「さあ出かけよう!」とダイハツ タントの運転席に座り、スタートボタンを押したのに、なぜかエンジンがかからない。
突然エンジンがかからなくなると、「故障したのでは?」と焦ってしまいますよね。
タントのエンジンがかからない時は、いきなり故障する部品を探すのではなく、まず「セル(スターター)が回るか・回らないか」を確認することが大切です。
スタートボタンを押した時やキーを回した時の反応によって、次に確認すべきポイントが変わります。
例えば、
- まったく反応しない・無音
- 「カチカチ」と音だけする
- セルが弱々しく回る
- 「キュルキュル」とセルは勢いよく回る
- メーターや電気はつくのにエンジンがかからない
- キーフリー警告灯や故障表示が出ている
といった症状では、確認する順番が異なります。
また、タントは年式・型式によって始動方法やキーフリーシステムの仕様が異なり、一部のLA650S/LA660Sにはエンジンの始動しにくさに関係するサービスキャンペーンもあります。
そのため、「カチカチ音だからバッテリー」「セルが回るからバッテリーは正常」と、症状だけで故障箇所を決めつけないようにしましょう。
この記事では、今のタントの症状から確認する場所を絞り込み、自分で確認できる範囲なのか、ロードサービスやダイハツ販売店へ相談した方がよいのかまで順番に解説します。
この記事でわかること
- タントのエンジンがかからない時に最初に確認する症状
- セルが回らない・カチカチ音がする時の確認ポイント
- セルは回る・電気はつくのに始動しない時の切り分け方
- スマートキー・キーフリー・ハンドルロックなど始動条件の確認方法
- LA650S/LA660Sなどで確認したい公式サービスキャンペーン・リコール情報
- 自分で確認しても解決しない時のロードサービス・販売店への相談目安
まずは、スタート操作をした時の「セルの音」と「メーター・電装品の反応」を思い出しながら、次の症状別早見表から確認してみてください。
結論|まずセルが回るか・電源が入るかを確認する
最初に確認したいのは、
- セル(スターター)が回るか・回らないか
- メーターやライトなどの電源が入るか
- キーフリー警告灯や故障表示が出ていないか
の3点です。
今の症状に近いものを下の表から確認してください。
| 症状 | 最初に確認すること |
|---|---|
| 無音・ほとんど反応しない | 正しい始動操作、電子カードキーの認識、12Vバッテリーの状態を確認します。 |
| 「カチカチ」と音だけする | 12Vバッテリーの電圧不足などを疑い、メーターやライトの明るさも確認します。 |
| セルが弱々しく回る | 12Vバッテリー上がりや電圧低下の可能性を確認します。 |
| 電気・メーターはつくが始動しない | 電装品が動いていても、始動に必要な電力が足りない場合があります。セルの回り方、キー認識、始動条件を確認します。 |
| 「キュルキュル」とセルは勢いよく回る | 燃料残量、メーターの表示や警告、車両側の制御系などを確認します。 |
| キーフリー警告灯・故障表示が出ている | 電子カードキーの状態に加えて、キーフリーシステムやプッシュスタートスイッチ側も確認します。 |
| ハンドルが動かしにくい・ロックされている | ハンドルロックの可能性を確認し、該当型式の取扱説明書に沿って解除操作を行います。 |
| ジャンプスタートしても始動しない | バッテリー上がり以外に、キー認識・始動条件・車両側の故障なども確認します。 |
| 走行中にエンストして再始動できない | 原因を探すより安全確保を優先し、ロードサービスやダイハツ販売店へ相談します。 |
ここで注意したいのが、音やメーターの状態だけで故障箇所を決めつけないことです。
例えば、「カチカチ」と音がする場合はバッテリーの電圧不足を確認したい症状ですが、音だけでバッテリー上がりと確定することはできません。
反対に、メーターや室内灯、オーディオなどの電気がついていても、エンジンを始動できるだけの電力が残っているとは限りません。
セルが勢いよく回っている場合は、燃料や警告表示、キー認識、車両側の制御系なども順番に確認していきます。
まずは、
「セルが回るか」
「電源が入るか」
「警告表示があるか」
を確認してみてください。
タントのエンジンがかからない時に最初に確認する4項目
セルやバッテリーの故障を疑う前に、まずは基本的な始動条件を確認してみましょう。
ここでは、ロードサービスや修理工場へ連絡する前に、運転席に座ったまま確認できるポイントを順番に解説します。
タントは年式・型式によってエンジンスイッチやキーフリーシステムの仕様が異なります。
特に古いタントではキーを差し込んで始動する車両もあるため、実際の操作はご自身のタントの取扱説明書を優先してください。
シフト位置が「P」になっているか確認する
まず確認したいのが、シフトレバーの位置です。
現行のLA650S/LA660Sでは、エンジンを始動する際に、シフトレバーを「P(パーキング)」にした状態でブレーキペダルを踏み、エンジンスイッチを押します。
エンジンがかからない時は、メーターのシフト位置表示が「P」になっているかを確認してみてください。
「P」になっているのに始動できない場合は、続いてブレーキペダルや電子カードキーの認識状態を確認していきましょう。
ブレーキペダルをしっかり踏んで始動する
次に確認したいのが、ブレーキペダルの踏み込みです。
プッシュスタート式のタントでは、ブレーキペダルをしっかり踏んだ状態でエンジンスイッチを押して始動します。
現行のLA650S/LA660Sでは、正しい始動条件がそろってブレーキペダルを踏むと、エンジンスイッチの表示灯が緑色に点灯します。
