「あれ、N-BOXのタイヤの空気圧って、いくつが正解だっけ?」
「ガソリンスタンドで空気圧チェックしたいけど、やり方がわからない…」
「そういえば、いつ空気圧を見たか覚えていないかも…」
大人気のホンダN-BOXにお乗りの方、またはこれから購入を検討されている方で、こんな疑問や不安を感じたことはありませんか?
タイヤの空気圧は、車の安全走行や燃費に直結するとても大切なポイントです。
知らずに放置していると、思わぬトラブルの原因にもなりかねません。
この記事では、以下の点を徹底的に解説します。
この記事でわかること
- あなたのN-BOXに最適な「適正空気圧」の調べ方
- 空気圧が「高すぎる・低すぎる」ときのリスク
- 初心者でも簡単!空気圧のチェック方法と入れ方
- 高速道路走行時やタイヤ交換時の注意点
この記事を読めば、N-BOXのタイヤ空気圧管理に関する疑問がすべて解決し、今日からご自身で安心してメンテナンスできるようになります。
安全で快適なカーライフのために、ぜひ最後までお読みください。
ホンダN-BOXのタイヤ空気圧を正しく知るための基礎知識と必要性

ホンダ・N-BOX公式
まずは、なぜN-BOXのタイヤ空気圧を適切に保つことが重要なのか、その基本から見ていきましょう。
空気圧は、N-BOXが持つ本来の性能を発揮するために欠かせない要素です。
N-BOXに指定されているタイヤ空気圧の数値一覧と各モデルの違い
N-BOXと一口に言っても、年式(型式:JF1/JF2、JF3/JF4、JF5/JF6など)やグレード(標準、カスタム、ターボ)、装着しているタイヤサイズ(14インチ、15インチ)によって、指定されている空気圧は異なります。
「じゃあ、私のはいくつ?」
と疑問に思いますよね。
【代表的なモデルの指定空気圧(例)】
| 車種・グレード | タイヤサイズ | 前輪空気圧 | 後輪空気圧 |
|---|---|---|---|
| N-BOX(JF3/JF4型など)標準モデル | 155/65R14 | 240kPa(2.4kgf/cm²) | 230kPa(2.4kgf/cm²) |
| N-BOXカスタム ターボ(JF3/JF4型など) | 165/55R15 | 210kPa(2.1kgf/cm²) | 210kPa(2.1kgf/cm²) |
【重要】
ただし、これはあくまで一例です。
あなたのN-BOXの正確な指定空気圧は、必ず「運転席ドアの開口部(センターピラーと呼ばれる柱の部分)」に貼られている「タイヤ空気圧表示ラベル」で確認してください。
なぜモデルによって違うのかというと、ターボ車はエンジンが重かったり、カスタムは装着しているタイヤが異なったりと、車両の重量やバランス、タイヤの特性に合わせて最適な数値が設定されているからです。
「友達のN-BOXが240kPaだったから」と鵜呑みにせず、ご自身の車の指定値を確認する癖をつけましょう。
タイヤ空気圧が走行や燃費、安全性に与える影響について徹底解説
タイヤの空気圧は、人間でいうところの「血圧」のようなもの。
高すぎても低すぎても、車のパフォーマンスに様々な悪影響を及ぼします。
- 1. 燃費への影響
空気圧が適正値よりも低い(空気が足りない)と、タイヤがたわんでしまい、路面との抵抗(転がり抵抗)が大きくなります。
すると、車を前に進めるためにより多くのエネルギーが必要になり、結果として燃費が悪化してしまいます。
- 2. 走行安定性(ハンドリング)への影響
適正な空気圧は、タイヤが本来持つグリップ力やクッション性を最大限に引き出します。
空気圧が低すぎると、カーブでタイヤがよれてしまい安定性を欠いたり、逆に高すぎると、タイヤが跳ねるようになり乗り心地が悪化したり、路面との接地面積が減って滑りやすくなったりします。
- 3. タイヤの寿命への影響
空気圧が不適切な状態(特に低い状態)で走り続けると、タイヤが異常な形で摩耗(偏摩耗)しやすくなります。
例えば、空気圧が低いとタイヤの両肩(サイド)ばかりが減り、高いと中央部分ばかりが減ってしまいます。
適正な空気圧を保つことは、タイヤを長持ちさせ、交換費用を節約することにもつながるのです。
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タイヤ空気圧が低すぎる・高すぎる場合に発生するリスクと注意点
適正値を外れると、具体的にどのような危険があるのでしょうか。
【低すぎる場合(空気圧不足)のリスク】
- スタンディングウェーブ現象とバースト(破裂)
これが最も危険なリスクです。
空気圧が極端に低い状態で高速走行を続けると、タイヤが波打つ「スタンディングウェーブ現象」が発生します。
これによりタイヤ内部が急激に発熱し、最悪の場合、タイヤが突然破裂(バースト)する大事故につながります。
- 偏摩耗(両肩減り)
タイヤがたわむことで、路面に接する両肩部分に負担が集中し、そこだけが異常にすり減ります。
- 燃費の悪化
前述の通り、転がり抵抗が増大し、ガソリンを無駄に消費します。
- ハンドリングの悪化
ハンドル操作に対して車が鈍く反応するようになります。
【高すぎる場合(空気圧過多)のリスク】
- 偏摩耗(センター減り)
タイヤがパンパンに膨らむため、路面との接地が中央部分に集中し、真ん中だけが早くすり減ります。
- 乗り心地の悪化
タイヤのクッション性が失われ、路面からの振動や衝撃を直接拾いやすくなり、ゴツゴツとした乗り心地になります。
- グリップ力の低下
路面との接地面積が減るため、特に雨の日などはブレーキが効きにくくなったり、スリップしやすくなったりする危険があります。
- 傷やダメージを受けやすくなる
タイヤが張り詰めているため、縁石などに軽くこすっただけでも傷が入りやすくなります。
このように、N-BOXのタイヤ空気圧は、高すぎても低すぎてもダメ。
「指定された適正値」を保つことが、安全で経済的なドライブの基本となります。
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N-BOXのタイヤ空気圧を毎月点検するための手順とおすすめゲージ

