※当サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、プロモーションが含まれています。

SUZUKI アルト

スズキアルトのエンジンオイル量まとめ|型式別データと交換目安を徹底解説

「あれ、最近アルトのエンジンのかかりが悪いかも…」

「もしかしてエンジンオイルが原因?」

 

そんな不安を感じていませんか。

 

または、自分でオイル交換をしようと思ったけれど、「自分のアルトのエンジンオイル量が分からない…」と検索してたどり着いた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

スズキ アルトは、燃費の良さと維持費の安さで長年愛されている軽自動車ですが、その性能を維持するためには適切なエンジンオイル管理が不可欠です。

 

特にオイル量は、多すぎても少なすぎてもエンジンに深刻なダメージを与えかねません。

 

この記事では、「アルトのエンジンオイル量」に関するあなたの疑問を解決します。

 

この記事でわかること

  • 型式別(HA24S、HA36S、HA36Vなど)の正確なエンジンオイル量
  • ターボモデル(ワークス)とNAモデルのオイル量の違い
  • オイルフィルターの選び方と交換のタイミング
  • 走行距離や乗り方に合わせた最適なオイルの選び方

 

この記事を読めば、あなたのアルトに最適なオイル管理方法が分かり、安心してカーライフを送れるようになります。

 

エンジンの不調を感じている方も、これからメンテナンスを考えている方も、ぜひ最後までご覧ください。

 

スズキ アルトのエンジンオイル量と交換時期の基礎知識

公式サイトからの引用

スズキ・アルト公式

 

エンジンオイルは、単にエンジン内部を潤滑するだけでなく、「冷却」「洗浄」「密閉」「防錆」といった非常に多くの重要な役割を担っています。

 

人間の血液に例えられるほど、エンジンにとって不可欠な存在です。

 

特に「量」の管理は重要です。

 

なぜなら、エンジンオイルの量が適切でないと、以下のような深刻なトラブルを引き起こす可能性があるからです。

 

【オイルが少なすぎる場合(下限値以下)】

状況 主な影響・症状 詳細説明
潤滑不良 金属部品の摩耗・焼き付き
  • エンジン内部の金属部品が直接こすれ合い、摩耗や焼き付きを引き起こす。
  • 最悪の場合、エンジン停止や高額修理につながる。
冷却不足 オーバーヒートの危険
  • オイルによる冷却効果が得られず、エンジン温度が上昇
  • オーバーヒートの原因となる。
洗浄能力の低下 スラッジ(汚れの塊)の発生
  • オイルが汚れを吸着しきれず、エンジン内部にスラッジが堆積しやすくなる。
  • 性能低下やトラブルのもとに。

 

【オイルが多すぎる場合(上限値以上)】

状況 主な影響・症状 詳細説明
パワーダウン・燃費悪化 エンジン回転の鈍化
  • クランクシャフトが余分なオイルをかき回すことで抵抗が増加し、エンジンの回転が重くなる。
  • 結果としてパワー低下や燃費の悪化を招く。
オイル上がり・下がり 白煙・エンジン不調
  • オイルが燃焼室に侵入し、燃焼とともに白煙を発生。
  • プラグの汚れや失火が起こり、始動性の低下や不調につながる。
オイル漏れの誘発 シール劣化・漏れ発生
  • オイル量の過多で内部圧力が上昇し、オイルシールやパッキンに負担がかかる。
  • 結果としてオイル漏れや劣化の加速を引き起こす。

 

「エンジンがかからない」というトラブルも、オイル量が原因?

「エンジンがかからない」というトラブルも、オイル量が極端に少ない(焼き付き寸前)か、多すぎる(プラグかぶり)ことが原因である可能性もゼロではありません。

 

では、アルトの適切なオイル量はどれくらいで、いつ交換すれば良いのでしょうか。

 

一般的な交換時期の目安は「走行距離5,000km」または「6ヶ月ごと」のどちらか早い方と言われています。

 

しかし、これはあくまで目安です。

 

最近のアルト(HA36Sなど)の取扱説明書では、メーカー推奨の交換時期が「1年または15,000km」と記載されている場合もあります。

 