表示灯が緑色になっているかも確認してみてください。
エンジン停止中はブレーキペダルが普段より重く感じる場合がありますが、「両足を使って力いっぱい踏む」といった無理な操作はしないでください。
取扱説明書に従って操作しても始動できない場合や、明らかに普段と違う異常を感じる場合は、無理に操作を繰り返さずロードサービスやダイハツ販売店へ相談しましょう。
電子カードキーを車が認識しているか確認する
そして見落としやすいのが、電子カードキー(スマートキー・キーフリー)の認識です。
電子カードキーの電池が消耗していたり、車がキーを正常に認識できていなかったりすると、エンジンを始動できない場合があります。
メーターに、
- キーに関する警告表示が出ている
- キーフリー警告灯が点灯・点滅している
- エンジンスイッチの表示灯が通常と違う
といった症状がないか確認してみてください。
また、電子カードキーの電池が消耗した場合には、年式・型式ごとに非常時のエンジン始動方法が用意されています。
ただし、電子カードキーをエンジンスイッチ付近で認識させて始動できても、「原因はキーの電池切れ」と確定することはできません。
キー認識や電池消耗が関係している可能性があるため、始動後は電子カードキーの電池状態を確認してください。
電池切れのサインや電池交換方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
タントのキーレス電池切れサインとは?表示の意味と今すぐできる対処法
キーの電池を確認しても改善せず、キーフリー警告灯や故障表示も出ている場合は、車両側のキーフリーシステムも確認が必要です。
その場合は、後ほど解説するLA650S/LA660Sのサービスキャンペーン情報も確認してください。
ハンドルロックがかかっていないか確認する
ハンドルロック(ステアリングロック)によって始動操作ができない場合もあります。
ハンドルロックは盗難防止のための機能で、エンジンを停止した状態でハンドルが固定されることがあります。
この状態でエンジンスイッチを押してハンドルロックを解除できない場合、メーターにハンドルを左右に動かしながらエンジンスイッチを押すよう案内が表示される車両があります。
その場合は、ブレーキペダルを踏み、ハンドルを左右に動かしながらエンジンスイッチを押すという取扱説明書の手順に従ってください。
ただし、年式によってキーを差し込むタイプとプッシュスタート式では操作方法が異なります。
「ガタガタと強く揺さぶる」といった操作ではなく、ご自身の型式の取扱説明書に記載されている解除方法を優先してください。
ハンドルがロックされている症状については、以下の記事で詳しく解説しています。
タントのハンドルロックが解除できない時の原因と対処法を確認する
ここまでの、
- シフト位置
- ブレーキペダル
- 電子カードキー
- ハンドルロック
を確認しても始動できない場合は、セル(スターター)が回っているかどうかで次の確認項目を分けていきましょう。
セルが回らない・カチカチ音がする場合
基本的な始動操作を確認してもエンジンがかからない場合は、スタート操作をした時にセル(スターター)がどのように反応するかを確認してみましょう。
セルが回らない、「カチカチ」と音だけする、セルの回転が弱々しいといった場合は、まず12Vバッテリーの状態を確認します。
ダイハツの取扱説明書では、バッテリー上がりが考えられる症状として、
- スターターが回らない
- スターターが回っても回転が弱く、なかなかエンジンがかからない
- ヘッドランプがいつもより暗い
- ホーンの音が小さい、または鳴らない
などが案内されています。
カチカチ音がする場合はバッテリーの状態を確認する
スタート操作をした時に「カチカチ」と音がする場合は、まずバッテリー上がりや電圧低下を疑ってみましょう。
ライトや室内灯を消し忘れていたり、長期間車に乗っていなかったりすると、エンジンを始動するための電力が不足している可能性があります。
ただし、「カチカチ音がする=必ずバッテリー上がり」とは限りません。
あわせて、
- メーターの表示がいつもより暗くないか
- ヘッドライトがいつもより暗くないか
- セルが弱々しく回っていないか
を確認してみてください。
こうした症状も見られる場合は、バッテリー上がりや電圧低下が疑われます。
タントのバッテリー上がりの見分け方やジャンプスタートの方法、復旧後に確認するポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
電気がついていてもバッテリー上がりの可能性はある
「メーターやオーディオはつくから、バッテリー上がりではない」
と思うかもしれません。
しかし、メーターや室内灯、オーディオを動かす電力が残っていても、エンジンを始動するためのセルを十分に回せないことがあります。
そのため、
- メーターは表示される
- 室内灯やオーディオもつく
- それでもセルが回らない、または回り方が弱い
という場合も、バッテリーの状態を確認してみてください。
特に気温が低い冬場はバッテリーの性能が低下しやすく、前日まで普通にエンジンがかかっていても、翌朝になってセルの回り方が弱くなることがあります。
電気がつくかどうかだけで判断せず、セルの回り方やヘッドライトの明るさなどもあわせて確認することが大切です。
バッテリー以外にキー認識や始動条件も確認する
セルがまったく回らない場合は、バッテリーだけでなく、
- シフト位置が正しいか
- ブレーキペダルを正しく踏んでいるか
- 電子カードキーを車が認識しているか
