「スズキ アルトの後部座席にヘッドレストがなくて、人を乗せるときにちょっと不安…」
「家族や友人を乗せる機会が増えたから、安全のためにリアシートのヘッドレストを後付けしたいな」
「アルトにヘッドレストを後付けする方法や、対応する部品ってどうやって探せばいいんだろう?」
軽量で経済的なアルトは、毎日の足として本当に優秀な車ですよね。
しかし、一部の年式やグレードでは、後部座席のヘッドレストが省略されていることがあります。
安全面や同乗者の快適性を考えると、やはりヘッドレストは欲しいもの。
この記事では、「アルトにヘッドレストを後付けしたい」というあなたの悩みを解決するために、以下の点を詳しく解説していきます。
この記事でわかること
- アルトのヘッドレスト後付けの可否と、モデル別の対応
- 純正品や社外品、流用できる部品の選び方
- ヘッドレストの有無による安全性・快適性の違い
この記事を最後まで読めば、あなたのアルトに最適なヘッドレストを見つけ、安全で快適なカーライフを実現するための具体的なステップがわかりますよ。
アルト純正ヘッドレスト後付けの魅力と安全性を徹底解説

スズキ・アルト8代目(グーネット モデル・グレード別カタログ情報からの引用)
アルトの後部座席にヘッドレストを後付けする最大の理由は、なんといっても「安全性」と「快適性」の向上です。
まず安全性について。
あまり考えたくないことですが、万が一、後ろから追突された場合、ヘッドレストがないと頭部が大きく後ろに振られ、首に深刻なダメージ(いわゆる「むち打ち症」)を負うリスクが非常に高くなります。
特に後部座席は、前席に比べて追突時の衝撃を受けやすいとも言われています。
大切な家族や友人を乗せるのであれば、ヘッドレストは命を守るための重要な安全装備なのです。
次に快適性です。
後部座席にヘッドレストがないと、長距離ドライブでは頭を支えられず、同乗者の首や肩が疲れやすくなってしまいます。
特にお子さまが寝てしまったときは、頭が安定せず、首を痛める原因になることもあります。
ただし、6~10歳くらい(身長140cm未満)のお子さまの場合、ヘッドレストがあってもシートベルトが首にかかり、逆に危険な姿勢になることがあります。
そんなときは、後部座席での姿勢を安定させ、安全な乗車をサポートしてくれる「後部座席用の補助クッション(ブースターシート代わりになるタイプ)」を使うのもおすすめです。
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ヘッドレストを後付けすることで、同乗者はリラックスした姿勢を保つことができ、ドライブの快適性が格段にアップします。
もちろん、純正品のヘッドレストを取り付ければ、見た目のデザインも統一され、車内の質感が向上するという魅力もあります。
「アルトは好きだけど、リアシートだけが少し物足りない…」と感じていた方にとって、ヘッドレストの後付けは、愛車への満足度をさらに高めてくれる素晴らしいカスタムと言えるでしょう。
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アルトにヘッドレストを後付けできるかどうかは、お乗りのアルトの「年式(型式)」と「グレード」によって大きく異なります。
アルトは長い歴史を持つ車ですが、特にヘッドレスト後付けのニーズが高いのは、以下のモデルでしょう。
- HA25S/HA25V系 (2009年~2014年モデル)
この世代のアルト(特にバンモデルや廉価グレード)は、後部座席がヘッドレスト一体型のローバックシート(背もたれが低いシート)を採用していることが多いです。
このタイプは、シートの骨格(フレーム)自体にヘッドレストを差し込む穴が存在しないため、残念ながらヘッドレストのみの後付けは非常に困難です。
後付けするには、シート自体をヘッドレスト分離型のもの(上級グレードや他車種流用品)に交換する必要があります。
- HA36S/HA36V系 (2014年~2021年モデル)
この世代は、後付けできる可能性が最も高いモデルです。
上級グレードの「X」や「S」では標準装備されていますが、廉価グレードの「L」や「F」、バンモデルの「VP」では省略されています。
しかし、2018年以降のマイナーチェンジモデルでは、ヘッドレスト非装備のグレードでも、シート内部にヘッドレスト用の差し込み穴が用意されているケースが多いんです。
シート表皮に穴を開ける加工は必要ですが、純正部品(ヘッドレストとガイド)を用意すれば、比較的簡単に後付けが可能です。
- HA97S/HA37S系 (2021年~現行モデル)
現行モデルでは安全意識の高まりを受け、商用の「A」グレードを除き、乗用モデル(HYBRID X, HYBRID S, L)では後部座席ヘッドレストは標準装備となりました。
したがって、このモデルで後付けを検討するケースは少ないでしょう。
このように、特にHA36S系のアルトにお乗りの方は、ヘッドレスト後付けの恩恵を最も受けやすいと言えます。
中古のアルト用ヘッドレスト購入時に押さえたい選び方と注意点