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タイヤの空気は、何もしなくても自然に少しずつ抜けていきます。
そのため、専門家は「最低でも月に1回」の点検を推奨しています。
【点検のベストタイミング】
空気圧は、タイヤが熱を持つと上昇します。
正確な数値を知るためには、走行前(タイヤが冷えている状態)で測るのがベストです。
長距離を走った直後は避けましょう。
【自分で点検する手順】
| 手順 | 内容 | ポイント・補足 |
|---|---|---|
| ① エアゲージを用意する | カー用品店やネット通販で1,000円〜3,000円程度で購入可能。 | アナログ式(針)とデジタル式があり、初心者は見やすいデジタル式がおすすめ。 |
| ② バルブキャップを外す | タイヤのホイール部分にあるエアバルブの黒いキャップを反時計回りに回して外す。 | なくさないようにポケットなどに保管。 |
| ③ エアゲージを押し当てる | エアゲージの先端をエアバルブに「まっすぐ」「強く」押し当てる。 | 「プシュッ」と空気が漏れる音がしてもOK。しっかり押し込めば止まる。 |
| ④ 数値を読み取る | ゲージに表示された数値を確認。 | これが現在の空気圧。 |
| ⑤ 指定空気圧と比較する | 運転席ドア横のラベルにある指定値と比べる。 | 足りない・多すぎる場合は調整を。 |
| ⑥ バルブキャップを戻す | 測定が終わったら、キャップを元通り締める。 | 締め忘れ防止に最後にもう一度確認。 |
▼おすすめエアゲージはこちら
▼メンテナンス工具はこちらの記事にまとめています。
ガソリンスタンドやディーラーでのタイヤ空気圧チェック・補充の流れ
「自分でゲージを買うのはちょっと…」という方は、ガソリンスタンドやディーラーを利用しましょう。
【ガソリンスタンド(セルフ式)】
多くのセルフスタンドには、無料で使用できる「空気充填機」が設置されています。
【空気充填機の使用手順】
| 手順 | 内容 | ポイント・補足 |
|---|---|---|
| ① 機械を見つける | 給油機の近くや洗車機の横などにある、タンク式または壁掛け式の空気圧調整機を探す。 | 無料で使える店舗も多い。スタッフに聞くと早い。 |
| ② 指定空気圧を設定する | 機械の「+」「-」ボタンで、N-BOXの指定値(例:240kPa)に合わせる。 | 設定を間違えると空気圧が変わるので注意。 |
| ③ バルブキャップを外し、ホースを接続する | エアゲージと同様にキャップを外し、ホース先端(チャック)をバルブに強く押し当てる。 | レバー式の場合は、押し当てた後にレバーを下げて固定。 |
| ④ 補充開始 | 正しく接続できると自動で空気が入り始める。 | 設定値に達すると「ピーピー」または「カンカン」と音で知らせてくれる。 |
| ⑤ ホースを外し、キャップを戻す | 音が鳴ったらホースを外し、バルブキャップをしっかり締める。 | 4輪すべて忘れずに点検・補充するのがポイント。 |
【ディーラーやカー用品店】
ホンダのディーラーや、いつも利用するカー用品店、タイヤ専門店などでも、安全点検の一環として空気圧チェックを無料で行ってくれることがほとんどです。
「空気圧のチェックをお願いします」と気軽に声をかけてみましょう。
タイヤ空気圧と関連するN-BOXのメンテナンスやトラブル事例

