「7年目の軽自動車の車検、見積もりを見たら思ったより高くて驚いた…」
「3回目となる今回の車検、いったい何にそんなにお金がかかるんだろう?」
7年目の車検を控えて、費用に関する不安や疑問を感じていませんか?
新車から3年目、5年目と受けてきた車検に比べて、7年目の車検は費用が高くなる傾向があり、戸惑う方も少なくありません。
この記事では、軽自動車の7年目(3回目)の車検費用について、長年自動車業界に携わってきたプロの視点から、どこよりも分かりやすく解説します。
この記事を読めば、以下のことがわかります。
この記事でわかること
- 軽自動車の7年目車検費用がなぜ高くなるのか、その明確な理由
- 具体的な費用の相場と、安くするための具体的なコツ
- 高額な修理費がかかる場合の賢い対処法
- 車検を受けるべきか、乗り換えるべきかの判断基準
この記事を最後まで読めば、7年目の車検費用に対する不安は解消され、あなたにとって最もお得で納得のいく選択ができるようになります。
軽自動車の7年目車検費用が高くなる理由を徹底解説!

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
なぜ7年目の車検は特に費用がかさむのでしょうか。その最大の理由は「部品の経年劣化」です。
車は多くの部品から成り立っており、走行距離や年数に応じて少しずつ消耗・劣化していきます。特に5年〜7年という期間は、これまで問題がなかった部品にも寿命が見え始めるタイミング。
そのため、3年目や5年目の車検では必要なかった部品交換や整備が、7年目の車検では一気に必要になることが多いのです。
安全に車に乗り続けるためには、このタイミングでのメンテナンスが非常に重要になります。
次の項目で、具体的な相場と交換部品について詳しく見ていきましょう。
7年目車検費用の相場と他年次との違いを比較
軽自動車の車検費用は、依頼する業者や車の状態によって変動しますが、一般的な相場は以下の通りです。
車検のタイミング | 費用相場(部品交換なし) | 費用相場(部品交換あり) |
3年目(初回) | 40,000円~70,000円 | 50,000円~80,000円 |
5年目(2回目) | 50,000円~90,000円 | 70,000円~120,000円 |
7年目(3回目) | 60,000円~100,000円 | 80,000円~150,000円以上 |
※上記はあくまで目安です。
表を見るとわかる通り、7年目の車検は他の年次に比べて高額になる傾向があります。特に「部品交換あり」の場合、10万円を超えるケースも珍しくありません。
「軽自動車の車検で10万円は高すぎるのでは?」
と感じるかもしれませんが、安全性を確保するための必要な投資と考えることもできます。
初回車検(3年目)は、メーカーの保証が残っていることも多く、消耗部品も少ないため費用は安く済みます。
5年目になると、タイヤやバッテリーなど、最初の大きな交換時期を迎える部品が出始めます。
そして7年目には、さらに多くの部品が交換推奨時期を迎え、結果として費用が膨らんでしまうのです。
エンジンやブレーキなど軽自動車7年目の交換部品一覧
7年目の車検で交換が必要になる可能性が高い代表的な部品と、その費用目安をまとめました。
ご自身の車の状態と照らし合わせながら確認してみてください。
交換部品 | 役割 | 交換費用の目安 |
バッテリー | エンジン始動や電装品への電力供給 | 8,000円~20,000円 |
タイヤ(4本) | 車の走行、停止を支える重要部品 | 25,000円~60,000円 |
ブレーキパッド | 車を安全に停止させるための摩擦材 | 10,000円~20,000円 |
ブレーキフルード | ブレーキを作動させるためのオイル | 4,000円~8,000円 |
エンジンオイル | エンジンの潤滑や冷却 | 3,000円~7,000円 |
スパークプラグ | エンジン内で燃料に着火させる部品 | 8,000円~25,000円 |
エアクリーナーエレメント | エンジンに取り込む空気をろ過する | 3,000円~6,000円 |
ファンベルト/クーラーベルト | エンジンの動力を各装置に伝える | 8,000円~15,000円 |
タイミングベルト | (※一部車種)エンジンの重要部品 | 50,000円~100,000円 |
ウォーターポンプ | エンジンを冷やす冷却水を循環させる | 20,000円~50,000円 |
これらの部品は、車の心臓部であるエンジンや、安全に直結するブレーキ関連のものが多く含まれています。
特にタイミングベルトは交換費用が高額になりがちですが、もし走行中に切れてしまうとエンジンに深刻なダメージを与え、数十万円の修理費がかかる可能性もあるため、推奨時期での交換が不可欠です。
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3回目(7年目)車検で発生しやすい整備・修理内容とは
部品交換以外にも、7年目の車検では以下のような整備や修理が必要になることがあります。
- 足回り関連の整備(ブーツ類交換、ブッシュ交換など)
路面からの衝撃を吸収するゴム製の部品(ダストブーツやブッシュ)は、経年劣化でひび割れや断裂を起こしやすいです。
放置すると、内部の重要部品が損傷し、走行安定性を損なう原因になります。
- オイル漏れの修理
エンジンやトランスミッションのつなぎ目にあるパッキン(ガスケット)が劣化し、オイルが滲んだり漏れたりすることがあります。
オイル漏れは車検に通らないだけでなく、車両火災の原因にもなり得るため、早期の修理が必要です。
- マフラーの錆・穴あきの補修/交換
特に雪国や沿岸部で使用されている車は、融雪剤や塩害の影響でマフラーが錆びやすいです。
錆が進行して穴が開くと、排気音が大きくなり車検に通りません。
- ヘッドライトの黄ばみ・くすみ除去
樹脂製のヘッドライトは紫外線で劣化し、黄ばんだりくすんだりして光量が不足することがあります。
光量不足は夜間の視界不良に繋がり、車検の検査基準を満たせない場合があります。
これらの整備・修理は、安全で快適なカーライフを維持するために欠かせないものです。
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軽自動車の車検費用の内訳:法定費用・点検・保険の詳細

