「軽自動車を買いたいけれど、維持費はできるだけ安く抑えたい」
「4ナンバーと5ナンバーってよく聞くけど、結局どっちがお得なの?」
軽自動車の4ナンバーと5ナンバーを維持費だけで比較すると、軽自動車税(種別割)は4ナンバーの軽貨物車の方が安く設定されています。
たとえば、2015年4月以降に最初の新規検査を受けた自家用の四輪軽自動車では、貨物用が年間5,000円、乗用が年間10,800円で、同じ条件なら年間5,800円の差があります。
ただし、「税金が安い=年間維持費も必ず4ナンバーの方が安い」というわけではありません。
重量税や自賠責は4ナンバー・5ナンバーという用途区分だけで差が付くものではなく、任意保険やガソリン代、タイヤ・オイルなどの費用も、車種や年間走行距離、契約条件、使い方によって変わります。
この記事では、軽自動車の「4ナンバー」と「5ナンバー」について、税金・車検・自賠責・任意保険などの維持費を比較しながら、それぞれの用途や使い勝手の違いまで分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- 4ナンバーと5ナンバーの用途・区分の違い
- 軽自動車税・重量税・自賠責・車検で本当に差が出る項目
- 同じ条件で比較した場合の年間維持費の差
- 荷物・後席利用などを含めた4ナンバー・5ナンバーの選び方
税金の安さだけで4ナンバーを選ぶのではなく、自分の使い方では4ナンバーと5ナンバーのどちらが本当に得なのかを判断していきましょう。
結論|軽自動車は税金なら4ナンバーが安いが、年間維持費は用途・車種で変わる
軽自動車の4ナンバーと5ナンバーを比較すると、制度上はっきり差が出る代表的な費用は軽自動車税(種別割)です。
2015年4月以降に最初の新規検査を受けた自家用の四輪軽自動車を例にすると、
- 4ナンバー系の軽貨物車:年間5,000円
- 5ナンバー系の軽乗用車:年間10,800円
となり、同じ条件なら年間5,800円、4ナンバー軽貨物の方が安くなります。
ただし、この5,800円だけを見て「4ナンバーの方が維持費も必ず安い」と判断するのは早いです。
▼4ナンバーと5ナンバーで何が変わるのか
| 比較項目 | 4ナンバー軽貨物 | 5ナンバー軽乗用 | 差の考え方 |
|---|---|---|---|
| 軽自動車税(種別割) | 貨物用の税率 | 乗用の税率 | 制度上の差あり |
| 自動車重量税 | 車齢・エコカー区分等で決まる | 車齢・エコカー区分等で決まる | 4/5ナンバーだけでは差が付かない |
| 自賠責保険 | 検査対象軽自動車 | 検査対象軽自動車 | 4/5ナンバーによる料率差なし |
| 車検周期 | 新車初回2年・以後2年 | 新車初回3年・以後2年 | 新車初回に違いあり |
| 任意保険 | 契約条件による | 契約条件による | 一律に比較できない |
| 燃料費・消耗品 | 車種・走行距離による | 車種・走行距離による | ナンバーだけでは決まらない |
※軽自動車税は初度検査年月や13年経過の有無などによって税額が異なります。
4ナンバーの大きなメリットは軽自動車税の安さですが、重量税や自賠責まで4ナンバーだから安くなるわけではありません。
実際の年間維持費には、候補車の燃費やタイヤ代、任意保険料、走行距離なども影響します。
そのため、
- 荷物を多く積み、後席を使う機会が少ない
- 貨物車としての使い勝手を重視したい
という方なら、税負担を抑えられる4ナンバー軽貨物は有力な選択肢です。
一方、
- 後席に人を乗せる機会が多い
- 家族利用や乗用車としての快適性を重視したい
という場合は、年間数千円の税額差だけで4ナンバーを選ぶより、5ナンバー軽乗用を含めて具体的な車種で比較した方がよいでしょう。
「4ナンバーの方が税金は安い。しかし、どちらが本当に得かは車種と使い方まで含めて決める」
これが、4ナンバーと5ナンバーの維持費を比較するときの基本的な考え方です。
軽自動車の4ナンバーと5ナンバーは何が違う?

