「ディーラーに展示してあるピカピカの軽自動車。新車より少し安いみたいだし、お得かも?」
軽自動車の購入を考えていると、魅力的に映る「展示車」。
すぐに納車され、価格もお得となれば、心が揺らぐのは当然ですよね。
しかし、その一方で
「たくさんの人が触っているけど、本当に大丈夫?」
「何かデメリットはないの?」
といった不安を感じているのではないでしょうか。
勢いで購入して後悔しないためにも、展示車の特徴をしっかり理解しておくことが大切です。
この記事では、以下の点を詳しく解説していきます。
この記事でわかること
- 展示車購入で考えられる具体的なデメリットと後悔しやすいポイント
- 展示車と新古車・試乗車の違い
- 購入前に必ずチェックすべき車両の状態や注意点
- メリットや値引き交渉のコツ
この記事を最後まで読めば、展示車購入に関するあなたの不安や疑問が解消され、自分にとって最適な選択ができるようになります。
展示車購入を検討する前に知っておきたいポイントと注意事項

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
展示車の購入を具体的に考え始めると、「新古車とは何が違うの?」「保証はどうなるの?」など、さまざまな疑問が湧いてきますよね。
まず最初に、後悔しないために知っておくべき基本的な知識と注意点を確認していきましょう。
これらのポイントを押さえておくだけで、ディーラーとの話もスムーズに進み、安心して判断ができるようになります。
展示車・新古車・試乗車の違いと定義を詳しく解説
「展示車」「新古車」「試乗車」、これらはどれも新車に近い状態の車ですが、実はそれぞれに明確な違いがあります。
この違いを理解しないまま話を進めると、思わぬ誤解につながる可能性もあるため、ここでしっかりと整理しておきましょう。
種類 | 定義と特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
展示車 |
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|
|
新古車(登録済み未使用車) |
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|
試乗車 |
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展示車は、あくまで「展示」が目的のため、ナンバープレートが付いておらず、公道を走っていないのが基本です。
しかし、多くの人がドアを開け閉めしたり、シートに座ったりしているため、細かな傷や汚れ、シートのへたりなどが見られる可能性があります。
新古車は、正式には「登録(届出)済未使用車」と呼ばれます。
ディーラーの事情で一度登録されているため、法律上は「中古車」扱いですが、誰も使用していないためコンディションは新車そのものです。
試乗車は、実際に公道を走っているため、数千km程度の走行距離があります。
その分、価格は展示車や新古車よりも安くなる傾向にありますが、見えない部分の使用感をどう捉えるかがポイントになります。
これらの違いを理解し、自分が検討している車がどれに該当するのかを正確に把握することが、賢い車選びの第一歩です。
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展示車を購入する場合のディーラーやメーカーの対応について
展示車を購入する際、気になるのが保証やアフターサービスですよね。
基本的には、展示車は「登録済み未使用車」として販売されることが多く、新車と同様のメーカー保証(新車特別保証・一般保証)が適用されます。
ただし、ここで注意すべき重要なポイントが一つあります。
それは、保証期間が「車を登録した日」からスタートするという点です。
例えば、ディーラーが4月1日に登録した展示車を、あなたが9月1日に購入したとします。
この場合、すでに5ヶ月分の保証期間が経過していることになるのです。
新車であれば購入日(登録日)から満額の保証が受けられますが、展示車の場合はその分、保証期間が短くなることを理解しておきましょう。
購入前には、必ず「いつ登録された車両なのか」を確認し、保証がいつまで有効なのかを販売店の担当者に詳しく聞いておくことが重要です。
安心してカーライフを送るためにも、保証内容の確認は怠らないようにしましょう。
展示車購入のメリットとは?新車や中古車との価格・オプション比較