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「車検費用」と一括りに言われますが、その中身は大きく分けて「法定費用」と「車検基本料・整備費用」の2つで構成されています。
この内訳を理解することが、費用を賢く抑える第一歩です。
- 法定費用: どこで車検を受けても金額が変わらない、国や保険会社に支払う法律で定められた費用。
- 車検基本料・整備費用: 車検を依頼する業者(ディーラー、整備工場など)に支払う費用。点検料や部品代、工賃などが含まれ、業者によって金額が大きく異なる。
つまり、車検費用を安くするためには、この「車検基本料・整備費用」をいかに抑えるかが鍵となります。
重量税・自賠責保険・印紙代など基本料金のポイント解説
法定費用の内訳は以下の3つです。
これは軽自動車の場合、どの業者に依頼してもほぼ一律の金額です。
費用項目 | 金額 | 概要 |
自動車重量税 | 6,600円 | 車の重量に応じて課される税金。
※エコカー減税対象車は減免あり。初年度登録から13年、18年経過で税額が上がります。 |
自賠責保険料 | 17,540円(24ヶ月) | 法律で加入が義務付けられている強制保険。
対人事故の被害者救済を目的としています。 |
印紙代(検査手数料) | 1,800円~2,200円 | 車検証の発行や検査を受けるための手数料。
指定工場か認証工場(ユーザー車検含む)かで金額が異なります。 |
合計 | 25,940円~26,340円 |
つまり、車の状態が非常に良く、全く整備や部品交換が必要なかったとしても、最低でも約26,000円は必ずかかる費用ということになります。
消耗部品やオイル交換など追加費用が必要なケース
法定費用に上乗せされるのが「車検基本料・整備費用」です。
ここには、業者が行う点検や整備の技術料、手数料などが含まれます。
【車検基本料に含まれる主な項目】
- 24ヶ月定期点検料: 法令で定められた56項目の点検を行う技術料。
- 測定検査料: テスターなどを用いて行う検査の費用。
- 車検代行手数料: 書類作成や運輸支局への持ち込みを代行してもらうための手数料。
これらの基本料は、業者によって20,000円~60,000円程度と幅があります。
さらに、点検の結果、交換が必要と判断された部品があれば、その「部品代」と「交換工賃」が追加費用として発生します。
先ほど紹介したバッテリーやタイヤ、ブレーキパッドなどがこれにあたります。
見積もりを取った際に、どの項目にいくらかかっているのかをしっかり確認することが大切です。
車検費用を抑える方法:業者別サービスや料金比較のコツ

