ノンターボ車で重い荷物を運ぶと、アクセルを深く踏み込む機会が増え、かえって燃費が悪化してしまうことがあります。
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主要な軽自動車バンの燃費一覧!ライバル車との比較で見えるアトレー&エブリィの立ち位置

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アトレーとエブリイの他にも、軽バン市場には魅力的なライバルが存在します。
【主要軽バン 燃費(WLTCモード)比較】
車種 | メーカー | 燃費 (km/L) | 特徴 |
アトレー
![]() ダイハツ・アトレー公式 |
ダイハツ | 14.7 | 全車ターボ、CVTによる快適な走り |
エブリイ
![]() スズキ・エブリイ公式 |
スズキ | 14.6~17.2 | 豊富なパワートレイン(CVT追加で強化) |
N-VAN
![]() ホンダ・N-VAN公式 |
ホンダ | 17.0~19.2 | 助手席側ピラーレス、低床設計 |
クリッパーバン
![]() 日産・クリッパーバン公式 |
日産 | 15.1~17.2 | エブリイのOEM(兄弟車) |
サンバーバン
![]() スバル・サンバーバン公式 |
スバル | 14.7~15.6 | ハイゼットカーゴのOEM(兄弟車) |
※各車種の代表的な燃費を記載
この比較から、アトレーとエブリイは、FR(後輪駆動)レイアウトならではの重量バランスの良さや耐久性、そして小回り性能といった点で優位性があると言えます。
安全機能や快適装備で差が出る?アトレーとエブリイの燃費以外の魅力も確認

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アトレーは、ダイハツの予防安全機能「スマートアシスト」を全車に標準装備。
全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)など、乗用車と遜色のない運転支援機能が魅力です。
エブリイも、スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を搭載。
CVT車には、後退時ブレーキサポートや後方誤発進抑制機能も追加され、安全性がさらに向上しています。
まとめ:アトレーとエブリイの燃費や性能を検討した上でのおすすめポイント総まとめ

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
ここまで、アトレーと新型エブリイを様々な角度から比較してきました。最後に、この記事の要点をまとめます。
【今回のまとめ】
- カタログ燃費では、エブリイのMTが最も優れ、新採用のCVT車もアトレーを上回る優れた数値を記録。
- スムーズな走りと燃費の両立を求めるなら、エブリイのCVT車が新たな最有力候補に。
- 乗り心地や静粛性、レジャー用途での先進装備を重視するなら、乗用車感覚で乗れるアトレーがおすすめ。
- 圧倒的なコストパフォーマンス、耐久性、用途に応じた選択肢の多さを求めるなら、堅実な作りのエブリイがおすすめ。
- 荷物を多く積むなら、どちらの車種もターボモデルを検討する価値あり。
結論として、エブリイがCVTを搭載したことで、両者の差はより個性の差として明確になりました。
- レジャーが主で、移動時間そのものを快適に楽しみたい方。先進装備で楽をしたい方にはアトレーがフィットするでしょう。
- 仕事の相棒として、またはコストを抑えつつ自分好みの仕様を選びたい方。燃費と運転のしやすさを両立したい方には新型エブリイが最適なパートナーになるはずです。
ぜひ、この記事を参考に、ご自身の使い方や価値観に合った最高の一台を見つけてください。
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