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空気圧管理をマスターしたら、もう少しステップアップした知識も知っておくと安心です。
高速道路走行時のタイヤ空気圧は高め推奨?運転前に知っておきたいポイント
よく「高速道路を走る前は、空気圧を少し高めにすると良い」と耳にすることがあります。
これは、高速走行を続けるとタイヤが発熱し、空気圧が自然と上昇するため、あらかじめ少し高め(指定空気圧の0〜+20kPa程度)にしておくことで、タイヤのたわみ(スタンディングウェーブ現象)を抑え、バーストのリスクを減らすという考え方に基づいています。
ただし、これはあくまで一般的な話です。
N-BOXの場合、まずは車両の指定空気圧(冷間時)をしっかり守ることが大前提です。
むやみに高くしすぎると、前述の通りグリップ低下や乗り心地悪化を招きます。
心配な場合は、高速道路に乗る前にガソリンスタンドで指定値ぴったりに調整しておくだけでも十分効果があります。
特に長距離ドライブの前は、必ず空気圧のチェックを行いましょう。
パンクやタイヤ摩耗・空気圧低下時の応急修理と点検走行の方法
最近のN-BOX(JF3以降など)には、コストや軽量化のためにスペアタイヤが搭載されていません。
その代わり、「パンク応急修理キット」がラゲッジスペースの床下などに収納されています。
もし走行中に釘を踏むなどしてパンクし、空気が明らかに抜けてしまった場合は、以下の手順で応急処置をします。
- 安全な場所に停車する :ハザードランプを点灯させ、平坦で安全な路肩などに車を止めます。
- 修理キットを取り出す :取扱説明書で場所を確認し、キット(修理剤のボトルとコンプレッサー)を取り出します。
- 修理剤を注入する :説明書の指示に従い、修理剤のボトルをコンプレッサーにセットし、タイヤのバルブに接続して注入します。
- 空気を充填する :そのままコンプレッサーで、一時的に走行できる空気圧まで空気を入れます。
- ゆっくり走行し、最寄りの修理工場へ
【重要】
パンク修理キットでの修理は、あくまで「一時的な応急処置」です。
速度制限(通常80km/h以下)を守り、できるだけ早くディーラーやタイヤ専門店で本格的な修理またはタイヤ交換をしてもらう必要があります。
また、修理剤を使うと、タイヤ内部の空気圧センサー(装着車の場合)が故障したり、タイヤ交換が必須になったりする場合があるため、最終手段と考えましょう。
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N-BOXのタイヤ空気圧に関するよくある質問・Q&A一覧

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最後に、N-BOXの空気圧に関して特にネット上で見かけるQ&Aをまとめてみました。
Q. N-BOXの空気圧は高め(3キロ=300kPaとか)でもいいですか?
A. おすすめしません。N-BOXの指定空気圧は、高くても240kPa程度が一般的です。
「3キロ(300kPa)」は高すぎます。乗り心地が悪化し、スリップしやすくなるなど危険です。
必ず指定値を守ってください。
Q. N-BOXの空気圧はどこに書いてありますか?
A. 運転席のドアを開けた、車体側の柱(センターピラー)に貼ってあるラベルに記載されています。
Q. N-BOXの標準タイヤ「155/65R14」の空気圧はいくつですか?
A. モデル(JF3/JF4など)にもよりますが、前後とも240kPa (2.4kgf/cm²) に指定されていることが多いです。
ただし、必ずご自身の車のラベルで確認してください。
Q. N-BOX JF1やカスタムターボ(JF3/JF4)の空気圧は違いますか?
A. はい、異なる場合があります。
特にターボ車や15インチタイヤ装着車(例:165/55R15)は、標準モデルと指定値が違うことが多いです(例:前輪220kPa/後輪210kPaなど)。
必ず現車のラベルを確認してください。
まとめ:ホンダN-BOXのタイヤ空気圧管理の総まとめと安全なカーライフへのアドバイス

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今回は、N-BOXの空気圧の重要性から、具体的な確認方法、入れ方までを詳しく解説してきました。
【今回のまとめ】
- N-BOXの正しい空気圧は、運転席ドア開口部のラベルに書いてある。
- モデルやタイヤサイズによって指定値は異なる(例:標準14インチは240/230kPa、カスタム15インチは220/210kPaなど)。
- 空気圧は「低すぎ」ても「高すぎ」ても危険。燃費悪化やバーストの原因になる。
- 点検は「月に1回」「タイヤが冷えている時」に行うのがベスト。
- チェックや補充は、セルフのガソリンスタンドや自宅用コンプレッサーで簡単にできる。
- 高速走行前は特に点検を忘れずに。パンク時は応急修理キットで対処する。
タイヤの空気圧は、N-BOXの安全と性能を支える「縁の下の力持ち」です。
月に一度、ほんの数分時間を使うだけで、防げるトラブルがたくさんあります。
ぜひ今日の記事を参考に、ご自身のN-BOXのタイヤ空気圧チェックを習慣にしてみてください。
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