ただし、これはメーカーが定めた標準的な使用条件(シビアコンディションを除く)での話です。

 

日本での一般的な車の使われ方、特に「近所の買い物メインで短距離走行が多い」「坂道や渋滞路をよく走る」といった場合は、「シビアコンディション」に該当し、オイルの劣化が早まります。

 

そのため、やはり「半年に一度」または「走行距離5,000km~7,500km」での交換が、エンジンを良好な状態に保つためにはおすすめです。

 

次に、あなたのアルトの型式に合った正確なオイル量を見ていきましょう。

 

▼関連記事

軽自動車のオイル選び!0w20と5w30の意外な落とし穴とは?

 

型式別:アルト(HA24S/HA36S/HA36V)オイル量一覧と指定グレード

アルトは長い歴史の中で、様々な型式(モデル)が存在し、搭載されているエンジンも異なります。

 

そのため、エンジンオイルの量も型式によって異なります。ご自身の車の型式は、車検証の「型式」欄(例:DBA-HA36S)で確認できます。

 

ここでは、代表的な型式であるHA24S、HA36S、HA36V(NA・自然吸気モデル)のエンジンオイル量と指定グレード(粘度)を一覧でご紹介します。

 

【アルト 型式別 エンジンオイル量一覧(NA車)】

型式 搭載エンジン オイル交換のみ (L) オイル+フィルター交換 (L) 指定オイルグレード(粘度)
HA24S (7代目) K6A 約2.7 L 約2.9 L 5W-30 (または 0W-20)
HA36S (8代目) R06A 約2.4 L 約2.6 L 0W-20 (または 0W-16)
HA36V (8代目バン) R06A 約2.4 L 約2.6 L 0W-20 (または 0W-16)

(注:上記はあくまで目安の量です。最終的には必ずオイルレベルゲージで確認してください。)

 

【各型式のポイント解説】

  • HA24S (K6Aエンジン搭載車)

この世代のアルトには、長年スズキの軽自動車を支えてきた「K6A」エンジンが搭載されています。

指定粘度は「5W-30」が主流ですが、後期モデルや燃費を意識する場合は「0W-20」の使用も許可されている場合があります。

オイル量はフィルター交換時で約2.9Lと、現行モデルより少し多めです。

K6Aエンジンは比較的頑丈ですが、オイル管理を怠るとチェーンの伸びやスラッジの蓄積を招きやすいため、こまめな交換が推奨されます。

 

  • HA36S / HA36V (R06Aエンジン搭載車)

この世代から、新開発の「R06A」エンジンが搭載されました。

このエンジンは、フリクション(摩擦抵抗)を徹底的に低減し、燃費性能を追求しています。

そのため、指定されるオイルは「0W-20」や、さらに低粘度の「0W-16」といった、非常にサラサラしたオイルが推奨されています。

オイル量はフィルター交換時で約2.6Lです。

R06Aエンジンは、指定された低粘度オイルを使用することで、本来の燃費性能とエンジン保護性能を発揮します。

指定以外の硬いオイル(例:10W-30など)を入れると、燃費が悪化するだけでなく、エンジン内部の細い油路にオイルが循環しにくくなり、トラブルの原因となるため注意が必要です。

 

▼関連記事

軽自動車のオイル選び!0w20と5w30の意外な落とし穴とは?

 

ターボモデルとワークスのエンジンオイル量とおすすめ製品

アルトには、NA(自然吸気)モデルだけでなく、力強い走りが魅力のターボモデルも存在します。

 

特に8代目の「アルト ターボRS」や「アルト ワークス」(HA36S)は、R06A型エンジンにターボチャージャーを組み合わせた高性能モデルです。

 

ターボ車は、NA車とエンジンオイルの管理方法が異なります。

 

なぜなら、ターボチャージャーはエンジンの排気ガスを利用して高速回転(毎分10万回転以上)しており、その軸受け(シャフト)はエンジンオイルによって潤滑・冷却されているからです。

 

そのため、ターボ車のエンジンオイルは、NA車に比べて非常に高温・高負荷にさらされやすく、劣化が早い傾向にあります。

 