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車検費用を抑える最大のポイントは「業者選び」です。どこに依頼するかで、総額が数万円単位で変わることも珍しくありません。
ここでは、代表的な業者の特徴と、費用を比較する際のコツをご紹介します。
ディーラー・カー用品店・ガソリンスタンド車検の特徴と費用比較
それぞれの業者にメリット・デメリットがあります。
ご自身の価値観や予算に合った場所を選びましょう。
業者 | 費用相場 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
ディーラー | 高い (8万~15万円以上) |
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車検専門店/整備工場 | やや安い (6万~12万円) |
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カー用品店 | 安い (5万~10万円) |
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ガソリンスタンド | 安い (5万~10万円) |
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費用を抑えるコツは「相見積もり」です。 最低でも2~3社から見積もりを取り、料金だけでなく、整備内容やスタッフの対応などを比較検討しましょう。
その際、「車検を通すために最低限必要な整備でお願いします」と伝えることで、不要な予防整備を省き、費用を抑えることができます。
ユーザー車検のメリット・デメリットと利用の注意点

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「ユーザー車検」とは、ディーラーや整備工場に依頼せず、自分で車を運輸支局に持ち込んで検査を受ける方法です。
【メリット】
- 圧倒的に費用が安い
業者に支払う車検基本料や代行手数料がかからないため、法定費用+α(数千円)で済む。総額3万円程度で収まることも。
【デメリット】
- 手間と時間がかかる
書類の準備から予約、当日の検査まで全て自分で行う必要がある。
平日に休みを取らなければならない。
- 専門知識が必要
点検・整備は自分で行うか、別途整備工場に依頼する必要がある。
検査で不合格になった場合、その場で対応できる知識と技術が求められる。
- 整備保証がない
車検後のトラブルは全て自己責任となる。
ユーザー車検は、車に関する知識が豊富で、自分で整備ができる方にとっては最良の節約方法です。
しかし、少しでも不安がある場合は、無理せずプロに任せるのが賢明です。安全には代えられません。
軽自動車7年目車検で部品交換が高額になる場合の対策

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「見積もりを取ったら、予想をはるかに超える金額だった…」
7年目の車検では、そんな事態も十分に考えられます。高額な見積もりを提示されたからといって、すぐに諦める必要はありません。
賢く対処する方法を知っておきましょう。
故障や劣化が進んだ場合の修理費用の目安と対応方法
特に高額になりやすいのは、以下のような重要部品の交換や修理です。
- タイミングベルトとウォーターポンプの同時交換: 50,000円~100,000円
- オートマチックトランスミッション(AT)の不具合: 100,000円~300,000円
- エアコンコンプレッサーの故障: 50,000円~100,000円
- オルタネーター(発電機)の故障: 40,000円~80,000円
これらの修理が必要になると、車検費用は一気に15万円、20万円と膨れ上がります。
そんな時は、以下の対応を検討しましょう。
対策方法 | 内容 |
---|---|
相見積もりを取る | 他の業者にも見積もりを依頼し、金額が妥当かどうかを確認。
診断内容や修理方法が業者によって異なる場合もある。 |
リビルト品・中古部品の活用を相談する | 新品の純正部品ではなく、リビルト品や中古部品を使うことで部品代を半額以下に抑えられる可能性がある。
整備工場に相談。 |
緊急性の低い整備は後回しにする | 車検に必要な整備のみを優先し、推奨整備は後日検討する。
※ただし、安全性に関わる項目は整備士と相談の上で判断。 |
これらの対策をしても、まだ費用が高いと感じるときは、車を乗り換えることも視野に入れるべきタイミングかもしれません。
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軽自動車のラジエーター交換費用が高すぎる?相場と安く抑える方法を解説
軽自動車の車検と乗り換え・売却のタイミングを検討する理由