- キーフリー警告灯や故障表示が出ていないか
も確認してください。
特にプッシュスタート式では、始動条件がそろっていなかったり、電子カードキーを認識できていなかったりすると、スターターが回らないことがあります。
バッテリー上がりへの対処をしても始動しない場合は、バッテリー以外の原因も考えます。
ジャンプスタートしてもかからない場合は原因を切り替える
ジャンプスタートをしてもエンジンがかからない場合は、何度も同じ操作を繰り返さず、バッテリー以外の原因も確認します。
例えば、
- 電子カードキー・キーフリーの異常
- 始動条件を満たしていない
- スターターや車両側の電気系統の異常
- 始動に関係する制御系の異常
などは、症状だけでは判断できない場合があります。
また、バッテリー上がりから復旧してエンジンが始動した場合でも、ダイハツの取扱説明書では早めにダイハツサービス工場で点検を受けるよう案内されています。
自分で確認できる項目を試してもセルが回らない場合や、原因が分からない場合は、無理に部品を交換せず、ロードサービスやダイハツ販売店へ相談してください。
セルは回るのにタントのエンジンがかからない場合
スタート操作をすると「キュルキュル」とセル(スターター)は勢いよく回るのに、エンジンが始動しない場合があります。
この場合は、典型的なバッテリー上がり以外の原因も確認していきます。
ただし、
「セルが回る=バッテリーやセルモーターは完全に正常」
「セルが回る=燃料ポンプや点火プラグの故障」
などと、音だけで原因を決めつけないようにしてください。
まずは、
- 燃料が残っているか
- メーターに警告や故障メッセージが出ていないか
- 電子カードキーを正常に認識しているか
- リコール・サービスキャンペーンの対象になっていないか
を順番に確認します。
まず燃料が残っているか確認する
セルが正常に回っているのにエンジンがかからない場合は、まず燃料計を確認してください。
「ガソリンはまだ入っているはず」と思っていても、燃料がほとんど残っていなければエンジンを始動できません。
ダイハツの取扱説明書でも、スターターは正常に回るのにエンジンがかからない場合に確認する項目として、燃料が入っているかどうかが案内されています。
燃料がない、または燃料残量に自信がない場合は、無理に何度も始動操作を繰り返さず、給油できる方法を検討してください。
燃料が十分に残っている場合は、次にメーターの表示を確認します。
メーターの警告表示やメッセージを確認する
セルが回っていても、車両側の制御システムに異常があるとエンジンを始動できないことがあります。
スタート操作をした時に、
- キーフリー警告灯が点灯・点滅している
- 電子カードキーに関する表示が出ている
- インフォメーションディスプレイに故障メッセージが出ている
- 普段見ない警告表示が出ている
といった症状がないか確認してください。
ただし、エンジンが始動していない状態では、システムチェックのため複数の警告灯が点灯することがあります。
そのため、「警告灯が点いている=その部品が故障している」と表示だけで判断しないようにしましょう。
特に確認したいのは、始動操作と同時に表示されるキーフリー関連の警告や故障メッセージです。
警告灯そのものの意味を詳しく確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。
電子カードキー・イモビライザーも確認する
セルが正常に回っていても、電子カードキーやエンジンイモビライザーシステムに関係する異常によって始動できない場合があります。
ダイハツの取扱説明書でも、スターターが正常に回るのにエンジンがかからない場合の原因候補として、エンジンイモビライザーシステムの異常が案内されています。
まずは、
- 電子カードキーを車内に持っているか
- キーに関する警告表示が出ていないか
- 電子カードキーの電池が消耗していないか
を確認してください。
電子カードキーの電池切れが疑われる場合は、電池のサインや交換方法を以下の記事で詳しく解説しています。
タントのキーレス電池切れサインとは?表示の意味と今すぐできる対処法
一方で、電子カードキーの電池を確認しても改善せず、キーフリー警告灯や故障表示が出ている場合は、車両側のキーフリーシステムも確認が必要です。
その場合は、後ほど解説するLA650S/LA660Sのサービスキャンペーン情報も確認してください。
セルは回るのに原因が分からない場合は点検を依頼する
燃料が残っていて、電子カードキーや始動条件にも問題が見当たらないのにエンジンがかからない場合は、ダイハツ販売店や整備工場で点検してもらいましょう。
原因としては、
- 点火系
- 燃料供給系
- 各種センサー
- エンジン制御系
などの不具合も考えられます。
ただし、セルが回るという症状だけで「点火プラグが悪い」「燃料ポンプが故障している」と原因を特定することはできません。
燃料残量や電子カードキー、メーターの警告表示などを確認しても原因が分からない場合は、無理に部品を交換せず、専門店に診断を依頼してください。
また、タントには型式や車台番号によって、エンジンの始動不能や始動しにくい症状に関係するリコール・サービスキャンペーンが実施されている車両もあります。
原因が分からない時は、ご自身のタントがリコールやサービスキャンペーンの対象になっていないかも確認しておくと安心です。
特にLA650S/LA660SやL375S/L385Sに乗っている方は、このあと紹介するダイハツ公式情報も確認してみてください。
電気・メーターはつくのにエンジンがかからない場合
