毎日の通勤に車を使っていると、
「ガソリン代もかかるし、車通勤ってもったいないのかな」
「通勤のためだけに車を持つくらいなら、電車やバスの方が得なのでは?」
と考えることもあるのではないでしょうか。
ただし、車通勤は誰にとっても「もったいない」とは限りません。
車通勤がもったいないかどうかは、単純に車の年間維持費だけを見ても判断できません。
「車通勤のためだけに発生している追加費用」と、車を使うことで得られる時間・利便性を比較することが重要です。
特に大きな分かれ目になるのが、
- すでに生活用の車を持っていて、その車を通勤にも使っている人
- 通勤のために新しく車や2台目を持とうとしている人
の違いです。
この2つでは、車通勤の費用として考える範囲が大きく異なります。
さらに、実際の負担を考えるときは、
車通勤によって増える費用 − 会社から支給される通勤手当
まで確認することが大切です。
そのうえで、電車やバスへ切り替えた場合の運賃だけでなく、
- 所要時間
- 駅やバス停までの移動
- 待ち時間や乗り換え
- 始発・終電と勤務時間の相性
- 送迎や買い物との両立
なども比較していきます。
例えば、車通勤の方が多少お金はかかっても、公共交通機関へ変えることで毎日の通勤時間が大幅に増えるのであれば、その時間差まで含めて考えなければ本当の損得は分かりません。
反対に、公共交通機関でも所要時間がほとんど変わらず、通勤のためだけに車を所有しているのであれば、車通勤の負担が大きくなっている可能性があります。
この記事でわかること
- すでに車を持っている場合に、本当に「通勤費」として考えるべき費用
- 通勤用に新しく車や2台目を持つ場合の考え方
- 片道距離・出勤日数・実燃費から通勤分のガソリン代を計算する方法
- 会社の通勤手当を差し引いた実質的な自己負担
- 電車・バスとの費用だけでなく、所要時間まで含めた比較方法
- 自分の場合、車通勤を続ける価値があるか判断するポイント
私は社会人になってから車通勤を続けてきて、片道約40km、約1時間かけて通勤していた時期もあります。
そのため、車通勤ではガソリン代などのお金だけでなく、毎日かかる時間や運転の負担も無視できないと感じています。
この記事では、車通勤を一律に「もったいない」「もったいなくない」と決めるのではなく、あなたの場合に車通勤によって実際にいくら負担が増えているのかを整理し、通勤手当や公共交通機関との費用・時間差まで比べながら判断していきます。
通勤に車はもったいない?まず「すでに車を持っているか」で判断が変わる

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
「通勤に車はもったいない」と感じる大きな理由は、ガソリン代だけでなく、税金や保険、車検などさまざまな費用がかかるからではないでしょうか。
ただし、ここで最初に整理しておきたいのが、車を所有するためにかかる費用と、車通勤をすることで増える費用は同じではないということです。
例えば、休日の買い物や家族での移動にも使うため、通勤方法を変えても車そのものは手放さないのであれば、
- 自動車税・軽自動車税
- 車検
- 自賠責保険
- 任意保険の基本的な負担
- 自宅の駐車場代
などの多くは、電車通勤へ切り替えてもそのまま残ります。
一方、通勤のために新しく車を購入したり、家族用の車とは別に2台目を所有したりする場合は、購入費や税金、保険、車検なども「通勤するために新たに増える負担」として考える必要があります。
「車通勤は年間○万円かかるからもったいない」と一律に判断するのではなく、自分がどちらのケースに当てはまるのかを最初に分けることが大切です。
すでに車を持っているなら「年間維持費全額」で考えない
すでに生活用として車を所有している場合は、車の年間維持費をそのまま「車通勤の費用」として計算しない方が実態に近くなります。
例えば、
「平日は通勤に使っているけれど、休日も買い物や家族での移動に使う」
という場合、車通勤をやめたからといって車そのものを手放すとは限りません。
その場合、通勤方法を電車やバスへ変えても、自動車税や車検などの負担がすべてなくなるわけではありません。
比較するべきなのは、車通勤をやめることで実際に減らせる費用です。
主に確認したいのは、
- 通勤分のガソリン代
- 職場の駐車場代
- 走行距離が増えることで発生するタイヤ・オイルなどの消耗品負担
- 任意保険の使用目的や年間走行距離などによって保険料に差が出ている場合の増加分
- 走行距離が増えることによる車両価値への影響
などです。
走行距離は中古車査定の要素の一つですが、査定額は年式、車種、車両状態、市場での需要などさまざまな条件によって変わります。
そのため、「通勤で距離が伸びるから車の価値が大幅に下がる」と単純に考える必要はありません。
大切なのは、「車を持っているだけで発生する費用」ではなく、「車通勤を選んだことでどれだけ負担が増えているか」を見ることです。
車通勤をやめても車を所有し続けるのであれば、「軽自動車は年間○万円維持費がかかるから、その金額すべてが車通勤の負担」とは考えません。
この違いを整理すると、「思っていたほど車通勤の負担は大きくなかった」という人もいれば、反対に「駐車場代やガソリン代を考えると想像以上に持ち出しが多かった」という人もいるでしょう。
