「あれ、タントの鍵が回らない!」
通勤前や買い物からの帰り道など、急いでいる時に車のエンジンがかからないと、本当に焦りますよね。
特に、いつも使っているタントのキーがうんともすんとも言わないと、「もしかして大きな故障?」と不安になってしまうかもしれません。
タントの鍵が回らないトラブルは、意外と簡単なことで解決できるケースが多いのです。
無理に鍵を回そうとすると、かえって状況を悪化させてしまう可能性もあります。
まずは落ち着いて、原因を一つひとつ確認していくことが大切です。
この記事では、「タントの鍵が回らない」「タントのキーが回らない」とお困りのあなたのために、以下の点を分かりやすく解説していきます。
この記事でわかること
- 鍵が回らない主な原因とチェックポイント
- 症状別の具体的な解決策と手順
- 修理や交換が必要な場合の依頼先と費用目安
- 今後のトラブルを防ぐための予防策
この記事を読めば、あなたのタントがなぜ動かないのか原因を突き止め、ご自身でできる対処法から、専門家へ依頼する際のポイントまで理解できます。
ダイハツ タントのキーが回らない!よくある原因と症状を徹底解説

ダイハツ・タント 内装 公式
タントの鍵が回らなくなるトラブルには、いくつかの典型的な原因があります。
まずは、ご自身の車の状況と照らし合わせながら、どのケースに当てはまるか確認してみましょう。
タントで発生しやすい鍵回りトラブルの原因一覧
タントの鍵が回らない場合、考えられる原因は主に以下の通りです。
- ハンドルロックがかかっている
エンジンを切った後にハンドルを動かすと作動する盗難防止機能です。
これが作動していると、鍵を回すことができません。最もよくある原因の一つです。
- シフトレバーが「P(パーキング)」に入っていない
安全のため、シフトレバーがパーキング(AT車)またはニュートラル(MT車)に入っていないとエンジンはかかりません。
うっかり他の位置に入れたままになっていないか確認しましょう。
- スマートキーの電池切れ
スマートキー(電子キー)の電池が消耗していると、車がキーを認識できずにエンジンを始動できません。
電池の寿命は通常1〜2年程度です。
- 車のバッテリー上がり
ヘッドライトの消し忘れなどで、車のバッテリーが上がっていると、セルモーターが回らずエンジンはかかりません。
キーが回っても、カチカチという音がするだけでエンジンがかからない場合はこの可能性が高いです。
- ブレーキの踏み込みが甘い
近年の車は、安全のためにブレーキペダルをしっかりと踏み込まないとエンジンが始動しない仕組みになっています。
- 鍵(メカニカルキー)やキーシリンダーの摩耗・故障
長年使用していると、鍵の山がすり減ったり、鍵穴(キーシリンダー)内部が摩耗・損傷したりして、うまく噛み合わずに回らなくなることがあります。
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ハンドルロックが解除できない理由と緊急対処法
「ハンドルがガッチリ固まって動かない!」
これはハンドルロックがかかっている状態です。盗難防止のための機能ですが、解除方法を知らないと焦ってしまいますよね。
ハンドルロックは、エンジン停止後にハンドルを動かすことでロックがかかる仕組みです。
解除するには、以下の手順を試してみてください。
【ハンドルロックの解除手順】
- まず、ブレーキペダルは踏まずに、鍵をキーシリンダーに差し込みます。(プッシュスタート式の場合は、ブレーキを踏まずにスタートボタンを1回押してアクセサリーモードにします)
- ハンドルを左、または右に少し力を加えながら、同時にキーを回します(またはスタートボタンを押します)。
- 「カチャッ」という音とともにロックが外れ、ハンドルが動くようになり、キーも回るはずです。
ポイントは、ハンドルを左右どちらかに動かし「続ける」ことです。
片方に少し力を加え続けることで、ロック機構の圧力が解放され、キーが回りやすくなります。
焦らず、ゆっくりと試してみてください。
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スマートキー・メカニカルキーの違いとトラブル時の見分け方
タントには、主に「スマートキー(電子キー)」と、その内部に収納されている「メカニカルキー(エマージェンシーキー)」の2種類があります。
- スマートキー
携帯しているだけでドアの施錠・解錠やエンジン始動ができる便利なキーです。
電池で作動しています。
- メカニカルキー
スマートキーの電池が切れた際などに、ドアの施錠・解錠やエンジン始動(キーシリンダーがある場合)に使う物理的な鍵です。
トラブル時には、どちらに問題があるかを見分けることが重要です。
例えば、プッシュスタートボタンを押しても無反応だが、メカニカルキーでドアの鍵穴は回る場合、スマートキーの電池切れやシステムの不具合が考えられます。
逆に、スマートキーは反応するのにメカニカルキーが鍵穴で回らない場合は、キーシリンダー側の問題が疑われます。
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鍵の電池切れ・バッテリー上がりが原因でエンジンがかからない時の確認方法と手順はこちらの「タントのエンジンがかからない!原因とすぐできる対処法を徹底解説」の記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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ダイハツ タントのキーシリンダー故障と修理が必要な場合のサイン