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デメリットばかりではありません。もちろん、展示車にはそれを上回る可能性のある大きなメリットも存在します。
新車や中古車と比較しながら、展示車ならではの魅力を具体的に見ていきましょう。
価格や納期など、あなたの希望に合致するかもしれません。
展示車の購入で得られる価格やオプション上のメリットを解説
展示車を購入する最大のメリットは、やはり価格です。
新車とほぼ変わらないコンディションでありながら、数十万円単位で安く購入できるケースも少なくありません。
この価格差は、主に「展示されていたことによる価値の低下」や「ディーラー側の在庫処分の意向」によるものです。
さらに、展示車は顧客の興味を引くために、人気のメーカーオプションやディーラーオプション(カーナビ、ETC、ドライブレコーダー、デザイン性の高いアルミホイールなど)が最初から装備されていることが多くあります。
これらのオプションは、新車で注文すれば当然追加費用がかかりますが、展示車の場合は車両本体価格に含まれていることがほとんど。
つまり、オプション装備が充実した上位グレードの車を、標準グレードの新車と同じか、それ以下の価格で手に入れられる可能性があるのです。
オプションにこだわりたいけれど、予算は抑えたいという方にとっては、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
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展示車の早期納車や登録済み未使用車の特徴と注意点
「新車を注文したら納車は数ヶ月先」そんな経験はありませんか?
半導体不足などの影響で、新車の納期は長期化する傾向にあります。
その点、展示車はすでに「現物」があるため、契約から納車までの期間が非常に短いのが大きなメリットです。
書類手続きなどがスムーズに進めば、1〜2週間程度で納車されることも珍しくありません。
急な転勤や家族構成の変化などで、すぐに車が必要になった方にとっては、このスピーディーさは何よりの魅力でしょう。
ただし、メリットの裏には注意点も存在します。
登録済み未使用車の場合、すでに登録が済んでいるため、次回の車検までの期間が新車よりも短くなります。
軽自動車の新車の初回車検は3年後ですが、例えば登録から半年経過した未使用車を購入した場合、最初の車検は2年半後になります。
購入費用だけでなく、その後の維持費も考慮に入れておくことが大切です。
次の車検のことも考えて、【楽天Car車検】のようなサイトで、近所の安くて信頼できる業者を今のうちから探しておくのも賢い方法ですよ。
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展示車を選ぶ際に気をつけたいデメリットと後悔しやすいポイント

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ここからは、展示車のデメリットについて、さらに深掘りしていきます。
価格や納期の早さといったメリットに惹かれて契約したものの、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースも実際に存在します。
そうならないために、契約前に必ず知っておくべき具体的なデメリットと、後悔につながりやすいポイントをしっかりと押さえておきましょう。
展示車購入で予期しない外装や内装の劣化・シートの問題に注意
展示車はショールームという屋内で保管されているため、一見すると非常にきれいに見えます。
しかし、忘れてはならないのが「不特定多数の人が見て、触れている」という事実です。
特に週末やセール期間中には、一日に何十組ものお客が車に乗り降りします。
以下のリストを参考に、車両状態を細部までじっくりと確認してください。
区分 | チェック内容 |
---|---|
外装(ボディ) |
|
内装 |
|
電装系 |
|
エンジンルーム |
|
これらの劣化は、ぱっと見ただけでは気づきにくい軽微なものであることがほとんどです。
しかし、納車後に自分で見つけてしまうと、せっかくの満足感が薄れてしまいます。
契約前に、自分の目で細部までじっくりと確認し、納得した上で購入を決断しましょう。
小さな子どもがいる家庭では、納車後のシートの汚れも気になりますよね。
そんな時は、後部座席用のクッションなどを活用するのもおすすめです。
例えば、【モトリア】のような子ども専用のシートクッションは、座り心地を快適にするだけでなく、元のシートを汚れから守ってくれるというメリットもあります。
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展示車特有の整備・エンジンの状態や走行履歴を見抜く方法
展示車は長期間エンジンをかけていないことがほとんどです。
そのため、バッテリーが弱っていたり、上がってしまっている可能性があります。
納車前にはディーラーが新品に交換してくれるのが一般的ですが、念のため確認しておくと良いでしょう。
また、ごく稀にですが、展示車が試乗車として短期間使用されたり、頻繁な場内移動でエンジンをかけたり止めたりを繰り返しているケースもあります。
このような乗り方は、エンジンにとってあまり良い環境とは言えません。
これらを見抜くためには、以下の点を確認してみましょう。
- オドメーター(総走行距離計)
数km〜数十km程度であれば場内移動の可能性が高いですが、それ以上の場合は使用履歴を確認しましょう。
- タイヤの状態
走行していれば、タイヤの表面にわずかな摩耗が見られます。
- ブレーキディスク
走行するとブレーキディスクにサビとは違う摩擦の跡がつきます。
- 販売担当者への質問
「この車は試乗で使われたことはありますか?」
「店舗間の移動はありましたか?」
など、単刀直入に聞いてみるのが一番です。
誠実なディーラーであれば、正直に教えてくれるはずです。
少しでも疑問に感じたら、納得できるまで質問することが、後悔しないための鉄則です。
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展示車購入に向いている人・向いていない人の特徴と理由