通勤専用車や2台目を新しく持つなら所有費も追加負担になる
一方で、
「家族用の車はあるけれど、自分の通勤用にもう1台必要」
「電車通勤から車通勤へ変えるため、新しく車を買おうとしている」
という場合は考え方が変わります。
この場合、通勤のために車を持たなければ発生しなかった、
- 車両購入費
- 自動車税・軽自動車税
- 自動車重量税
- 自賠責保険
- 任意保険
- 車検
- 2台目の駐車場代
- ガソリン代
- メンテナンス・消耗品
なども含めて考える必要があります。
特に車両購入費は大きな負担です。
ただし、100万円の中古車を購入したからといって、初年度の通勤費がそのまま100万円増えると考えるのも適切ではありません。数年間使用するのであれば購入費は複数年にわたって負担するもので、将来売却できる可能性もあります。
将来の売却額まで正確に予測することは難しいため、この記事では無理に年額へ換算せず、車両購入費は「通勤のために必要となる初期費用」として別に考える方法をおすすめします。
ローンを利用する場合は、車両価格だけでなく金利を含めた総支払額も確認しておきましょう。
ただし、通勤専用車や2台目だからといって、必ず「無駄」とは限りません。
例えば、
- 夫婦それぞれが異なる場所・時間帯へ通勤する
- 公共交通機関では勤務時間に間に合わない
- 送迎や買い物などと通勤を組み合わせる必要がある
- 公共交通機関へ切り替えると通勤時間が大幅に増える
といった状況では、2台目を所有することが生活上必要な場合もあります。
「2台持ちだからもったいない」と決めるのではなく、新しく発生する費用と、車がない場合に生じる不便・時間の増加を比較して判断することが重要です。
▼所有状況によって考える費用の違い
| 確認する費用 | すでに車を所有している | 通勤専用車・2台目を新たに所有する |
|---|---|---|
| 車両購入費 | 通勤方法を変えても基本的には残る | 通勤のための初期費用として考える |
| 税金・車検 | 車を手放さないなら多くは残る | 通勤のために新たに発生する |
| 基本的な保険料 | 車を所有する限り基本的には残る | 新たに負担する |
| 通勤分のガソリン代 | 車通勤による追加費用 | 車通勤による追加費用 |
| 職場駐車場代 | 車通勤による追加費用 | 車通勤による追加費用 |
| 消耗品・メンテナンス | 通勤で増える分を考える | 所有費としても通勤費としても考える |
同じ「車通勤」でも、すでに車を持っている人と、通勤のために新しく車を持つ人では負担の考え方が大きく異なります。
次は、実際の片道距離や出勤日数から、車通勤によって増えている費用を自分で計算する方法を見ていきましょう。
車通勤によって実際に増える費用を計算する
車通勤が「もったいないか」を判断するには、まず自分が通勤のために実際にいくら使っているのかを計算してみましょう。
特に、すでに車を所有している場合は、車検や税金などの年間維持費全額ではなく、
- 通勤分のガソリン代
- 職場の駐車場代
- 通勤で走行距離が増えることによる消耗品・メンテナンス費
など、車通勤をすることで増えている費用を中心に考えます。
その中でも最も計算しやすく、通勤距離によって大きく変わるのがガソリン代です。
年間通勤走行距離は「片道距離×2×年間出勤日数」で計算する
まず、自分が1年間に通勤だけで何km走っているのかを確認します。
計算式はシンプルです。
年間通勤走行距離 = 片道の通勤距離 × 2 × 年間出勤日数
例えば、
- 片道20km
- 年間200日出勤
の場合は、
20km × 2 × 200日 = 年間8,000km
となります。
同じ片道20kmでも、週5日出社する人と、在宅勤務を組み合わせて週2~3日しか出社しない人では、年間通勤走行距離は大きく変わります。
そのため、
「片道20kmだから年間○円」
と決めるのではなく、自分の実際の出勤日数まで含めて計算することが大切です。
祝日、有給休暇、在宅勤務などを細かく数えるのが難しい場合は、直近1か月の出勤日数から年間のおおよその日数を出しても構いません。
ガソリン代は「年間走行距離÷実燃費×ガソリン単価」で計算する
年間通勤走行距離が分かったら、次に通勤だけで使用するガソリン代を計算します。
基本となる計算式は、
年間燃料使用量 = 年間通勤走行距離 ÷ 実燃費
年間ガソリン代 = 年間燃料使用量 × ガソリン単価
です。
先ほどと同じ、
- 片道20km
- 年間200日出勤
- 年間通勤走行距離8,000km
という条件で、
- 実燃費18km/L
- ガソリン価格170円/L
として計算してみます。
年間に使用する燃料は、
8,000km ÷ 18km/L = 約444L
です。
年間ガソリン代は、
約444L × 170円 = 約75,500円
となります。
月平均にすると、約6,300円です。
ただし、ここで使用している170円/Lは計算方法を分かりやすくするためのモデル価格です。
ガソリン価格は時期や地域によって変動するため、実際に計算するときは、普段利用しているガソリンスタンドの価格などに置き換えてください。
また、燃費についてもカタログに記載されている数値をそのまま使うのではなく、できれば自分の車で実際に走ったときの実燃費を使った方が現実に近い金額になります。
実燃費は、
- 渋滞の多さ
- 信号の数