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
ご自身でできる対処法を試しても解決しない場合、部品の故障や修理が必要な段階かもしれません。
ここでは、専門家への依頼を検討すべきサインと、依頼先の選び方について解説します。
鍵穴・ボタン・ドアハンドルの不具合?症状別に見る状態の確認法
鍵が回らないという症状以外にも、以下のようなサインが出ていないか確認してみましょう。
原因を特定するヒントになります。
- 鍵が差し込みにくい、または抜きにくい
キーシリンダー内部に異物があるか、部品が変形している可能性があります。
- 鍵を回す時に、以前より強い力が必要・引っかかる感じがする
シリンダー内部のピンが摩耗している、または潤滑が切れているサインです。
- 特定の角度でしか回らない
鍵またはシリンダーの摩耗が進んでいる状態です。
- プッシュスタートボタンが陥没している、反応が鈍い
ボタン自体の物理的な故障が考えられます。
- ドアハンドルのリクエストスイッチ(黒いゴムボタン)が反応しない
スイッチの故障や、関連する配線の断線などが考えられます。
これらの症状が複数見られる場合は、鍵やキーシリンダー本体の寿命が近いと考えられます。
早めに専門家に見てもらうことをお勧めします。
ディーラー・カーショップ・鍵業者のサービス内容と費用目安
依頼先によって、費用や対応スピードは大きく異なります。
一般的な目安は以下の通りです。
依頼先 | サービス内容 | 費用目安 | メリット・デメリット |
---|---|---|---|
ダイハツディーラー |
|
30,000円~ | メリット: 安心感が高い、保証が使える場合がある。
デメリット: 費用が高め、車を持ち込む必要がある。 |
自動車修理工場 |
|
15,000円~ | メリット: ディーラーより安価な場合が多い。
デメリット: イモビライザーなど特殊な作業は対応できない場合がある。 |
鍵の専門業者 |
|
15,000円~(作業内容による) | メリット: 対応が早い、その場で解決できることが多い。
デメリット: 業者によって技術力や料金に差がある。 |
タント車種別・年式別に発生しやすいキーのトラブル一覧
タントは長年にわたり多くのモデルが販売されており、年式や型式によってキーシステムの仕様が異なります。
モデル区分 | 型式 | 主なキー仕様 | よくあるトラブル・特徴 |
---|---|---|---|
初期モデル | L350S / L360S | 物理キー(差し込み式) | キーシリンダーや鍵の摩耗によるトラブルが多い |
中期モデル | L375S / L385S | スマートキー普及期 | 電池切れやキーフリーシステムの不具合など電子トラブルが増加 |
現行モデル | LA650S / LA660S | 高度な電子制御キーシステム | システム不具合やバッテリー依存度が高く、バッテリー上がりで始動不能になりやすい |
お乗りのタントの年式やキーの種類(差し込むタイプか、プッシュスタートか)を把握しておくと、原因を特定しやすくなります。
中古車・新車タントのキー登録や交換が必要な場合の流れ