「メーターはつくし、室内灯やオーディオも動く。それなのにエンジンだけがかからない」
という場合もあります。
この状態だと、「電気がつくならバッテリーは正常」と思ってしまいがちですが、電装品が動くことと、エンジンを始動できるだけの電力があることは同じではありません。
ダイハツの取扱説明書でも、スターターの回り方や室内灯・ヘッドランプの明るさ、ホーンの状態などを組み合わせて確認するよう案内されています。
そのため、「電気がつくか」だけではなく、セルが回るか・回り方が弱くないかまで確認してください。
セルが回らない・弱い場合はバッテリー状態も確認する
メーターや室内灯がついていても、
- セルがまったく回らない
- 「カチカチ」と音だけする
- セルがいつもより弱々しく回る
- ヘッドライトがいつもより暗い
といった症状がある場合は、12Vバッテリーの電圧不足も確認してください。
オーディオやメーターが動いていても、セルを回すには大きな電力が必要なため、エンジンを始動できないことがあります。
バッテリー上がりが疑われる場合は、以下の記事でジャンプスタートの方法などを詳しく解説しています。
セルが回らない場合はキー認識・始動条件も確認する
電気はついているのにセルがまったく回らない場合は、バッテリーだけではなく、
- シフト位置が正しいか
- ブレーキペダルを正しく踏んでいるか
- 電子カードキーを認識しているか
- ハンドルロックに異常がないか
- キーフリー警告灯や故障表示が出ていないか
も確認してください。
ダイハツの取扱説明書では、スターターが回らない場合、電気系統やハンドルロックに異常がある可能性も案内されています。
原因が分からない状態でヒューズを次々に外したり、部品を交換したりする必要はありません。
まずは始動条件や警告表示を確認し、それでも原因が分からなければ専門点検へ進みましょう。
セルが勢いよく回る場合はバッテリー以外も確認する
メーターや電装品が正常に動き、セルも「キュルキュル」と勢いよく回っているのに始動しない場合は、
- 燃料が残っているか
- キーフリー・イモビライザー関連の表示が出ていないか
- 故障メッセージが表示されていないか
- リコール・サービスキャンペーンの対象になっていないか
を確認してください。
燃料があり、キー認識や警告表示にも明らかな問題がない場合は、点火系・燃料供給系・センサー・エンジン制御系など、専門的な診断が必要になることがあります。
「電気がついているからバッテリーではない」「セルが回るから○○の故障」と一つの症状だけで判断せず、セルの回り方とメーター表示をあわせて確認することが大切です。
また、LA650S/LA660Sの一部車両では、キーフリー警告灯や故障表示、エンジンが始動しにくい症状に関係する公式サービスキャンペーンも実施されています。
キーやバッテリーを確認しても原因が分からない場合は、このあと紹介する型式別の公式情報も確認してください。
キーフリー・スマートキーが原因で始動できない場合
タントでは、電子カードキー(スマートキー・キーフリー)の電池が消耗していたり、車が電子カードキーを正常に認識できていなかったりすると、エンジンを始動できない場合があります。
ただし、キーフリー関連の症状が出ているからといって、必ず電子カードキーの電池切れとは限りません。
まずは、
- 電子カードキーを車内に持っているか
- キーに関する警告表示が出ていないか
- キーフリー警告灯が点灯・点滅していないか
- 電子カードキーの電池が消耗していないか
を確認してください。
電子カードキーの電池消耗が疑われる場合
電子カードキーの電池が消耗すると、
- ドアの施錠・解錠がしにくい
- 電子カードキーの反応範囲が狭くなる
- 車が電子カードキーを認識しにくくなる
といった症状が出る場合があります。
エンジンがかからない時にキー関連の警告も出ているのであれば、電子カードキーの電池状態を確認してみましょう。
電池切れのサインや交換方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
タントのキーレス電池切れサインとは?表示の意味と今すぐできる対処法
電子カードキーが使えない時は型式ごとの非常時始動方法を確認する
電子カードキーの電池が消耗している場合でも、タントには非常時のエンジン始動方法が用意されている車両があります。
プッシュスタート式では、電子カードキーをエンジンスイッチ付近で認識させて始動する方法が案内されている型式があります。
ただし、タントは年式・型式によって操作方法が異なるため、現行LA650S/LA660Sの手順をL375S/L385SやLA600S/LA610Sへそのまま流用しないでください。
非常時に始動する場合は、ご自身のタントの取扱説明書にある「電子カードキーが使用できないとき」などの項目を確認し、その手順に従いましょう。
また、非常時始動でエンジンがかかっても、「電子カードキーの電池切れが原因だった」とその場で断定するのは避けてください。
同じ症状を繰り返す場合は、電子カードキーの電池だけでなく車両側のキーフリーシステムも確認する必要があります。
キーフリー警告灯や故障表示が出る場合は車両側も確認する
電子カードキーの電池を確認しても改善せず、
- キーフリー警告灯が点灯する
- インフォメーションディスプレイに故障表示が出る
- プッシュスタートスイッチを押しても始動しにくい
といった症状がある場合は、電子カードキーだけではなく、車両側のキーフリーシステムやプッシュスタートスイッチに原因がある可能性もあります。