【アルト ターボモデル(HA36S)のオイル量と指定グレード】

モデル 搭載エンジン オイル交換のみ (L) オイル+フィルター交換 (L) 指定オイルグレード(粘度)
ターボRS (HA36S) R06A (ターボ) 約2.4 L 約2.6 L 5W-30
ワークス (HA36S) R06A (ターボ) 約2.4 L 約2.6 L 5W-30

(注:上記はあくまで目安の量です。最終的には必ずオイルレベルゲージで確認してください。)

 

【ターボ車におすすめのオイル】

ターボRSやワークスには、NA車に推奨される「0W-20」ではなく、高温時の保護性能に優れた「5W-30」が指定されています。

 

さらに、スポーツ走行をしたり、高速道路を多用したりする場合は、オイルの「品質」にもこだわりたいところです。

 

ターボ車オーナーの方には、以下の点に注目することをおすすめします。

 

  • 化学合成油(全合成油)を選ぶ

鉱物油や部分合成油に比べ、高温での安定性や清浄性に優れ、ターボエンジンの性能を長期間維持するのに役立ちます。

 

  • API規格「SP」または「SN PLUS」を選ぶ

最新の「SP」規格や、その一つ前の「SN PLUS」規格は、ターボ車で懸念されるLSPI(低速早期着火)という異常燃焼を防ぐ性能が強化されています。

ワークスのような直噴ターボエンジンには特におすすめです。

 

ターボ車は、オイル交換を怠るとタービンの焼き付きなど致命的な故障につながるため、NA車以上にシビアな管理が求められます。

 

交換目安は「3,000km~5,000km」または「半年ごと」と、早めを心がけましょう。

 

▼関連記事

【軽自動車ターボ】おすすめオイルと交換時期の完全ガイド

 

エンジンオイル交換時に知っておきたいフィルターの選び方

エンジンオイル交換の際、よく「オイルフィルター(オイルエレメント)も一緒に交換しますか?」と聞かれますよね。

 

オイルフィルターは、エンジン内部で発生した金属粉やスラッジ(汚れ)をろ過し、きれいなオイルをエンジン各部に循環させるための重要な部品です。

 

どれだけ高品質なオイルを使っても、フィルターが汚れていては、ろ過しきれない汚れがエンジン内部を循環し、摩耗を早めてしまいます。

 

【フィルターの交換時期】

一般的に、オイル交換2回につき1回の頻度での交換が推奨されています。 (例:5,000kmでオイル交換 → 10,000kmでオイル+フィルター交換)

 

ただし、ターボ車やシビアコンディションでの使用が多い場合は、毎回交換(5,000kmごと)が理想的です。

 

【アルトのオイルフィルターの選び方】

フィルターには大きく分けて「純正品」と「社外品(互換品)」があります。

 

純正品(スズキ純正部品)

  • メリット:安心感が最大のメリット。メーカーの品質基準をクリアしており、適合間違いの心配もありません。
  • デメリット:社外品に比べて価格がやや高めです。
  • 品番例:HA36S(R06A)用「16510-84M00」、HA24S(K6A)用「16510-81404」など(年式やグレードにより異なる場合があります)。

 

社外品(互換品)

  • メリット:PIAA、DENSO、BOSCHなど、多くのメーカーから販売されており、純正品より安価に入手できることが多いです。
  • デメリット:品質はメーカーによって様々です。信頼できるメーカーの製品を選びましょう。
  • 選び方:カー用品店やネットショップで、「アルト HA36S 適合」といった形で、自分の車の型式に適合する製品を選ぶ必要があります。

 

どちらを選んでも問題ありませんが、重要なのは「自分のアルトの型式(エンジン型式)に適合していること」を確認することです。

 

品番がわからない場合は、車検証を持ってカー用品店などで相談するのが確実です。

 

アルトのエンジンオイル最適量を検索・比較する方法

AIで作成した自動車の画像

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ

 

「自分のアルトの正確なオイル量が知りたい」と思ったとき、最も信頼できる情報はどこにあるのでしょうか。

 

ネット上には様々な情報がありますが、最終的には「メーカーの指定」を確認することが重要です。

 

  • 1. 車の取扱説明書(メンテナンスノート)