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
そもそも、軽自動車の4ナンバーと5ナンバーは何が違うのでしょうか。
大きな違いは、車が主に「荷物を運ぶ用途」なのか、「人を乗せる用途」なのかという点です。
軽自動車の分類番号では、
- 4・6系:貨物自動車
- 5・7系:乗用自動車
として区分されています。
一般的には「4ナンバー」「5ナンバー」と呼ばれていますが、現在のナンバープレートでは分類番号が3桁になっているため、貨物用途では6系、乗用用途では7系の分類番号が使われる場合もあります。
この記事では分かりやすく、貨物用途の軽自動車を「4ナンバー」、乗用用途の軽自動車を「5ナンバー」として比較していきます。
4ナンバー軽自動車は荷物を運ぶことを重視した軽貨物車
4ナンバー系の軽自動車は、貨物用途として登録される軽自動車です。
街中でよく見かける「軽トラック」や「軽バン(エブリイやハイゼットなど)」が代表的です。
また、N-VANのように仕事だけでなく、日常利用や趣味での使用も意識した軽貨物車もあります。
4ナンバー軽貨物は、荷物を積むためのスペースや最大積載量など、貨物自動車として必要な基準を満たして登録されています。
そのため、単純に「5ナンバー車の後部座席を外せば4ナンバーになる」というものではありません。
車種によって違いはありますが、乗用車としての後席の広さや快適性よりも、荷室の広さや荷物の積みやすさを優先した設計になっている車が多いのが特徴です。
一方で、4ナンバーだからといって「仕事専用」「後席が使えない」と決まっているわけではありません。
普段使いや趣味で使用する場合は、候補車の後席、乗車定員、荷室、装備などを実際の用途に合わせて確認することが大切です。
軽自動車の用途区分や正式な名称についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事「軽自動車の正式名称はどっち?車検証の「軽四輪乗用自動車」との違いと書類の書き方」で整理しています。
5ナンバー軽自動車は人を乗せることを重視した軽乗用車
一方、5ナンバー系の軽自動車は、乗用用途として登録される軽自動車です。
N-BOXやタント、ワゴンRなど、普段の買い物や通勤、家族での移動などに使われている軽自動車の多くがこのカテゴリーに入ります。
貨物自動車として荷室や積載量を確保する必要がないため、後席のスペースやシートアレンジ、快適装備など、人を乗せることを重視した設計がしやすいのが特徴です。
ただし、5ナンバーだから必ず乗り心地が良い、長距離でも快適というわけではありません。
シートの形状や静粛性、サスペンション、室内空間などは車種によって異なるため、実際に購入するときはナンバー区分だけでなく候補車ごとに確認する必要があります。
つまり、
- 荷物を運ぶことを重視するのが4ナンバー系の軽貨物車
- 人を乗せることを重視するのが5ナンバー系の軽乗用車
という違いをまず理解しておくと、このあとの維持費の差も分かりやすくなります。
4ナンバーと5ナンバーの維持費比較|本当に差が出るのはどこ?