- 高速道路を使う割合
- エアコンの使用
- 冬季の走行環境
などによっても変わります。
普段から燃費表示を確認している場合は、その数値を目安にすると分かりやすいでしょう。
職場の駐車場代はそのまま車通勤の追加費用になる
次に確認したいのが、職場の駐車場代です。
会社の駐車場を無料で利用できる場合は負担になりませんが、有料駐車場を自分で契約している場合は、車通勤をするための大きな追加費用になります。
例えば、
月8,000円 × 12か月 = 年間96,000円
です。
先ほどのモデルケースでは年間ガソリン代が約75,500円でした。
そこに年間96,000円の駐車場代が加わると、
ガソリン代+職場駐車場代だけで年間約171,500円
になります。
逆に、職場の駐車場が無料なら、この約96,000円は発生しません。
同じ距離を車通勤していても、「職場の駐車場代がかかるかどうか」で損得はかなり変わるということです。
自宅の駐車場代については、すでに生活用として車を所有しており、通勤をやめても同じ駐車場を契約し続けるのであれば、車通勤だけの追加費用とは分けて考えます。
一方、通勤専用の2台目を購入したことで新たに駐車スペースを契約した場合は、その駐車場代も通勤のために増えた費用として考えます。
タイヤやオイルなどは「通勤で増える分」を考える
毎日車通勤をすると走行距離が増えるため、タイヤやエンジンオイルなどの消耗にも影響します。
ただし、「年間○km走るからオイル代は○円」と一律に計算するのは難しいところです。
交換時期は、
- 車種
- エンジン
- 使用環境
- メーカーの指定
などによって異なります。
そのため、オイルやタイヤなどを細かく一つずつ年額換算するのではなく、通勤によって走行距離が増えるほど、消耗品交換の頻度にも影響すると考えておけば十分です。
例えば、
「通勤をしなくても年間5,000km程度走る」
という人が、車通勤によって年間8,000km追加で走るのであれば、年間走行距離は約13,000kmになります。
通勤をやめた場合と比較すると、タイヤやオイルなどの交換時期が早くなる可能性があります。
すでに車を所有している人の場合、メンテナンス費用すべてを車通勤の費用と考える必要はありません。
通勤で走行距離が増えたことによる追加分を見るという考え方で十分です。
まずは「通勤で増える年間費用」を合計してみる
ここまでの費用をまとめると、すでに車を所有している人は、まず次のように考えると分かりやすくなります。
▼車通勤による年間追加費用の考え方
| 項目 | 確認方法 |
|---|---|
| 年間通勤走行距離 | 片道距離 × 2 × 年間出勤日数 |
| 年間ガソリン代 | 年間通勤走行距離 ÷ 実燃費 × ガソリン単価 |
| 職場駐車場代 | 月額 × 12か月 |
| 消耗品・メンテナンス | 通勤で走行距離が増えることによる追加分を考える |
| その他 | 保険料など、車通勤によって実際に増えている費用があれば加える |
先ほどのモデルケースなら、
- 片道20km
- 年間200日出勤
- 実燃費18km/L
- ガソリン170円/L
- 職場駐車場8,000円/月
として、
ガソリン代約75,500円+駐車場代96,000円=年間約171,500円
が、まず確認できる車通勤の追加負担です。
ここへ必要に応じて、通勤によって増える消耗品などの費用を加えます。
もちろん、この約171,500円を見ただけで、
「車通勤はもったいない」
と結論を出すわけではありません。
会社から通勤手当が支給されているのであれば、この金額から実際に受け取っている通勤手当を差し引いて考える必要があります。
会社の通勤手当を差し引いて実質負担を確認する
車通勤で実際に増える費用が分かったら、次に確認したいのが会社から支給されている通勤手当です。
車通勤に年間10万円以上かかっていたとしても、会社から通勤手当が支給されていれば、その全額が自分の持ち出しになるわけではありません。
反対に、
「通勤手当が出ているから、車通勤にお金はかかっていない」
とも限りません。
まずは、
車通勤の実質負担 = 車通勤によって増える費用 − 実際に会社から支給される通勤手当
として考えてみましょう。
通勤手当が出ても車通勤費用をすべてまかなえるとは限らない
会社の通勤手当は、勤務先によって支給方法が異なります。
例えば、
- 通勤距離に応じて支給
- 会社独自の距離区分による定額支給
- ガソリン代相当額を支給
- 駐車場代を別途補助
- 一定額を上限として支給
などがあります。
そのため、同じ片道20kmの車通勤でも、勤務先によって受け取れる金額は変わります。
例えば、先ほどのモデルケースでは、
- 年間ガソリン代:約75,500円
- 職場駐車場代:年間96,000円
で、合計すると年間約171,500円でした。
ここで、会社から年間120,000円の通勤手当を受け取っているとすると、
約171,500円 − 120,000円 = 年間約51,500円
が、ガソリン代と職場駐車場代だけで見た実質的な持ち出しになります。
月平均では約4,300円です。
年間約171,500円という数字だけを見る場合と、
「通勤手当を差し引くと年間約51,500円」
と考える場合では、車通勤に対する印象もかなり変わるのではないでしょうか。