ダイハツ・タント公式
鍵の修理や交換、追加が必要になった場合の手続きは、新車と中古車で少し異なります。
【新車・ディーラーで対応する場合】
- 車検証と身分証明書を持参し、ディーラーに依頼します。
- メーカーに純正キーを発注し、届き次第、車両のコンピューターに新しいキーの情報を登録(イモビライザー登録)してもらいます。
- 納期は1週間~2週間程度かかるのが一般的です。(※1ヶ月程度かかることも)
【鍵の専門業者に依頼する場合】
- その場で鍵の形状を読み取り、新しいキーを削り出します。
- 専用の機材を使って、その場でイモビライザーの情報を登録します。
- 最短で即日、数時間で完了するのが魅力です。
中古車購入時に注意すべきタントの鍵登録・再発防止策
中古でタントを購入した、またはこれから購入を検討している場合は、鍵に関するチェックが特に重要です。
- 鍵の本数を確認する
スマートキーやメカニカルキーが、購入時にすべて揃っているか確認しましょう。
1本しかない場合は、紛失した時のリスクが非常に高いため、早めにスペアキーを作成しておくことを強くお勧めします。
- キーシリンダーの動作確認
納車前に、全てのドアの鍵穴やエンジンキーシリンダーがスムーズに動くか、実際にメカニカルキーを差し込んで確認させてもらいましょう。
- 前の所有者の登録情報をリセット
セキュリティ上、可能であれば一度キーの登録情報をリセットし、手持ちのキーを再登録してもらうとより安心です。
中古車は、前のオーナーの使い方によって鍵やキーシリンダーの消耗度が異なります。
安心して長く乗るためにも、購入時のチェックは入念に行いましょう。
中古の軽自動車選びは、鍵の状態だけでなく、車全体のコンディションを見極めることが大切です。
「後悔しない中古軽自動車の選び方と人気おすすめ車種を徹底解説」の記事では、購入前にチェックすべきポイントを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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タントの鍵トラブルで困った時の相談先とサポートサービス紹介

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
万が一、外出先で鍵が回らなくなり、自力で解決できない場合は、以下の連絡先を頼りましょう。
スマートフォンの連絡先にあらかじめ登録しておくと、いざという時に安心です。
- JAF(日本自動車連盟)
会員であれば、鍵のトラブルにも無料で対応してくれる場合があります。
電話番号「#8139」は覚えておきましょう。
- 自動車保険のロードサービス
ご加入の自動車保険に、無料のロードサービスが付帯していることがほとんどです。
鍵の閉じ込めやバッテリー上がりに対応してくれます。保険証券を確認してみてください。
- ダイハツお客様コールセンター
車に関する相談を受け付けています。対処法のアドバイスをもらえるかもしれません。
まとめ:タントの鍵が回らない場合に取るべき最適な対処法

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今回は、タントの鍵が回らないというトラブルについて、原因と対処法を詳しく解説しました。
最後に、重要なポイントをまとめておきましょう。
【今回のまとめ】
- まずは慌てない! 鍵が回らない原因の多くは「ハンドルロック」や「シフトレバーの位置」など、簡単な見落とし。
- 自分でできることを確認! ハンドルを動かしながらキーを回す、ブレーキをしっかり踏む、スペアキーを試す、などを冷静にチェック。
- スマートキーの電池切れは、キーをプッシュボタンに近づければエンジン始動が可能。
- バッテリー上がりが疑われる場合は、JAFやロードサービスに連絡するのが安全・確実。
ほとんどのケースは、この記事で紹介した方法で解決できるはずです。
しかし、それでも解決しない場合や、部品の破損が明らかな場合は、無理をせず専門家を頼ることが大切です。
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タントのエンジンがかからない!原因とすぐできる対処法を徹底解説
愛車のメンテナンスや乗り換えを考える方へ
今回のトラブルをきっかけに、愛車のメンテナンスや乗り換えを考える方もいらっしゃるかもしれませんね。
車の状態によっては、修理するよりも、新しい車に乗り換えた方が結果的にお得になることもあります。
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