特にLA650S/LA660Sの一部車両では、キーフリー警告灯や故障表示、エンジンが始動しにくくなる症状に関係する公式サービスキャンペーンが実施されています。
「キー電池を交換したのに改善しない」場合は、車両側の異常も確認してください。
キーフリーシステムそのものの故障や修理については、以下の記事で詳しく解説しています。
LA650S/LA660Sの場合は故障と決めつける前に、次に紹介する2種類の始動関連サービスキャンペーンも確認してください。
LA650S/LA660Sは始動系サービスキャンペーンも確認
LA650S/LA660Sのタントでエンジンがかからない場合は、バッテリーや電子カードキーだけでなく、ダイハツが実施している始動に関係するサービスキャンペーンも確認しておきましょう。
特に確認したいのが、
- 2020年2月13日:イモビライザ制御プログラム
- 2024年7月18日:プッシュスタートスイッチ
の2件です。
どちらもエンジン始動に関係しますが、原因・症状・対象車両はそれぞれ異なります。
| 実施年 | 主な対象 | 主な症状 | 改善内容 |
|---|---|---|---|
| 2020年 | 一部のLA650S/LA660S | 一時的にエンジンを始動できない | イモビライザ制御プログラムを対策プログラムへ変更 |
| 2024年 | 一部のLA650S/LA660S | 故障表示・キーフリー警告灯+エンジンが始動しにくい | 該当する現象が発生した車両のプッシュスタートスイッチを対策品へ交換 |
2020年|イモビライザ制御プログラムによる一時的な始動不能
2020年2月13日、ダイハツは一部のLA650S/LA660Sタントについてサービスキャンペーンを実施しています。
対象車両では、プッシュスタート車のイモビライザ制御プログラムが不適切なため、エンジン始動時に発生する電気ノイズによってイモビライザ認証が正常に終了せず、一時的にエンジンを始動できなくなるおそれがあります。
ダイハツ公式では、一定時間が経過すると始動可能になる場合があると案内しています。
主な対象は、
- 5BA-LA650S
- 6BA-LA650S
- 5BA-LA660S
- 6BA-LA660S
の一部車両で、対象となる製作期間は2019年6月24日~2019年8月29日です。
改善内容は、イモビライザ制御プログラムを対策プログラムへ変更するというものです。
ただし、この期間に製造されたLA650S/LA660Sがすべて対象になるわけではありません。
ダイハツ公式も、対象車の車台番号範囲には対象外の車両が含まれる場合があると案内しています。
そのため、「2019年式のLA650Sだから、この不具合だ」と判断せず、最終的には車台番号で確認してください。
2024年|プッシュスタートスイッチの接触不良
2024年7月18日には、タントを含む一部車両について、プッシュスタートスイッチに関するサービスキャンペーンも実施されています。
対象車両では、プッシュスタートスイッチ内部で接触不良が発生し、
- インフォメーションディスプレイに故障表示が出る
- メーター内のキーフリー警告灯が点灯する
- エンジンが始動しにくくなる
といった症状が出るおそれがあります。
タントでは、
- 5BA-LA650S
- 6BA-LA650S
- 5BA-LA660S
- 6BA-LA660S
の一部車両が対象です。
対象となる製作期間は、LA650S/LA660Sともに2019年6月~2021年3月ごろまでの一部車両です。
こちらも、同じ型式・同じ時期のタントがすべて対象になるわけではありません。
なお、このサービスキャンペーンでは、該当する現象が発生してエンジンを始動できなかった場合、再度プッシュスタートスイッチを押すと始動できる場合があるとダイハツ公式が案内しています。
ただし、これはこのサービスキャンペーンに該当する症状についての案内です。
一般的な始動不能に対して、何度もスタートボタンを押し続けることをおすすめするものではありません。
故障表示やキーフリー警告灯が出ていて、同じ症状を繰り返す場合は、ダイハツ販売店へ相談してください。
2020年と2024年のサービスキャンペーンを混同しない
この2件はどちらも「エンジンがかからない・かかりにくい」という症状に関係しますが、原因は異なります。
2020年はイモビライザ制御プログラム
2024年はプッシュスタートスイッチ内部の接触不良
例えば、
- 一時的に始動できない
- 時間を置くと始動できる
- キーフリー警告灯が出る
- 故障表示と同時に始動しにくい
といった症状があっても、症状だけでどちらに該当するかを判断することはできません。
型式や年式だけで判断せず車台番号で確認する
サービスキャンペーンの対象かどうかは、「LA650Sだから」「2019年式だから」と型式や年式だけで判断しないことが大切です。
車検証に記載されている車台番号から、ダイハツ公式の「リコール等情報対象車両検索」で確認できます。
ここでは、
- リコール
- 改善対策
- サービスキャンペーン
の未修理情報を確認できます。
該当するサービスキャンペーンが表示された場合や、キーフリー警告灯・故障表示と始動不能が同時に発生している場合は、ダイハツ販売店へ相談してください。
また、LA650S/LA660Sだけでなく、旧型のL375S/L385Sにも始動不能や走行中のエンストに関係する過去のリコールがあります。
次に、旧型タントで確認しておきたい公式情報を見ていきましょう。
L375S/L385Sなど旧型は過去の始動不能リコールも確認
L375S/L385Sなど旧型タントで、
- 走行中に突然エンジンが止まった
- セルは回るのにエンジンが始動しない