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7年目の車検は、高額な費用がかかる可能性がある一方で、「今後のカーライフを見直す絶好の機会」でもあります。
10万円以上の車検費用を払って今の車に乗り続けるのか、それともその費用を頭金にして新しい車に乗り換えるのか。冷静に比較検討してみましょう。
7年という年数は、車の価値(リセールバリュー)が大きく下がる前の、ある意味「売り時」のタイミングでもあります。
この機会を逃すと、2年後の9年目、さらにその先の11年目では、車の価値はさらに下がり、乗り換えのハードルは上がってしまいます。
7年目車検費用が高額なときの買い替え・中古購入の選択肢
もし車検の見積もりが12万円だったとします。この12万円を支払って2年間乗り続ける選択肢もありますが、見方を変えれば、この12万円は新しいカーライフへの「投資」にもなり得ます。
- 選択肢1:新車に乗り換える
最新の安全性能や燃費性能を備えた新車は、長期的に見て維持費を抑えられる可能性があります。
高額な車検費用を頭金の一部に充てれば、月々の支払いを抑えながら新車に乗ることも夢ではありません。
例えば、人気のホンダ N-BOXやダイハツ タントの公式サイトで、最新モデルの情報をチェックしてみるのも良いでしょう。
- 選択肢2:状態の良い中古車に乗り換える
「新車は予算的に厳しい…」という方でも、状態の良い高年式の中古車なら手頃な価格で見つかるかもしれません。
7年目の車検費用で、もっと新しい中古車が買えてしまうケースもあります。
信頼できる大手中古車販売店のガリバーなら、豊富な在庫から希望の条件に合う軽自動車を探すことができます。
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- 選択肢3:カーリースを利用する
「頭金なしで月々定額で新車に乗りたい」というニーズに応えるのがカーリースです。
車検費用や税金もコミコミのプランが多く、急な出費の心配がありません。
SOMPOで乗ーる(そんぽでのーる)のようなサービスを利用すれば、手軽に新車生活をスタートできます。
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- 選択肢4:今の車を売却する
乗り換えを決めるにしても、まずは今の愛車がいくらで売れるのかを知ることが重要です。
思った以上の査定額がつけば、乗り換えの資金計画も大きく変わってきます。
複数の買取業者に一括で査定依頼ができるカーセンサーを利用すれば、最高額で売却できる可能性が高まります。
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「車検を受ける」という選択肢しか考えていなかった方も、一度立ち止まって、これらの選択肢を比較検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ:軽自動車7年目車検の費用で失敗しないための重要ポイント総まとめ

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最後に、この記事でお伝えした重要なポイントをまとめます。
7年目の車検で後悔しないために、ぜひ覚えておいてください。
【今回のまとめ】
- 7年目の車検は高くなりがち: 主な原因は、5~7年で寿命を迎える部品が増え、交換費用がかさむため。
- 費用の内訳を理解する: 車検費用は「法定費用」と「車検基本料・整備費用」で構成。安くできるのは後者。
- 業者選びが最大の鍵: ディーラー、整備工場、カー用品店など、それぞれの特徴を理解し、自分に合った業者を選ぶ。
- 「相見積もり」は必須: 最低2~3社から見積もりを取り、料金と内容をしっかり比較検討する。
- 高額な場合は代替案も: リビルト品の使用や、緊急性の低い整備の見送りを相談してみる。
- 乗り換えも賢い選択肢: 高額な車検費用を払うなら、それを頭金に新しい車へ乗り換えることも視野に入れる。7年目は売却にも良いタイミング。
7年目の車検は、ただの出費ではなく、あなたの愛車とこれからのカーライフについて考える良い機会です。
この記事で得た知識をもとに、ぜひご自身にとってベストな選択をしてください。
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