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
ヘッドレストを購入する際の、具体的な選び方と注意点をまとめます。
【中古 (純正流用品) を購入する場合】
※HA36S アルト向け
- ポイント1:シャフトのサイズをチェック
ヘッドレストの「シャフトピッチ(幅)」と「シャフト径(太さ)」が自分の車に合うか必ず確認しましょう。
- ポイント2:派生モデルも選択肢に入れる
「HA36S アルトワークス」や「HA36S アルトターボ」など、同じ型式の派生モデルの純正品も流用できる場合があります。
【注意点】
- 「キズ・汚れ・破れ・ヘタリ」がないか、写真をよく確認しましょう。
- タバコなど「臭い」の有無も重要です。
- フリマアプリなどは個人間取引のリスク(適合しなかった等)も理解しておきましょう。
【社外品 (汎用品) を購入する場合】
- 「シャフトピッチ可変タイプ」を選ぶと安心
シャフトの幅を調整できるタイプなら、適合ミスのリスクを大きく減らせます。
- 商品説明は必ずチェック
対応しているアルトの型式が記載されているので、購入前にしっかり確認しましょう。
【注意点】
- 極端に安価なものは、ウレタンが硬すぎたり、表皮の耐久性が低い場合があります。
- 衝突時の安全基準(強度など)が、純正品と同等であるかは不明です。
安全性と品質を考えると、やはり「中古でも純正品(流用含む)」が、最もバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。
純正・社外問わずヘッドレスト追加後に役立つ保護カバー・アクセサリー
無事にヘッドレストが取り付けられたら、車内をさらに快適にするアイテムもチェックしてみましょう。
- 1. シートカバー (ヘッドレスト分離型)
「後付けしたヘッドレストと、元のシートの色が微妙に違う…」
「中古のヘッドレストの汚れやヘタリが気になる…」
そんな場合に最適なのが、シートカバーです。
車種専用設計(HA36S用など)のシートカバーを選べば、リアシート全体を覆うことができます。
ヘッドレスト部分も個別にカバーするタイプなら、色合いの違いを完全に隠し、内装に統一感が生まれます。
汚れ防止にもなり、一石二鳥です。
- 2. ネックパッド / ヘッドレストクッション
後付けしたヘッドレストに装着するクッションです。
首とヘッドレストの隙間を埋めてくれるため、運転中や同乗時の快適性がさらに向上します。
長距離ドライブが多い方におすすめです。
- 3. お子様向けの補助クッション
ヘッドレストを装着しても、6才~10才くらいのお子様(身長140cm未満)の場合、シートベルトが首にかかってしまい、かえって危険なことがあります。
そんな時は、お子様の安全なドライブをサポートする後部座席用の補助クッション(ブースターシートの代わりになるようなタイプ)も役立ちます。
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これらのアクセサリーを活用して、せっかく後付けしたヘッドレストをより快適に、長くきれいに使いましょう。
後部座席ヘッドレストの有無で変わる車内快適性と安全性の違い
最後に、ヘッドレストの有無が具体的にどれほどの影響を与えるのかを再確認しておきましょう。
1. 安全性 (万が一の備え)
- 追突時の被害軽減
ヘッドレストの最大の役割はこれです。追突の衝撃で体が前に押し出された後、反動で頭は後ろに強く振られます。
この時、ヘッドレストが頭を支えることで、首が過度に反り返るのを防ぎます。
- 頚椎損傷(むち打ち)のリスク
ヘッドレストがない、または位置が不適切な(低すぎる)場合、頭部がシートの肩口などを支点にしてテコの原理で反り返り、頚椎に深刻な損傷を与えるリスクが跳ね上がります。
- JNCAP(自動車アセスメント)
近年の自動車安全テストでは、後部座席の安全性も厳しく評価されており、ヘッドレストの装備は重要な評価項目の一つです。
2. 快適性 (日常の使い勝手)
- 疲労軽減
ヘッドレストがあれば、後部座席の同乗者は頭を預けてリラックスできます。
特に高速道路での長距離移動では、首や肩にかかる負担が全く違います。
- 子供の睡眠時
お子様が車内で眠ってしまった場合、ヘッドレストがないと頭が左右や前に倒れ込み、非常に不安定な姿勢になります。
ヘッドレストがあれば、もたれかかって安定した姿勢で休むことができます。
- 同乗者の満足度
「あの車、後ろにヘッドレストないから首が痛くなる…」と思われてしまうのは悲しいですよね。
同乗者への「おもてなし」としても、ヘッドレストは大きな役割を果たします。
このように、ヘッドレストは「あれば便利」というレベルの装備ではなく、「安全と快適のために不可欠な装備」なのです。
まとめ:アルトにヘッドレスト後付けの総まとめ|選び方から購入・取付まで完全ガイド

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
今回は、スズキ アルトの後部座席にヘッドレストを後付けする方法について、詳しく解説してきました。
重要なのは「まず自分の車が対応しているかを確認すること」です。
【今回のまとめ】
- アルトのヘッドレスト後付けは、年式とグレードによる。
- 7代目HA25S系(~2014年)の一体型シートは後付けが難しく、シート交換が必要。
- 8代目HA36S系(2014年~2021年)の非装備グレード(L, F, VP)は、2018年以降フレームに穴がある場合が多く、DIYでの後付けに最適。
- ヘッドレストを後付けすることで、万が一の「安全性」と、同乗者の「快適性」が劇的に向上する。
あなたのアルトも、少しの手間と費用で、より安全で快適な車にアップグレードできるかもしれません。
あなたのカーライフがより安全で快適になるよう、この記事がお役に立てば幸いです。
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