最も確実な方法です。新車または中古車で購入した際に、車内のグローブボックスなどに入っているはずです。

「点検と整備」や「仕様(スペック)」といったページに、エンジンオイルの種類、量(フィルター交換時・非交換時)、交換時期が明記されています。

 

  • 2. メーカーの公式ウェブサイト

取扱説明書を紛失してしまった場合でも、スズキの公式サイトで閲覧できる場合があります。

「スズキ 取扱説明書」などで検索し、ご自身の型式と年式に合ったものを探してみてください。

(出典:スズキ公式サイト「オーナーズマニュアル」より)

 

  • 3. 車検証で型式を確認する

上記の方法で調べる際、必ず必要になるのが「型式」と「エンジン型式」です。

車検証の「型式」(例:DBA-HA36S)と「原動機の型式」(例:R06A)を確認しましょう。

 

  • 4. OILデータ(整備工場向けデータ)を参照する

「スズキ エンジンオイル量」や「R06a エンジンオイル量」と検索すると、整備工場向けに提供されている「OILデータ」と呼ばれる情報サイトがヒットすることがあります。

これらのデータはプロ向けで信頼性が高いですが、閲覧が有料であったり、情報が簡略化されていたりする場合があります。

 

【比較する際の注意点】

ネットで検索した情報と、取扱説明書の記載が異なる場合、必ず「取扱説明書」の情報を優先してください。

 

同じ型式でも、年次改良(マイナーチェンジ)によって、ごくまれに指定オイルや量が変更されている可能性があるからです。

 

アルトへの乗り換えや、中古車での購入を検討している方は、維持費の安さが魅力ですよね。

 

後悔しない中古軽自動車の選び方と人気おすすめ車種を徹底解説」の記事では、アルトのような維持費の安い軽自動車を選ぶ際のポイントや、他のおすすめ車種も紹介しています。

AIで作成した自動車の画像
後悔しない中古軽自動車の選び方と人気おすすめ車種を徹底解説

「中古で軽自動車を買いたいけど、どんな点に注意すればいいんだろう…」 「買ってから後悔するような失敗 ...

続きを見る

 

中古車を探す際は、こういった維持費に関わるメンテナンス情報もしっかり確認しておきたいですね。

 

もし、今のアルトから新しいモデルや他の中古軽自動車への乗り換えを少しでも考えているなら、まずは愛車の現在の価値を知っておくことが大切です。

 

複数の買取業者に一括で査定依頼ができる「カーセンサー」なら、最高額で売却できる可能性が広がります。

カーセンサーで買取査定してみる(車買取査定・PR)

あなたの愛車を一番高く買い取ってくれるお店探し

愛車の一括査定はこちら

 

OILデータとメーカー指定量の正しい読み解き方

エンジンオイルの量を調べると、「メーカー指定量(取扱説明書)」と、整備工場で使われる「OILデータ」や、実際に交換作業を行った際の「注入量」が微妙に異なることがあり、混乱するかもしれません。

 

例えば、取扱説明書で「フィルター交換時 2.6L」と記載されていても、OILデータでは「2.4L」となっていたり、実際に作業したら「2.5L」しか入らなかったり、というケースです。

 

なぜこのような差が生まれるのでしょうか?

 

  • オイルの抜け具合の違い

エンジンオイルは、下抜き(ドレンボルトから抜く)か、上抜き(オイルレベルゲージの穴からポンプで吸い出す)かによって、抜ける量が変わります。

また、車体の傾きや、オイルを抜く時間(長く待つほど多く抜ける)によっても、エンジン内部に残るオイル量(残油量)が変わります。

 

  • オイルフィルターの種類

社外品のオイルフィルターの中には、純正品と内部の構造や容量(サイズ)がわずかに異なるものがあり、その分必要なオイル量が変わることがあります。

 

  • メーカー指定量の意味

メーカーが指定する「オイル量(例:2.6L)」は、あくまで「規定の抜き方をした場合の目安量」です。

 

では、どの量を信じれば良いのでしょうか?