もちろん、実際にはここへ通勤によって増える消耗品などの費用が加わる可能性があります。
一方、職場の駐車場が無料だったり、会社から駐車場代の補助が出たりする場合は、さらに自己負担が小さくなることもあります。
大切なのは、一般的な「車の年間維持費」ではなく、自分が実際にいくら受け取り、いくら持ち出しているのかを確認することです。
会社の通勤手当と税金の「非課税限度額」は別の話
車通勤の手当について調べていると、
「片道○kmなら非課税で○円まで」
といった情報を目にすることがあります。
ここで注意したいのが、所得税上の通勤手当の非課税限度額と、会社が実際に支給する通勤手当の金額は同じではないということです。
税制上は、マイカーなどで通勤する人に支給される通勤手当について、通勤距離などに応じた非課税限度額が定められています。
ただし、これは、「会社がその金額まで必ず支払わなければならない」という意味ではありません。
実際の通勤手当は、会社の就業規則や給与規程などによって決められます。
そのため、自分の車通勤がどれくらい補助されているのか確認するときは、
- 給与明細の通勤手当
- 会社の就業規則・通勤手当規程
- 駐車場代の補助があるか
- 距離や通勤方法を変更した場合の届出が必要か
などを確認してください。
税制上の非課税限度額だけを見て、
「自分もこの金額をもらえるはず」
とは考えないようにしましょう。
通勤手当を差し引いた「年間の持ち出し」を出してみる
ここまでを整理すると、まず確認したいのは次の金額です。
▼車通勤の実質負担の計算方法
| 項目 | 金額の考え方 |
|---|---|
| 通勤分のガソリン代 | 年間通勤走行距離 ÷ 実燃費 × ガソリン単価 |
| 職場駐車場代 | 自分で負担している金額 |
| 消耗品などの追加負担 | 通勤によって走行距離が増えた分を考える |
| その他の追加費用 | 車通勤によって実際に増えているものがあれば加える |
| 会社からの通勤手当 | 実際に支給されている金額を差し引く |
計算するときは、
通勤による追加費用の合計 − 年間の通勤手当 = 自分の年間持ち出し
と考えると分かりやすいでしょう。
例えば、
- 車通勤による追加費用:年間150,000円
- 会社からの通勤手当:年間120,000円
なら、
年間の実質持ち出しは約30,000円
です。
一方、
- 車通勤による追加費用:年間250,000円
- 会社からの通勤手当:年間60,000円
なら、
年間の実質持ち出しは約190,000円
になります。
この差はかなり大きいですよね。
「車通勤はもったいない?」
という疑問に対して、通勤手当を確認せずに答えを出すことはできません。
ただし、自己負担額が分かったとしても、それだけで車通勤を続けるかどうかは決められません。
次に比較したいのが、電車やバスへ切り替えた場合の費用と所要時間です。
車より公共交通機関の方が安かったとしても、毎日の通勤時間が大幅に増えるのであれば、その時間差まで含めて考える必要があります。
電車・バスと比べるなら費用だけでなく所要時間も確認する

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
車通勤の実質的な持ち出しが分かったら、次は電車やバスへ切り替えた場合と比較してみましょう。
ここで注意したいのが、
「車は年間○万円かかる」
「電車の定期券は年間○万円だから電車の方が安い」
という費用だけの比較で決めないことです。
毎日の通勤では、
- 自宅から駅・バス停までの移動
- 待ち時間
- 乗り換え
- 駅から職場までの移動
- 始発・終電と勤務時間の相性
- 残業時に利用できるか
- 子どもの送迎や仕事帰りの買い物と両立できるか
なども含めて考える必要があります。
公共交通機関が近くにあるからといって、必ずしも車通勤より現実的とは限りません。
反対に、電車やバスでも所要時間がほとんど変わらず、運賃の自己負担も少ないのであれば、車通勤を見直す価値があります。
車と公共交通の「家を出てから職場まで」の時間を比べる
所要時間を比較するときは、
「車に乗っている時間」と「電車に乗っている時間」だけを比べない
ことが大切です。
例えば電車通勤なら、
自宅
↓
駅まで移動
↓
電車を待つ
↓
乗車
↓
乗り換え
↓
駅から職場まで移動
という時間がかかります。
車通勤でも、
自宅
↓
渋滞を含めた運転
↓
駐車
↓
駐車場から職場まで移動
まで含めて比較します。
つまり、確認するのは玄関を出てから職場へ到着するまでの実際の所要時間です。
例えば、
- 車:片道30分
- 公共交通:片道60分
だった場合、片道30分、往復では1日60分の差になります。
年間200日出勤するなら、
60分 × 200日 = 年間12,000分(200時間)
です。
この例では、公共交通へ変更することで年間200時間多く通勤に使うことになります。
だからといって、
「200時間だから○万円の損」
と金額へ置き換える必要はありません。
電車の中で読書やスマートフォンを使える人もいれば、乗り換えや混雑が多く、自由に使える時間にはならない人もいます。
まずは年間で何時間違うのかを把握したうえで、自分にとって許容できる差なのかを考えてみてください。
距離だけで「車か電車か」を決めない
通勤方法を考えるとき、
「片道5kmなら自転車」
「20kmを超えたら車」