- それまで普通に走っていたのに再始動できない
といった症状がある場合は、年式が古いことだけを理由にセルモーターやオルタネーターの寿命と判断せず、過去のリコール対象車両ではないかも確認してください。
ダイハツは2013年9月11日、タントを含む複数車種について、クランク角センサに関するリコールを届け出ています。
一部のL375S/L385Sはクランク角センサのリコール対象
ダイハツ公式によると、対象車両ではエンジンのクランク角センサ内部にあるコイルの耐久性が不足しているため、エンジン回転数が高い運転を繰り返すと、振動によって内部コイルが断線する場合があります。
その結果、走行中にエンジンが停止したり、エンジンを始動できなくなったりするおそれがあります。
タントで対象として公表されているのは、以下の一部車両です。
| 型式 | 対象として公表された車台番号の範囲 | 製作期間 |
|---|---|---|
| DBA-L375S | L375S-0000072~L375S-0288781 | 2007年12月12日~2010年1月29日 |
| CBA-L385S | L385S-0000061~L385S-0038830 | 2007年12月12日~2010年2月1日 |
改善措置として、対象車両はクランク角センサを対策品へ交換すると案内されています。
ただし、同じL375S/L385Sだからといって、すべての車両がこのリコール対象というわけではありません。
ダイハツ公式でも、掲載されている車台番号の範囲には対象外の車両が含まれる場合があると案内しています。
また、製作期間は購入した時期とは異なります。
そのため、
「2009年式のL375Sだから対象だろう」
「L385Sでエンジンがかからないからクランク角センサだろう」
と症状や年式だけで判断しないでください。
走行中にエンストした場合は特に確認しておく
このリコールで公表されている症状には、「走行中にエンジンが停止する」ことも含まれています。
そのため、
走行中に突然エンストした
↓
その後セルを回してもエンジンがかからない
というL375S/L385Sでは、このリコール情報も確認しておきましょう。
ただし、同じ症状はほかの原因でも発生します。
リコール情報を見つけても「原因はこれだ」と決めつけず、対象かどうかを確認したうえでダイハツ販売店へ相談してください。
最終的には車台番号から公式検索する
今回紹介したクランク角センサのリコールに限らず、タントには年式・型式によって複数のリコール・改善対策・サービスキャンペーンがあります。
そのため、最終的には車検証に記載されている車台番号を使って確認するのが確実です。
ダイハツ公式の「リコール等情報対象車両検索」では、車台番号を入力することで、ご自身の車について修理が済んでいない、
- リコール
- 改善対策
- サービスキャンペーン
を確認できます。
▼ダイハツ公式
「古いタントだから故障しても仕方ない」と判断する前に、対象となる公式情報が残っていないか確認してみてください。
特に走行中にエンジンが止まり、その後再始動できない場合は、通常の駐車場での始動不能とは状況が異なります。
次は、走行中にエンストして再始動できない場合の対応を解説します。
走行中にエンストして再始動しない場合
駐車場や自宅で「エンジンがかからない」という場合と、走行中に突然エンジンが止まって再始動できない場合では、優先することが異なります。
走行中にエンストした場合は、原因をその場で調べるよりも、まず安全を確保してください。
可能な範囲で、
- ハザードランプを点灯する
- 周囲の交通状況を確認する
- 安全な場所へ停止する
- 無理に走行を再開しない
ことを優先します。
特に交通量の多い道路や高速道路など、安全な場所へ移動できない状況では、車内や車のすぐ近くにとどまることが危険な場合もあります。
周囲の状況を確認し、安全を確保したうえでロードサービスなどへ救援を依頼してください。
走行中のエンストはバッテリー上がりだけで判断しない
「エンジンが止まったからバッテリーでは?」
と思うかもしれませんが、走行中にエンストした場合は、駐車中のバッテリー上がりと同じように判断しないことが大切です。
原因としては、
- エンジン制御系
- 燃料供給系
- 各種センサー
- 電気系統
なども考えられます。
症状だけで故障箇所を特定するのは難しいため、再始動できなければ専門的な診断を依頼しましょう。
また、先ほど解説したように、一部のL375S/L385Sでは、クランク角センサの不具合によって走行中にエンジンが停止したり、その後始動できなくなったりするおそれについてリコールが実施されています。
旧型タントで同様の症状が出た場合は、車台番号からリコール対象かどうかも確認してください。
一度再始動できても無理に走り続けない
エンストしたあと、再びエンジンがかかる場合もあります。
しかし、一度エンストしている以上、「もうかかったから大丈夫」と判断してそのまま走り続けるのは避けた方がよいでしょう。
特に、
- 再びエンジンが止まる
- 警告灯や故障メッセージが出ている
- エンジンの回転が不安定
- 普段とは違う異音や振動がある
といった症状がある場合は、安全な場所に停止し、ロードサービスやダイハツ販売店へ相談してください。
再始動できない場合はロードサービスへ
安全な場所へ停止したあと、
- 正しい始動操作を確認してもかからない
- セルは回るが始動しない
- ジャンプスタートを試しても改善しない
- 警告表示や故障メッセージが出ている
- 原因がまったく分からない
という場合は、無理に始動操作を繰り返さずロードサービスへ連絡してください。