 

答えは、「量は目安とし、最後は必ずオイルレベルゲージで確認する」です。

 

オイル交換の正しい手順は、以下の通りです。

 

  1. 取扱説明書やOILデータで、目安となる量(例:2.6L)の「8~9割程度」(例:2.2L~2.3L)をまず注入します。
  2. 一度エンジンをかけ、数分間アイドリングしてオイルを循環させ、エンジンを停止します。(フィルター交換時は特に重要)
  3. エンジン停止後、オイルがオイルパンに戻ってくるまで数分間待ちます。
  4. オイルレベルゲージを抜き、一度きれいに拭き取り、再度奥まで差し込んでから抜きます。
  5. ゲージに付着したオイルの位置が、「F(Full/上限)」と「L(Low/下限)」の間にあればOKです。
  6. 足りなければ、少しずつオイルを足し、再度4と5の手順を繰り返します。

 

重要なのは、「F(上限)」ラインを絶対に超えないことです。

 

目安量を鵜呑みにして全量入れてしまうと、抜けきれなかった残油の分だけ、入れすぎ(過多)になる危険性があります。

 

「エンジンがかからない」というトラブルを避けるためにも、オイル量は「F」と「L」の間に(できれば7~8割程度)調整するのがベストです。

 

アルトのメンテナンスをどこに頼むか迷うこともありますよね。

 

オイル交換だけでなく、数年に一度の車検も大きな出費です。

 

「楽天Car車検」なら、お近くの車検業者を比較して、お得なプランを簡単に予約できます。

 

オイル交換と合わせて、次の車検のことも考えてみてはいかがでしょうか。

【楽天Car車検】で近所の安いお店を探す(車検・PR)

【楽天Car車検】ならぴったりの車検が見つかる!

近所の安いお店を探す

 

走行距離・状態による交換タイミングとオイル選択の実例

AIで作成した自動車の画像

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ

 

アルトのエンジンオイルは、車の使われ方(走行距離や運転状況)によって、最適な交換タイミングや選ぶべきオイルが変わってきます。

 

【交換タイミングの判断基準】

  • 標準的な目安: 5,000km または 半年
  • シビアコンディションの場合: 3,000km~4,000km または 3~4ヶ月

 

【シビアコンディションとは?】

  • 走行距離の30%以上が「悪路(凸凹道、砂利道など)」
  • 短距離走行(1回8km以下)の繰り返し(チョイ乗り)
  • 登坂路(坂道)や渋滞路の走行が多い
  • 高地走行(標高が高い場所)が多い

 

日本の都市部での使用は、多くがシビアコンディションに該当すると言われています。

 

【走行距離別:おすすめオイル粘度(グレード)の実例】

アルト(特にHA36SなどのR06Aエンジン)の基本は、メーカー指定の「0W-20」または「0W-16」です。

 

これらは非常に低粘度(サラサラ)で、エンジンの抵抗を減らし、優れた燃費性能を引き出します。

 

しかし、車の状態によっては、粘度を変えた方が良い場合もあります。

 

実例1:新車~5万km未満のアルト(HA36S / NA車)

  • 状況: 通勤や買い物で毎日使用。シビアコンディション気味。
  • おすすめオイル: 0W-20 (メーカー指定通り)
  • 理由: まだエンジンも新しいため、最も燃費性能に優れ、エンジンの性能を最大限に引き出す指定粘度がベストです。ただし、交換サイクルは早め(5,000km/半年)を推奨します。

 

実例2:走行距離が7万kmを超えたアルト(HA24S / NA車)

  • 状況: K6Aエンジン搭載車。最近、エンジンの音が少し大きくなった気がする。
  • おすすめオイル: 5W-30 (メーカー指定範囲内)
  • 理由: 走行距離が増えると、エンジン内部の部品同士の隙間(クリアランス)が新車時よりわずかに広がってくることがあります。その場合、0W-20よりも少し硬い(粘度が高い)5W-30を使うことで、その隙間をオイルがしっかりと埋め、油膜を保持しやすくなります。結果として、エンジンノイズの低減や、オイル消費(オイル下がり)の抑制が期待できます。(※ただし、HA36SのR06Aエンジンは、基本的には多走行でも0W-20が推奨されます。)

 

実例3:アルト ワークス(HA36S / ターボ車)