など、距離を基準にしたくなるかもしれません。
しかし、同じ距離でも通勤環境は大きく異なります。
例えば、
- 電車やバスの本数
- 乗り換えの回数
- 道路の渋滞
- 坂道や道路環境
- 雨・雪など地域の気候
- 勤務開始・終了時間
- 仕事で持ち運ぶ荷物
- 家族の送迎
などによって、現実的な通勤方法は変わります。
短距離でも公共交通機関が使いにくければ車が必要な場合がありますし、ある程度距離があっても鉄道で短時間に移動できる場合もあります。
そのため、「○kmだから車はもったいない」「○km以上なら車がお得」という一律の基準では判断しないようにしましょう。
また、年間の負担を見る場合は片道距離だけでなく、年間出勤日数も重要です。
同じ片道20kmでも、
- 週5日出勤する人
- 在宅勤務を組み合わせて週2日だけ出勤する人
では、年間の通勤走行距離もガソリン代も大きく変わります。
時間だけでなく「車だからできること」も判断材料にする
車通勤には、費用だけでは測れないメリットもあります。
例えば、
- 仕事帰りにスーパーなどへ寄れる
- 荷物が多くても運びやすい
- 子どもの送迎と通勤を組み合わせられる
- 公共交通機関の時刻表に合わせる必要がない
- 一人の空間で通勤できる
といった点です。
一方で、
- 渋滞で到着時間が読みづらい
- 毎日運転する負担がある
- 事故のリスクがある
- 駐車場を確保する必要がある
というデメリットもあります。
私自身、片道約40km、約1時間かけて車通勤していた時期があります。
これくらいの通勤になると、ガソリン代などの費用だけでなく、往復で約2時間を毎日移動に使うことも無視できないと感じます。
一方で、公共交通機関を使うとさらに時間がかかる場合や、勤務時間・生活上の都合から車が現実的な場合もあります。
車通勤の価値を考えるときは、「いくら追加で払っているか」と「その代わりに何を得ているか」をセットで見ることが大切です。
車と公共交通を同じ条件で比較してみる
ここまで確認した内容を、一度整理してみましょう。
▼車通勤と公共交通を比較するときのチェック項目
| 比較項目 | 車通勤 | 電車・バスなど |
|---|---|---|
| 年間の自己負担 | 追加費用から通勤手当を差し引く | 定期券等の自己負担額を確認 |
| 片道所要時間 | 渋滞・駐車後の移動まで含める | 駅までの移動・待ち時間・乗り換えまで含める |
| 勤務時間との相性 | 渋滞や駐車場の利用条件を確認 | 始発・終電・運行本数を確認 |
| 生活上の利便性 | 送迎・買い物・荷物運搬など | 移動中にできることなど |
| 負担 | 運転・渋滞など | 混雑・乗り換え・徒歩など |
ここまで比較すると、
「車通勤の方がお金はかかるけれど、時間や生活を考えると続ける価値がある」
という人もいれば、
「公共交通へ変えても時間はほとんど変わらず、年間の自己負担をかなり減らせる」
という人もいるでしょう。
車通勤がもったいないかどうかは、距離や年間維持費だけでは決まりません。
車通勤がもったいない可能性が高いケース・合理的になりやすいケース
ここまで、
- 車通勤によって実際に増える費用
- 会社から支給される通勤手当
- 電車・バスとの費用差
- 通勤にかかる時間
- 生活上の利便性
を確認してきました。
最終的に「車通勤がもったいないかどうか」は人によって異なりますが、もったいないと感じやすい条件と、車通勤が合理的になりやすい条件には一定の傾向があります。
車通勤がもったいない可能性が高くなるケース
次のような条件が複数当てはまる場合は、車通勤にかけている費用を一度見直す価値があります。
- 通勤のためだけに車や2台目を所有している
- 自宅や職場の駐車場代が高い
- 公共交通機関へ変えても所要時間がほとんど変わらない
- 会社の通勤手当を差し引いても自己負担が大きい
- 休日はほとんど車を使わない
- 出社日数が少なく、通勤で車を使う機会そのものが少ない
特に大きいのが、通勤のために車を追加で所有しているケースです。
すでに生活用の車を持っている場合と違い、通勤専用車では、
- 車両購入費
- 税金
- 保険
- 車検
- 駐車場
なども新たな負担になりやすいためです。
例えば、
「週2日しか出社しない」
「電車でも車でも片道40分程度」
「通勤専用車をほかではほとんど使わない」
という条件なら、車を所有するために払っている費用と、車通勤によって得ているメリットを改めて比較した方がよいでしょう。
ただし、これらはあくまで「もったいない可能性が高くなる条件」です。
公共交通機関では対応できない勤務時間だったり、家族の送迎が必要だったりする場合は、条件に当てはまっていても車が必要なことがあります。
車通勤が合理的になりやすいケース
反対に、次のような条件では、多少の自己負担があっても車通勤を続ける合理性があります。
- もともと生活用として車を所有している
- 公共交通機関へ変えると通勤時間が大幅に増える
- 早朝・深夜勤務などで電車やバスを利用しにくい
- 子どもの送迎や買い物と通勤を組み合わせている
- 職場の駐車場を無料または安く利用できる
- 会社から通勤手当が支給され、実質的な自己負担が小さい
例えば、すでに家族で使う車を所有しており、通勤を電車へ変えても車を手放さないのであれば、税金や車検などの固定的な負担はそのまま残ります。