「軽自動車 4ナンバー 5ナンバー 維持費 比較」と検索されている方が一番知りたい、お金の違いを詳しく見ていきましょう。
4ナンバーと5ナンバーでは、すべての維持費に差が出るわけではありません。
軽自動車税のように制度上はっきり差がある費用もあれば、重量税や自賠責のように4ナンバー・5ナンバーだけでは差が付かない費用、任意保険や燃料費のように車種や契約条件によって変わる費用もあります。
まずは、それぞれを分けて考えることが大切です。
軽自動車税は4ナンバー軽貨物の方が安い
4ナンバー(軽貨物)の維持費で、もっとも分かりやすいメリットが軽自動車税(種別割)の安さです。
ただし、軽自動車税はすべての車で、「4ナンバーは5,000円、5ナンバーは10,800円」となるわけではありません。
税額は、最初の新規検査を受けた時期や、13年経過による重課の対象かどうかによって変わります。
▼自家用四輪軽自動車の軽自動車税(種別割)
| 最初の新規検査 | 4ナンバー系 貨物 | 5ナンバー系 乗用 | 年間差 |
|---|---|---|---|
| 2015年3月31日以前 | 4,000円 | 7,200円 | 3,200円 |
| 2015年4月1日以降 | 5,000円 | 10,800円 | 5,800円 |
| 13年経過の重課対象車 | 6,000円 | 12,900円 | 6,900円 |
※重課の対象にならない車両もあります。実際の税額は車検証の初度検査年月や車両条件、自治体の最新案内をご確認ください。
たとえば、2015年4月1日以降に最初の新規検査を受けた自家用四輪軽自動車の場合、4ナンバー軽貨物は年間5,000円、5ナンバー軽乗用は年間10,800円です。
同じ条件で比較すると、4ナンバー軽貨物の方が年間5,800円安くなります。
軽自動車税については、4ナンバーと5ナンバーで明確に差が出る項目です。
ただし、この5,800円の差が、そのまま年間維持費全体の差になるわけではありません。
自動車重量税は4ナンバーだから安いわけではない
車検時に支払う自動車重量税については、4ナンバーだから安く、5ナンバーだから高いという単純な違いはありません。
検査対象軽自動車の重量税は、
- 自家用か事業用か
- エコカー減税の対象か
- 最初の新規検査から何年経過しているか
- 車検の有効期間
などによって決まります。
たとえば、自家用・エコカー減税対象外・13年未満の検査対象軽自動車では、継続検査時の重量税は2年で6,600円が基本となります。
この条件が同じであれば、4ナンバー軽貨物と5ナンバー軽乗用で重量税に差が付くわけではありません。
そのため、維持費を比較するときに、「4ナンバーは重量税も安いからさらにお得」とは考えないようにしましょう。
自賠責保険は4ナンバー・5ナンバーで同じ料率
自賠責保険についても、4ナンバー軽貨物と5ナンバー軽乗用で別々の料金が設定されているわけではありません。
どちらも「軽自動車(検査対象車)」として同じ料率が適用されます。
2026年8月現在、沖縄県や離島などを除く本土で、2026年10月31日までに保険期間が始まる契約では、24か月の自賠責保険料は17,540円です。
また、2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約では、新しい料率が適用され、24か月で18,660円となります。
つまり、
- 4ナンバーだから自賠責が高い
- 5ナンバーだから自賠責が安い
という違いはありません。
普通・小型貨物自動車の自賠責料率を、軽自動車の4ナンバーへそのまま当てはめないことが重要です。
車検は4ナンバー軽貨物でも毎年ではない
4ナンバーについて調べていると、
「4ナンバーは毎年車検だから、結局維持費が高くなるのでは?」
と思う方もいるでしょう。
しかし、軽自動車の4ナンバー軽貨物は、普通・小型貨物車の4ナンバーとは車検周期が異なります。
自家用軽自動車の場合は、
| 区分 | 新車初回 | 2回目以降 |