  • 状況: 週末に峠道などをスポーティーに走ることが多い。
  • おすすめオイル: 5W-30 (メーカー指定粘度) + 化学合成油API SP規格
  • 理由: ターボ車かつ高負荷な運転が多いため、メーカー指定の5W-30粘度は必須です。さらに、高温に強く劣化しにくい「化学合成油」で、最新の「SP規格」に対応したオイルを選ぶことで、タービンとエンジンを強力に保護できます。

 

走行距離が増えてきたアルトにお乗りの方や、乗り換えを検討中の方は、中古車市場も気になりますよね。

 

「ガリバー」なら、全国の豊富な在庫から、走行距離や年式、予算に合ったアルトや他の軽自動車を探すことができます。

お近くのガリバーで中古車を探してみる(中古車・PR)

ガリバーで中古車を探してみる

中古車在庫検索ページはこちら

 

▼関連記事

軽自動車が10万キロ超えたらどうなる?維持費・故障リスク・買い替え目安まとめ

 

燃費・エンジン保護を左右するオイルグレードとAPI規格の選び方

エンジンオイルの缶には、「5W-30」や「API SP」といった暗号のような記号が書かれています。

 

これらはオイルの性能を示す重要な指標であり、アルトの燃費やエンジンの寿命に直結します。

 

1. 粘度グレード(例:0W-20, 5W-30)

これはオイルの「硬さ(粘り気)」を示すもので、SAE(米国自動車技術会)規格に基づいています。

 

  • 前半の数字+W(例:0W, 5W)

「Winter」の略で、低温時の始動性を示します。

数字が小さいほど、寒い朝でもオイルが硬くなりにくく、エンジンがかかりやすい(始動性が良い)ことを意味します。

アルトのような低燃費車には「0W」が最適です。

 

  • 後半の数字(例:20, 30)

高温時の保護性能を示します。

数字が大きいほど、エンジンが高温になった時でもオイルの粘度(油膜)を保ち、エンジンを保護する能力が高いことを意味します。

アルト(HA36S/NA)は「20」(0W-20)や「16」(0W-16)が指定されており、高温時でも非常にサラサラな状態を保ち、燃費を稼ぎます。

アルト ワークス(ターボ)は「30」(5W-30)が指定され、高温時の保護性能を重視しています。

 

【指定粘度を守ることがなぜ重要か?】

HA36SのR06Aエンジンのように「0W-20」が指定されているエンジンに、昔ながらの「10W-40」のような硬いオイルを入れると、燃費が悪化するだけでなく、オイルが細部まで行き渡らずに潤滑不良を起こす危険性があります。

 

必ずメーカー指定の粘度を守りましょう。

 

2. 品質規格(API規格、ILSAC規格)

これはオイルの「品質(性能)」を示す規格です。

 

  • API規格(例:SP, SN, SL)

米国石油協会(API)が定めた規格で、ガソリン車用は「S」で始まります。

アルファベットが進むほど新しい(性能が高い)規格です。(SL → SM → SN → SN PLUS → SP

 

  • SP規格(最新)

燃費性能、エンジン清浄性、耐久性に加え、直噴ターボ車で問題となるLSPI防止性能が大幅に向上しています。

「アルト エンジンオイル おすすめ」としては、最低でも「SN」規格以上、できれば最新の「SP」規格を選ぶと安心です。

 

  • ILSAC規格(例:GF-6, GF-5)

日米の自動車工業会が定める規格で、API規格に「省燃費性能」を加えたものです。

オイル缶に「ドーナツマーク」や「スターバーストマーク」として表示されています。

API SP規格と連動して、最新は「GF-6」です。

アルトのような低燃費車には、このILSAC規格(特にGF-6やGF-5)に適合したオイルが最適です。

 

アルトの性能をフルに発揮させるためには、「0W-20」(ターボ車は5W-30)の粘度で、品質規格が「API SP / ILSAC GF-6」のオイルを選ぶことが、燃費にもエンジン保護にも最良の選択と言えるでしょう。

 

まとめ:アルトのエンジンオイル量・交換の総まとめ

AIで作成した自動車の画像

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ

 