その場合、「車の維持費が年間数十万円だから電車の方が得」ではなく、車通勤をやめることで実際に減らせるガソリン代や駐車場代と、公共交通へ変えた場合の費用・時間を比較した方が実態に近くなります。
また、
「車なら片道30分だけれど、公共交通機関では片道1時間以上かかる」
という場合は、お金だけでなく年間の時間差も大きくなります。
車通勤の方が多少高くても、その差額で毎日の時間や生活上の利便性を確保していると考えれば、必ずしも「もったいない」とは言えません。
「車通勤を続ける」「やめる」の二択にする必要はない
車通勤について考えると、
「今までどおり毎日車で通勤する」
または、
「車通勤を完全にやめる」
という二択になりがちです。
しかし、働き方や生活環境によっては、その中間もあります。
例えば、
- 在宅勤務の日を除き、出社日だけ車を使う
- 天候や勤務時間に応じて車と公共交通を使い分ける
- 車そのものは残し、通勤で使う回数を減らす
- 車通勤は続けつつ、今の車の維持費を見直す
といった方法です。
勤務先の通勤ルールや駐車場の契約条件によっては自由に切り替えられない場合もありますが、必ずしも「車を持つか手放すか」だけで考える必要はありません。
自分の働き方に合わせて、車を使う日数そのものを調整できないかという視点も持っておくとよいでしょう。
長距離・長時間通勤なら損得とは別に毎日の負担も確認する
車通勤自体は必要だと判断しても、距離や時間が長くなるほど、次に気になるのが毎日の負担です。
この記事では「車通勤そのものが合理的か」を判断することを優先しているため、
- 片道○kmなら軽自動車で大丈夫か
- 長距離通勤でどの車種を選ぶべきか
- 毎日長時間運転して疲れないか
といった内容までは詳しく扱いません。
私自身、片道約40km、約1時間の車通勤をしていた時期があります。
同じように片道40km前後を通勤していて、車通勤を続けると決めたものの、ガソリン代や毎日の負担まで詳しく確認したい方は、こちらの記事「片道40km通勤に軽自動車はアリ?疲れる?ガソリン代・通勤手当まで徹底解説」も参考にしてください。
片道20km・30km・50kmなどの場合も考え方は同じです。
まずこの記事で「車通勤を続ける価値があるか」を判断したうえで、必要なら自分の距離に合った専門記事で具体的な負担を確認してください。
ここまで考えて、「それでも自分には車通勤が必要」という結論になった場合は、次に今の負担を無理なく下げられないかを考えていきましょう。
車通勤を続けると決めた後に考えたいこと

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
ここまで計算して、
「多少の自己負担はあるけれど、それでも車通勤を続けたい」
「公共交通機関より車の方が現実的」
という結論になった場合は、次に今の負担を下げられないかを考えてみましょう。
ただし、
「維持費を下げるなら軽自動車」
「中古車なら安い」
「カーリースなら節約できる」
と一律に決める必要はありません。
現在の車をそのまま使った方が負担が少ない人もいれば、買い替えを検討した方がよい人もいます。
ここから先は、車通勤が必要だと判断した人が考える次のステップです。
今の普通車の維持費が気になるなら、まず車格による違いを確認する
すでに普通車で通勤していて、
「車通勤は必要だけれど、今の車は維持費が高い気がする」
と感じている場合は、軽自動車への乗り換えを考える方もいるでしょう。
軽自動車は、税金や一部の維持費を抑えやすいというメリットがあります。
ただし、軽自動車へ変えれば必ず得になるとは限りません。車両を買い替えるのであれば購入費も必要になりますし、
- 通勤距離
- 高速道路を使うか
- 乗車人数
- 荷物の量
- 現在の車をあと何年使う予定か
などによっても判断は変わります。
今の普通車から軽自動車へ変えることを検討する場合は、年間維持費だけでなく買い替え費用も含めて考えましょう。
▼普通車から軽へ変えた場合の維持費差を確認する
通勤用の車を新しく買うなら、先に必要な条件を整理する
現在、通勤に使える車を持っておらず、
「車通勤するために車を購入する」
と決めた場合は、次にどのような車を選ぶか考えていきます。
ただし、通勤に向いている車は一人ひとりの使い方によって異なります。
例えば、
- 毎日の通勤距離
- 一般道・高速道路の割合
- 一人で乗ることが多いか
- 家族でも使うか
- 雪道を走るか
- 予算
などによって、選ぶべき車も変わってきます。
維持費を抑えるために軽自動車を考えている方もいるでしょう。
ただ、通勤距離が長かったり、高速道路を使う機会が多かったりする場合は、維持費だけでなく乗り心地や走行性能なども考えて選ぶことが大切です。
「車通勤には軽自動車を使いたいけれど、どんな車を選べばいいか分からない」
という方は、こちらの記事「【完全版】軽自動車の選び方・買い方まとめ!後悔しないためのポイントを徹底解説」で軽自動車の選び方を詳しく解説しています。
新車と中古車は「車を買う」と決めてから比較する
車通勤が必要で、通勤に使う車を購入することになったら、次に考えるのが新車と中古車のどちらを選ぶかです。
中古車は購入費用を抑えやすい一方、新車はメーカー保証があり、購入後の安心感を重視しやすいという違いがあります。
ただし、