走行中のエンストは、安全性に関わるトラブルです。
その場で原因を突き止めることより、
「安全に止まる」
「無理に走らない」
「必要なら救援を呼ぶ」
ことを優先しましょう。
自分で確認してもエンジンがかからない場合
ここまで、
- セルが回るか・回らないか
- メーターや電装品の反応
- シフト位置やブレーキなどの始動条件
- 電子カードキー・キーフリーの状態
- バッテリー上がりの可能性
- 燃料残量や警告表示
- リコール・サービスキャンペーン
を確認してもエンジンがかからない場合は、無理に原因を特定しようとせず、ロードサービスやダイハツ販売店へ相談してください。
エンジンがかからない原因には、点火系・燃料供給系・センサー・スターター・車両の制御システムなど、専用の診断機器がなければ判断しにくいものもあります。
原因が分からないまま部品を交換すると、費用をかけても症状が改善しない可能性があります。
その場から動かせない場合はロードサービスへ
自宅や駐車場、外出先などでタントを自走できない場合は、ロードサービスへの連絡を検討しましょう。
特に、
- セルがまったく回らない
- ジャンプスタートをしても始動しない
- セルは回るのにエンジンがかからない
- 走行中にエンストして再始動できない
- 安全な場所まで自走できない
といった場合は、その場で何度も始動操作を繰り返すより、救援を依頼した方が安心です。
加入している自動車保険にロードサービスが付帯している場合もあるため、保険証券や保険会社のアプリなどで利用条件を確認してみてください。
今エンジンがかからない場合は、現在利用できるロードサービスを確認して救援を手配することを優先してください。
タント固有の故障やサービスキャンペーンはダイハツ販売店へ
以下のような場合は、ダイハツ販売店への相談が特に適しています。
- キーフリー警告灯や故障表示が出ている
- 電子カードキーの電池を確認しても改善しない
- LA650S/LA660Sで始動しにくい症状を繰り返している
- リコール・サービスキャンペーンの対象か確認したい
- 原因が分からず、専用診断が必要そう
LA650S/LA660Sの一部車両には始動に関係するサービスキャンペーンがあり、L375S/L385Sの一部車両にも始動不能や走行中のエンストに関係する過去のリコールがあります。
対象車両かどうかは、型式や年式だけではなく車台番号で確認してください。
▼ダイハツ公式
対象となる未修理のリコール・改善対策・サービスキャンペーンが表示された場合は、その内容をダイハツ販売店へ伝えて相談してください。
原因が分からないままヒューズや部品を交換しない
エンジンがかからない原因として、ヒューズやスターター、燃料ポンプ、点火系などが関係する場合もあります。
しかし、症状だけを見て、
- ヒューズを次々に抜いて確認する
- セルモーターを交換する
- 燃料ポンプを交換する
- 点火プラグを交換する
といった対応を始める必要はありません。
始動不能は複数の原因で似た症状が出るため、原因を診断してから必要な部品を交換することが大切です。
自分で確認できる範囲で原因を絞れなかった場合は、それ以上DIY診断を広げず、ロードサービスや整備工場、ダイハツ販売店へ任せましょう。
タントのエンジンがかからないFAQまとめ
タントのエンジンがかからない時によくある疑問を、ここまでの内容をもとに整理します。
Q. タントのエンジンがかからない時は、最初に何を確認すればいいですか?
A. まずは、セル(スターター)が回るか、メーターや電装品が反応するか、電子カードキーを認識しているかを確認してください。
そのうえで、
- セルが回らない・カチカチ音がする
- セルは勢いよく回る
- 電気はつくのに始動しない
- キーフリー警告灯や故障表示が出ている
など、今の症状に近いところから確認していきます。
Q. 「カチカチ」と音がする場合はバッテリー上がりですか?
A. バッテリーの電圧不足が疑われますが、音だけでバッテリー上がりと確定することはできません。
メーターやヘッドライトが暗い、セルが弱々しく回るなどの症状もあわせて確認してください。
バッテリー上がりが疑われる場合は、以下の記事で復旧方法を詳しく解説しています。
Q. 電気やメーターはつくのにエンジンがかからないことはありますか?
A. あります。
メーターや室内灯などが動く程度の電力が残っていても、エンジンを始動するために必要な電力が十分とは限りません。
「電気がつく=バッテリーは正常」と判断せず、セルの回り方やヘッドライトの明るさ、キー認識なども確認してください。
Q. セルは「キュルキュル」と回るのにエンジンがかかりません。何が原因ですか?
A. セルが勢いよく回る場合は、
- 燃料残量
- 電子カードキー・イモビライザー
- 警告表示や故障メッセージ
- 点火系
- 燃料供給系
- 各種センサーやエンジン制御系
などを確認します。
ただし、セルが回るという症状だけで、燃料ポンプや点火プラグなど特定の部品を故障と判断することはできません。
燃料やキー、警告表示を確認しても原因が分からない場合は、専門診断を依頼しましょう。
Q. ブレーキペダルが固くてエンジンを始動できません。
A. エンジン停止中はブレーキペダルが普段より重く感じる場合があります。
ご自身のタントの取扱説明書に従い、ブレーキペダルをしっかり踏んだ状態で正しい始動操作を行ってください。
「両足で力いっぱい踏む」といった無理な操作はせず、普段とは明らかに違う異常を感じる場合や、正しい操作をしても始動できない場合は、ロードサービスやダイハツ販売店へ相談してください。