|---|---|---|
| 4ナンバー系軽貨物 | 2年 | 2年 |
| 5ナンバー系軽乗用 | 3年 | 2年 |
となります。
5ナンバー軽乗用は新車購入時の初回車検まで3年ありますが、4ナンバー軽貨物は初回から2年です。
一方、2回目以降の継続車検では、4ナンバー・5ナンバーとも基本的に2年ごとです。
そのため、中古車を購入して継続車検を受けながら乗る場合は、「4ナンバーだから毎年車検」という違いはありません。
なお、実際の車検費用には、
- 自動車重量税
- 自賠責保険
- 検査手数料
- 点検整備費用
- 消耗品の交換費用
- 車検を依頼する店舗の手数料
などが含まれます。
仕事などで年間走行距離が多ければ整備や消耗品交換が増えることもありますが、これは4ナンバーという区分そのものではなく、走行距離や使用環境による差として考えましょう。
任意保険は4ナンバー・5ナンバーだけではどちらが安いか決められない
任意保険については、4ナンバーと5ナンバーのどちらが安いとは一概に言えません。
保険料は、
- 保険会社
- 車種・型式
- 年齢
- ノンフリート等級
- 運転者の範囲
- 使用目的
- 年間走行距離
- 補償内容
など、多くの条件で変わります。
そのため、
「4ナンバーは任意保険が高い」
「年齢が若ければ4ナンバーの方が安い」
「35歳以上なら5ナンバーの方が安い」
といった形で一般化することはできません。
任意保険については、候補となる車種が決まった段階で、自分の条件をそろえて実際に見積もるのが確実です。
複数の保険会社を一つずつ確認するのが大変な場合は、一括見積もりを利用して比較する方法もあります。
▼【インズウェブ】自動車保険一括見積もり(自動車保険・PR)
ガソリン代・タイヤ・オイル代はナンバーではなく車種と使い方で変わる
年間維持費を考えるうえでは、ガソリン代やタイヤ、オイルなどの消耗品費も無視できません。
ただし、これらも4ナンバー・5ナンバーという分類だけで高い・安いを決めることはできません。
燃料費は、
- 車種
- NA・ターボなどのエンジン仕様
- 2WD・4WD
- 年間走行距離
- 実際の燃費
- ガソリン価格
などによって変わります。
同じようにタイヤ代も、タイヤサイズや規格、交換頻度によって変わります。
軽貨物車では車種によって商用車向けのタイヤ規格が指定されている場合もあるため、購入時は装着できるタイヤの規格まで確認しておくと安心です。
オイル交換についても、ナンバー区分ではなく、エンジンや走行距離、シビアコンディションなどの使用環境によって交換時期や費用が変わります。
4ナンバーと5ナンバーの維持費比較表
ここまでの違いをまとめると、以下のようになります。
【4ナンバー軽貨物と5ナンバー軽乗用の維持費比較】
| 項目 | 4ナンバー軽貨物 | 5ナンバー軽乗用 | 本当に差が出る? |
|---|---|---|---|
| 軽自動車税(種別割) | 貨物用税率 | 乗用税率 | 制度上の差あり |
| 自動車重量税 | 車齢・エコカー区分等で決まる | 車齢・エコカー区分等で決まる | 同条件ならナンバーだけでは差が付かない |
| 自賠責保険 | 検査対象軽自動車 | 検査対象軽自動車 | 4/5ナンバーによる料率差なし |
| 車検周期 | 初回2年・以後2年 | 初回3年・以後2年 | 新車初回のみ違いあり |
| 任意保険 | 契約条件による | 契約条件による | 個人・車種・契約条件による |
| 燃料費 | 車種・走行条件による | 車種・走行条件による | 車種・使い方による |
| タイヤ・オイル等 | 車種・規格・使用条件による | 車種・規格・使用条件による | 車種・使い方による |
※税額・保険料等は制度改定や車両条件によって変わる場合があります。
こうして比較すると、4ナンバーと5ナンバーという区分だけで明確に差が出る代表的な費用は軽自動車税だと分かります。
重量税や自賠責まで含めて「4ナンバーの方がすべて安い」と考えるのは正確ではありません。