- 長距離通勤だから新車の方が得
- 通勤だけに使うなら中古車の方が得
と単純に決めることはできません。
どちらが向いているかは、
- 購入価格
- 中古車の場合は車両の状態
- 保証内容
- 燃費
- 保有予定期間
- 年間走行距離
- 故障や修理に備えられる予算
などによって変わります。
車通勤のために車を購入すると決めたものの、新車と中古車のどちらにするか迷っている方は、「軽自動車は新車と中古どっちが得?価格・維持費・保証を徹底比較」で詳しく比較しています。
車通勤を続けるなら任意保険の契約内容も確認する
車通勤を続ける場合は、任意保険の内容も一度確認しておきましょう。
任意保険料は、
- 年齢
- 等級
- 車種
- 補償内容
- 車両保険の有無
- 運転者の範囲
- 使用目的
などによって大きく異なります。
そのため、
「ネット型なら必ず安い」
「一括見積もりをすれば必ず保険料が下がる」
とは言えません。
まずは、現在の契約内容が今の車の使い方や必要な補償に合っているかを確認してください。
同程度の補償内容で他社の保険料も比較してみたい場合は、一括見積もりを利用する方法もあります。
▼自動車保険一括見積もりサービス「インズウェブ」で保険料を比較する(自動車保険・PR)
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インズウェブ自動車保険の口コミ・評判は?一括見積もりのメリットと注意点を徹底解説
車を手放すと決めた場合だけ、現在の査定額を確認する
ここまで比較した結果、
「公共交通機関でも問題なく通勤できる」
「車通勤をやめるだけでなく、車そのものを手放しても生活できそう」
という結論になる人もいるでしょう。
その場合は、現在の車を売却したときにいくらになるのか確認してから判断する方法があります。
ただし、車通勤をやめても車を生活用として残す人には、査定を無理におすすめする必要はありません。
車そのものを手放すことまで具体的に検討している場合だけ、売却価格を確認してください。
▼カーセンサーで買取査定してみる(車買取査定・PR)
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【体験談】カーセンサー一括査定は電話がヤバい?評判の真相と「メールのみ」の裏技
大切なのは、
「車通勤は高いから車を手放す」
「維持費を下げたいからすぐ軽自動車へ買い替える」
と結論を急がないことです。
まずこの記事で車通勤による実質的な負担を確認し、それでも車が必要だと判断した場合だけ、
- 今の車を使い続ける
- 維持費を見直す
- 軽自動車などへ変更する
- 新しく車を購入する
という次の判断へ進みましょう。
通勤車のもったいないを解消するためのQ&Aとよくある質問まとめ

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
ここでは、車通勤が「もったいないか」を判断するときに迷いやすいポイントをQ&A形式でまとめます。
Q1. すでに車を持っています。税金や車検代も車通勤の費用に入れるべきですか?
A1. 通勤をやめても車を所有し続けるのであれば、税金や車検代などを全額「車通勤の費用」として考える必要はありません。
例えば、休日の買い物や家族での移動にも車を使うため、電車通勤へ変えても車を手放さないのであれば、自動車税・軽自動車税や車検などの費用はそのまま残ります。
この場合は、
- 通勤分のガソリン代
- 職場の駐車場代
- 通勤で走行距離が増えることによる消耗品などの追加負担
を中心に、車通勤をやめることで実際に減らせる費用を確認してください。
一方、通勤のためだけに2台目を所有している場合は、税金や保険、車検なども通勤のために増えた負担として考える必要があります。
Q2. 会社から通勤手当が出ていれば、車通勤はもったいなくないですか?
A2. 通勤手当が出ているだけでは判断できません。
確認したいのは、
車通勤によって増える費用 − 実際に支給される通勤手当
です。
例えば、ガソリン代や職場駐車場代などで年間15万円かかっていても、会社から年間12万円の通勤手当が支給されているなら、自己負担は年間3万円です。
反対に、年間20万円以上の追加費用がかかっているのに、通勤手当が年間6万円しかなければ、自己負担は大きくなります。
通勤手当の支給額や条件は会社によって異なるため、給与明細や就業規則などで実際に自分が受け取っている金額を確認してください。
Q3. 通勤用に2台目の軽自動車を持つのは無駄ですか?
A3. 必ずしも無駄とは言えませんが、すでにある車を通勤にも使う場合より、追加負担は大きくなりやすいです。
通勤専用車を追加すると、
- 車両購入費
- 税金
- 保険
- 車検
- 駐車場代
- ガソリン代
- メンテナンス費
など、多くの費用が新たに発生します。
そのため、
「メインカーより軽自動車の方が燃費がいいから、通勤用にもう1台買えば節約になる」
とガソリン代だけで判断するのはおすすめできません。
2台目の購入費や年間所有費まで含めて、メインカーをそのまま通勤に使う場合と比較してください。
ただし、夫婦それぞれに車が必要だったり、公共交通機関では勤務時間に対応できなかったりする場合は、2台目が生活上必要なこともあります。
Q4. 電車の方が安ければ、車通勤をやめた方がいいですか?