Q. キーフリーの電池切れでもエンジンを始動できますか?
A. 電子カードキーの電池が消耗した場合に備えて、非常時の始動方法が用意されている車両があります。
ただし、年式・型式によって操作方法が異なるため、ご自身のタントの取扱説明書を確認してください。
非常時始動でエンジンがかかっても、原因が必ずキー電池切れだったとは限りません。
電池切れのサインや交換方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
タントのキーレス電池切れサインとは?表示の意味と今すぐできる対処法
Q. LA650S/LA660Sでキーフリー警告灯も出ています。
A. 電子カードキーの電池だけではなく、車両側のキーフリーシステムやプッシュスタートスイッチも確認が必要です。
一部のLA650S/LA660Sでは、プッシュスタートスイッチ内部の接触不良によって、
- 故障表示
- キーフリー警告灯
- エンジンが始動しにくい
といった症状が出るおそれについて、2024年にサービスキャンペーンが実施されています。
同じ型式でも対象外の車両があるため、車台番号から公式情報を確認してください。
Q. LA650S/LA660Sで、たまにエンジンが始動できません。
A. 一部の初期型LA650S/LA660Sでは、エンジン始動時の電気ノイズによってイモビライザ認証が正常に終了せず、一時的にエンジンを始動できなくなるおそれについて、2020年にサービスキャンペーンが実施されています。
ただし、「LA650Sだから対象」とは判断できません。
製作時期や車台番号を確認し、該当する場合はダイハツ販売店へ相談してください。
Q. L375Sで走行中にエンストして、その後エンジンがかかりません。
A. 一部のL375S/L385Sでは、クランク角センサの不具合によって、走行中にエンジンが停止したり、始動できなくなったりするおそれについてリコールが実施されています。
ただし、同じ症状はほかの故障でも発生します。
安全を確保したうえでロードサービスやダイハツ販売店へ相談し、車台番号からリコール対象か確認してください。
▼ダイハツ公式
Q. バッテリー上がりならどうすればいいですか?
A. セルが回らない、カチカチ音がする、セルが弱々しいなどの症状からバッテリー上がりが疑われる場合は、ジャンプスタートやロードサービスなどで復旧します。
詳しい確認方法や復旧手順は、以下の記事で解説しています。
Q. ジャンプスタートしてもエンジンがかからない場合は?
A. バッテリー上がり以外に、
- 電子カードキーの認識
- 始動条件
- スターターや電気系統
- 燃料・制御系
- リコール・サービスキャンペーン
なども確認します。
何度も同じ操作を繰り返さず、原因が分からない場合はロードサービスやダイハツ販売店へ相談してください。
Q. エンジンがかからない時に何度もスタートボタンを押してもいいですか?
A. 一般的な始動不能に対して、何度もスタートボタンを押し続けることはおすすめしません。
まずは取扱説明書に記載された始動操作に従ってください。
なお、2024年のプッシュスタートスイッチに関するサービスキャンペーンでは、該当する現象で始動できなかった場合、再度プッシュスタートスイッチを押すと始動できる場合があるとダイハツ公式が案内しています。
ただし、これは該当サービスキャンペーンの現象に対する案内です。一般的な始動不能すべてに当てはめないでください。
Q. エンジンがかからないまま車を売った方がいいですか?
A. 始動不能になったという理由だけで、すぐに買い替えを判断する必要はありません。
操作やバッテリー、電子カードキー、リコール・サービスキャンペーンなどで解決する場合もあるため、まず原因を診断してから修理するか乗り換えるかを判断してください。
まとめ:セル・キー・バッテリー・公式改善情報の順で確認する
タントのエンジンがかからない時は、いきなり故障する部品を探すのではなく、今の症状から順番に原因を切り分けることが大切です。
最後に、今回の重要なポイントをまとめます。
【今回のまとめ】
- まずセル(スターター)が回るか・回らないかを確認する
- メーターや電装品がついていても、バッテリーが正常とは限らない
- シフト位置・ブレーキ・電子カードキーなど、正しい始動条件を確認する
- カチカチ音やセルの回転が弱い場合は、12Vバッテリーの状態を確認する
- セルは回るのに始動しない場合は、燃料・警告表示・キー認識などを確認する
- キーフリーの電池切れや非常時始動方法は、年式・型式ごとの取扱説明書を確認する
- LA650S/LA660Sの一部車両には、始動に関係する2020年・2024年のサービスキャンペーンがある
- L375S/L385Sの一部車両には、走行中のエンストや始動不能に関係するクランク角センサのリコールがある
- リコール・サービスキャンペーンは型式だけで決めず、車台番号から確認する
- 走行中のエンストや原因不明の始動不能は、無理に自分で直そうとせず救援や専門点検を依頼する
バッテリー上がりが疑われる場合は、ジャンプスタートや復旧方法を以下の記事で詳しく解説しています。
電子カードキーの電池消耗が疑われる場合は、こちらも確認してください。
タントのキーレス電池切れサインとは?表示の意味と今すぐできる対処法
また、ハンドルがロックされて始動できない場合は、解除方法を以下の記事で詳しく解説しています。
タントのハンドルロックが解除できない時の原因と対処法を確認する
それでも原因が分からない場合や、キーフリー警告灯・故障表示が出ている場合は、無理に部品交換をせずダイハツ販売店やロードサービスへ相談してください。
▼ダイハツ公式
エンジンがかからないと焦ってしまいますが、「セルが回るか」「電源はどうか」「キーを認識しているか」から順番に確認すれば、次に何をすべきか整理しやすくなります。
自分で確認できる範囲を超えていると感じたら、無理に始動操作を繰り返さず、プロに任せることも大切です。