では実際に、同じ条件の4ナンバーと5ナンバーを比べた場合、年間ではどれくらいの差になるのでしょうか。
年間いくら違う?同じ条件で4ナンバーと5ナンバーを比較
ここでは、同じ条件で4ナンバーと5ナンバーを比較してみます。
【比較条件】
- 自家用の四輪軽自動車
- 2015年4月以降に最初の新規検査を受けた車
- 13年未満
- エコカー減税対象外
- 継続車検時の費用を1年分に換算
- 任意保険は契約条件によって変わるため比較から除外
- 燃料費・タイヤ・オイル等も車種差が大きいため比較から除外
▼ナンバー区分による主な年間固定費の比較
| 項目 | 4ナンバー軽貨物 | 5ナンバー軽乗用 | 年間差 |
|---|---|---|---|
| 軽自動車税(種別割) | 5,000円 | 10,800円 | 4ナンバーが5,800円安い |
| 自動車重量税 | 年間3,300円相当 | 年間3,300円相当 | 差なし |
| 自賠責保険 | 同じ料率 | 同じ料率 | 差なし |
※重量税は、2年分6,600円を1年あたり3,300円として計算しています。自賠責保険料は契約始期によって改定されるため、ここでは金額ではなく4ナンバー・5ナンバー間の差のみ比較しています。
この条件では、ナンバー区分そのものによって毎年明確に生じる差は、主に軽自動車税の5,800円です。
「4ナンバーなら重量税も自賠責も安くなって、年間で何万円も得をする」
というわけではありません。
新車で購入する場合は、車検周期にも違いがあります。
5ナンバー軽乗用は新車初回の車検まで3年ありますが、4ナンバー軽貨物は初回から2年です。
また、実際の年間維持費には、
- 任意保険料
- ガソリン代
- タイヤ代
- オイル交換
- 点検・整備費用
なども加わります。
これらはナンバー区分だけでは決まらないため、実際に4ナンバーと5ナンバーのどちらが安くなるかは、候補となる車種と使い方をそろえて比較する必要があります。
たとえば、年間5,800円の税額差があっても、候補となる5ナンバー車の方が燃費が良ければ、年間走行距離によってはガソリン代で差が縮まることがあります。
逆に、燃費や任意保険料などに大きな差がなければ、軽自動車税が安い4ナンバーの方が年間固定費を抑えやすくなります。
「税金で年間5,800円安くなることと引き換えに、自分の使い方で荷室・後席・装備に問題がないか」まで考えて選ぶことが大切です。
維持費だけで決めない|4ナンバーと5ナンバーはどちらが向いている?

ダイハツ・アトレー公式
安さだけで選ぶと後悔する可能性があるポイントが、乗り心地と使い勝手です。
4ナンバーと5ナンバーは、単に税金が違うだけではなく、そもそも車の主な用途が異なります。
年間5,800円前後の税額差だけで決めるのではなく、
- 人を何人乗せることが多いか
- 後席をどれくらい使うか
- 荷物をどれくらい積むか
- 仕事や趣味で荷室を重視するか
- 長距離を走る機会が多いか
- 乗り心地や快適装備をどこまで重視するか
まで含めて考えることが大切です。
4ナンバー軽貨物は荷室を重視する人に向いている
4ナンバー車は、貨物用途として荷物を積むことを重視した設計になっています。
軽トラックや従来型の軽バンだけでなく、N-VANのように日常利用や趣味でも使いやすい軽貨物車もあります。
車種によって違いはありますが、後席を倒したときに広い荷室を確保しやすく、
- 仕事道具を積む
- 釣りやキャンプなど荷物が多い趣味に使う
- 大きな荷物を頻繁に運ぶ
- 1人~2人で乗ることが多い
という使い方とは相性が良いでしょう。
一方で、貨物車として荷室を優先する設計上、後席の広さやシート機能、快適装備などが5ナンバー軽乗用車とは異なる車種があります。
後席を頻繁に使う場合は、
- 後席の広さ
- シートの形状
- リクライニングやスライドの有無
- 乗車定員
- チャイルドシートの適合情報
などを候補車ごとに確認しましょう。