A4. 運賃だけで決める必要はありません。
例えば、公共交通機関へ変えると年間数万円節約できても、
- 通勤時間が大幅に増える
- 乗り換えが多い
- 始発・終電が勤務時間と合わない
- 子どもの送迎と両立できない
という場合があります。
車と公共交通を比較するときは、費用だけでなく玄関を出てから職場へ着くまでの所要時間と生活上の使いやすさも確認してください。
反対に、公共交通機関へ変えても所要時間がほとんど変わらず、自己負担を大きく減らせるのであれば、車通勤を見直す価値があります。
Q5. 通勤距離が短ければ車通勤はもったいないですか?
A5. 距離だけでは判断できません。
短距離でも、
- 公共交通機関の本数が少ない
- 早朝・深夜勤務
- 坂道や道路環境の問題がある
- 雨や雪の影響を受けやすい
- 送迎や荷物の運搬が必要
といった条件によっては、車が現実的な通勤手段になることがあります。
逆に、ある程度距離があっても鉄道で短時間に移動でき、駅も利用しやすいのであれば、公共交通機関の方が使いやすい場合もあります。
「○km以下なら車はもったいない」と一律に決めず、年間出勤日数・費用・所要時間・生活上の必要性を合わせて判断してください。
Q6. 車通勤は必要ですが、維持費を下げるなら軽自動車に乗り換えた方がいいですか?
A6. 軽自動車は維持費を抑えやすい選択肢ですが、買い替えれば車両購入費が発生します。
現在の車をまだ長く使える場合は、維持費だけを理由に買い替えることで、かえって支出が増えることもあります。
まず、
「車通勤そのものは必要」
という判断をしたうえで、
- 現在の車を使い続ける場合
- 軽自動車などへ買い替える場合
の費用を比較してみましょう。
軽自動車とコンパクトカーの維持費を詳しく比較したい方は、こちらの記事「維持費が変わらないって本当?軽自動車とコンパクトカーの実態」も参考にしてください。
まとめ:通勤に車はもったいない?実際に減らせる費用と時間・利便性で判断しよう
今回は、「通勤に車はもったいない?」という疑問について、車通勤で実際に増える費用や通勤手当、公共交通機関との時間差などから考えてきました。
【今回のまとめ】
- すでに車を持っている人は年間維持費全額で判断しない:通勤をやめても税金や車検などが残るなら、車通勤によって実際に増える費用を確認する。
- 通勤専用車や2台目を持つ場合は所有費も考える:車両購入費、税金、保険、車検、駐車場など、通勤のために新たに増える負担も含めて判断する。
- ガソリン代は自分の条件で計算する:片道距離、年間出勤日数、実燃費、ガソリン単価から通勤分の燃料費を確認する。
- 会社の通勤手当を差し引いて実質負担を見る:車通勤にかかる費用ではなく、自分が最終的にいくら持ち出しているのかを確認する。
- 電車・バスとの比較は運賃だけで決めない:待ち時間、乗り換え、始発・終電、送迎なども含めた実際の所要時間を比較する。
- 距離だけで車通勤の損得を決めない:出勤日数や地域の交通事情、勤務時間、生活環境によって合理的な通勤方法は変わる。
結論として、車通勤がもったいないかどうかは、車に年間いくらかかっているかだけでは判断できません。
まず確認したいのは、車通勤をやめた場合、本当にいくら支出を減らせるのかということです。
すでに生活用として車を所有しているのであれば、車通勤をやめても自動車税や車検、基本的な保険料などがそのまま残る場合があります。
その場合は、通勤分のガソリン代や職場駐車場代、走行距離が増えることによる消耗品などの追加負担を中心に考えます。
一方、通勤のために車や2台目を新しく所有するのであれば、購入費や税金、保険なども含めて判断する必要があります。
そのうえで、
車通勤によって増える費用 − 会社から支給される通勤手当
を計算し、公共交通機関へ切り替えた場合の費用と比べてみてください。
さらに、通勤にかかる時間も重要な判断材料です。
車なら30分、公共交通機関なら1時間というように大きな差がある場合は、年間で考えるとかなりの時間差になります。
反対に、電車やバスへ変更しても所要時間がほとんど変わらず、自己負担を大きく減らせるのであれば、車通勤を見直す価値があるでしょう。
私自身、片道約40km、約1時間かけて車通勤していた時期があります。
長い距離を毎日通勤していると、ガソリン代などのお金だけでなく、毎日使う時間や運転の負担も大きな判断材料になると感じます。
だからこそ、
「車はお金がかかるからもったいない」
「地方だから車通勤しかない」
と最初から結論を決めるのではなく、自分の場合に実際に増えているお金と、車通勤によって得ている時間・利便性を比べることが大切です。
その結果、
- 今の車で車通勤を続ける
- 車通勤は続けながら維持費を見直す
- 通勤用の車を新しく購入する
- 車を使う出勤日を減らす
- 公共交通機関へ切り替える
- 車そのものを手放す
など、自分の生活に合った選択をしてください。
「車通勤=もったいない」と一律に決めるのではなく、自分にとって支払う価値がある通勤方法なのかを判断できれば、後悔のない選択につながるはずです。