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ここまで展示車のメリット・デメリットを見てきましたが、それを踏まえて、どのような人が展示車購入に向いているのでしょうか。
自分に当てはまるかどうか、チェックしてみましょう。
【展示車購入に向いている人】
向いている人 | 特徴・理由 |
---|---|
少しでも安く、状態の良い車が欲しい人 | 新車同様のコンディションを、お得な価格で手に入れられる。 |
すぐに車が必要な人 | 納期が早く、すぐに乗り出せるのが展示車の大きな魅力。 |
車の色やオプションに強いこだわりがない人 | 仕様がある程度決まっているため、「この色と装備で十分」と割り切れる人に向いている。 |
多少の小傷や使用感を気にしない人 | 展示中についた軽微な傷や使用感を許容できる人におすすめ。 |
【展示車購入に向いていない人】
向いていない人 | 特徴・理由 |
---|---|
誰も触っていない完全な新車が欲しい人 | まっさらな状態にこだわりたい人。 |
メーカーオプションを自由に選びたい人 | ボディカラーや内装色、サンルーフなど、自分好みにカスタマイズしたい人に最適。 |
保証期間が短いことに不安を感じる人 | 万が一の故障に備え、最大限の保証を受けたい人。 |
細かな傷や汚れがどうしても気になってしまう人 | 納車後の小さな傷や汚れにも敏感な人におすすめできない。 |
自分自身の性格や車に求める優先順位を考えることが、最適な選択につながります。
展示車購入のベストタイミングと値引き交渉成功のコツ
展示車は、モデルチェンジの直前や、自動車業界の決算期である3月・9月に出やすくなります。
これらの時期は、ディーラーが新型モデルの展示スペースを確保するためや、販売目標を達成するために、在庫である展示車を放出しようとするからです。
値引き交渉については、展示車はすでに新車よりも価格が下げられているため、大幅な値引きは期待できないことが多いです。
しかし、交渉の余地が全くないわけではありません。
成功のコツは、オプション品のサービスを狙うことです。
「フロアマットをサービスしてくれたら、今日契約します」
「ドライブレコーダーを付けてもらえませんか?」
といった形で、車両本体価格ではなく、付属品のサービスをお願いしてみましょう。
ディーラー側も、価格を下げるよりは対応しやすいケースが多いです。
また、「即決」をアピールすることも有効です。
購入意欲が高いことを示すことで、担当者も真剣に交渉に応じてくれる可能性が高まります。
まとめ:展示車購入に関するよくある質問と失敗しない選び方の総まとめ

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今回は、展示車を購入する際のデメリットを中心に、メリットや注意点について詳しく解説してきました。
最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
【今回のまとめ】
- 展示車は未使用だが多くの人が触れている:内外装の細かな傷や汚れ、シートのへたりがある可能性を理解する。
- 保証と車検の期間に注意:保証は「登録日」から始まるため、新車より期間が短くなる。
- メリットは価格と納期:新車同様の車がオプション付きでお得に、そして早く手に入る。
- 購入前チェックは入念に:自分の目で車両状態を隅々まで確認し、走行距離や整備履歴も質問する。
- 自分に合うか見極める:割り切れる部分と譲れない部分を明確にし、後悔しない選択をする。
展示車は、デメリットを正しく理解し、注意点をしっかり押さえて選べば、非常に賢くお得な買い物になります。
この記事が、あなたの後悔しない車選びの助けとなれば幸いです。
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この記事を読んで、展示車以外の選択肢も気になった方もいるかもしれません。車選びには様々な方法があります。
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