今回は、スズキ アルトのエンジンオイル量とメンテナンスについて、型式別のデータから適切な選び方まで詳しく解説してきました。

 

「エンジンがかからない…」という不安や、「オイル量はどれくらい?」という疑問は解消されたでしょうか。

 

最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。

 

【今回のまとめ】

  • アルトのエンジンオイル量は型式で異なる。
  • HA24S (K6A) フィルター交換時: 約2.9L
  • HA36S (R06A / NA) フィルター交換時: 約2.6L
  • HA36S (R06A / ターボ) フィルター交換時: 約3.0L
  • オイル量は「目安」。最後は必ず「レベルゲージ」で確認する。
  • 入れすぎ(Fライン超え)は、パワーダウンや白煙、エンジン不調の原因になります。
  • 交換時期は「シビアコンディション」を基準に考える。
  • メーカー推奨(1.5万km)より早めの「5,000kmまたは半年」が安心です。
  • オイルの粘度(グレード)はメーカー指定を守る。
  • HA36S(NA)は「0W-20」、ワークス(ターボ)は「5W-30」が基本です。
  • 品質は最新の「API SP / ILSAC GF-6」規格がおすすめ。
  • 燃費性能とエンジン保護性能に優れています。

 

適切なオイル管理は、アルトの優れた燃費性能を維持し、エンジンを長持ちさせるための鍵となります。

 

この記事を参考に、ぜひあなたのアルトに最適なメンテナンスを実践してください。

 

▼関連記事

軽自動車のオイル選び!0w20と5w30の意外な落とし穴とは?

【軽自動車ターボ】おすすめオイルと交換時期の完全ガイド

後悔しない中古軽自動車の選び方と人気おすすめ車種を徹底解説

軽自動車が10万キロ超えたらどうなる?維持費・故障リスク・買い替え目安まとめ

 

【愛車のメンテナンスや乗り換えをご検討中の方へ】

車の維持には、オイル交換以外にも様々な費用がかかります。

 

この機会に、トータルでのカーライフコストを見直してみませんか?

 

  • 今の車を手放すことを検討中なら

「カーセンサー」の一括査定サービスで、愛車の最高額を調べてみましょう。

カーセンサーで買取査定してみる(車買取査定・PR)

あなたの愛車を一番高く買い取ってくれるお店探し

愛車の一括査定はこちら

 

  • 新しい車への乗り換えは「購入」だけじゃない?

月々定額で新車に乗れる「SOMPOで乗ーる(そんぽでのーる)」なら、維持費もコミコミで安心です。

月々定額で新車に乗り換える(カーリース・PR)

月々定額のカーリース【SOMPOで乗ーる(そんぽでのーる)】

月額定額の新車探しはこちら

 

  • 車の維持費で大きな割合を占める「自動車保険」

「インズウェブ」なら、複数の保険会社の見積もりを一度に比較でき、保険料を安くできるチャンスです。

【インズウェブ】自動車保険一括見積もり(自動車保険・PR)

無料の自動車保険一括見積もりサービス

自動車保険の一括見積りはこちら

 

  • アルトのリアシートにお子様を乗せるなら

6歳からのお子様の安全と快適なドライブをサポートする、リアシート用クッション「モトリア」もチェックしてみてください。

【モトリア】でお子様向けリアシート用クッションを見てみる(カー用品・PR)

車用クッション(リアシート用) のネットショップの新規購入

リアシート用クッションを見てみる

 

  • 通勤・ドライブに聴く読書はいかが?

【Amazon Audible】で聞く読書を(PR) 

30日間の無料を試す

 

  • 新しいタイヤやアルミホイールを検討中なら

【タイヤワールド館ベスト】でタイヤとアルミホイールを見てみる(カー用品・PR)

タイヤワールド館ベスト

愛車のタイヤを探してみる

 

この記事は、生成AIを活用して作成し、内容を確認・編集しています。
  • この記事を書いた人

かたふみ

年齢:30代
職業:会社員(機械設計者)
出身:北陸地方
妻と2人の子どもと共に暮らしています。休日には家族でドライブをしたり、新しい場所を探索するのが楽しみです。

-SUZUKI, アルト