特にチャイルドシートについては、4ナンバーだから取り付けが不安定になるというものではありません。
車両の取扱説明書やチャイルドシートメーカーの適合情報、ISOFIXの有無などを確認して判断してください。
5ナンバー軽乗用は人を乗せる機会が多い人に向いている
5ナンバー軽乗用車は、人を乗せることを主な用途として設計されています。
そのため、
- 家族で利用する
- 後席に人を乗せる機会が多い
- 通勤や買い物だけでなく長距離移動にも使う
- 後席の広さや快適装備を重視したい
という場合は候補になりやすいでしょう。
ただし、5ナンバーだから必ず静かで乗り心地が良く、長距離でも疲れにくいというわけではありません。
シートの作りや静粛性、サスペンション、高速道路での安定性などは車種によって異なります。
後席をよく使うなら5ナンバーは候補になりやすいものの、最終的には実際の候補車で比較することが大切です。
4ナンバーがおすすめな人
【4ナンバー軽貨物が候補になりやすい人】
- 1人~2人乗車がメインの人
- 軽自動車税をできるだけ抑えたい人
- 仕事や趣味で荷物を多く積む人
- 後席より荷室の広さを重視する人
- 候補となる軽貨物車の後席や装備に納得できる人
「税金が安いから」という理由だけではなく、貨物車としての使い勝手が自分の用途に合っているかまで確認できれば、4ナンバーは魅力的な選択肢です。
なお、軽貨物車を仕事で使用する場合でも、仕事の内容によって必要な登録や制度は異なります。
特に有償で貨物を運送する場合は事業用軽貨物など別の制度が関係するため、「4ナンバーを買えばそのまま配送業に使える」とは考えないようにしてください。
5ナンバーがおすすめな人
【5ナンバー軽乗用が候補になりやすい人】
- 3人以上で乗る機会が多い人
- 家族で日常的に使用する人
- 後席を頻繁に使う人
- 乗用車としてのシートや快適装備を重視する人
- 荷室の最大化より、人を乗せる使い勝手を優先する人
家族利用だから必ず5ナンバーというわけではありませんが、後席を頻繁に使うのであれば、5ナンバー軽乗用車の方が候補になりやすいでしょう。
逆に、家族がいても普段は1人~2人で乗り、荷物を積む機会の方が多いのであれば、4ナンバー軽貨物が使い方に合う場合もあります。
どちらにするか決めたら次は新車・中古車を比較する
4ナンバーと5ナンバーの違いを比較して、
「自分は荷室を重視するから4ナンバーが合いそう」
「後席をよく使うから5ナンバーを選びたい」
と方向性が決まったら、次に考えたいのが新車と中古車のどちらを選ぶかです。
4ナンバーだから中古車、5ナンバーだから新車と決まっているわけではありません。
車両価格や保証、購入後の維持費なども含めて、自分に合った購入方法を比較してみましょう。
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5ナンバーから4ナンバーに変更すれば維持費は安くなる?
5ナンバーの軽乗用車に乗っている方の中には、
「4ナンバーに変更すれば、毎年の税金を安くできるのでは?」
と考える方もいるでしょう。
確かに、貨物用途の軽自動車として登録できれば、軽自動車税(種別割)は乗用より安くなる場合があります。
2015年4月以降に最初の新規検査を受けた自家用車の現行税率で比較すると、
- 自家用の軽貨物:年間5,000円
- 自家用の軽乗用:年間10,800円
となり、同じ条件なら年間5,800円の差があります。
ただし、「後部座席を外せば簡単に4ナンバーへ変更できる」というものではありません。
4ナンバー系の軽貨物車として登録するためには、貨物自動車として必要な構造や積載設備などの基準を満たす必要があります。
また、車両の構造や乗車定員、最大積載量、車体の形状などを変更する場合は、変更内容に応じて軽自動車検査協会で構造等変更検査などの手続きが必要になることがあります。
対象となる車や変更内容によって必要な対応は異なるため、すべての5ナンバー軽自動車を同じ方法で4ナンバーへ変更できるわけではありません。
税金の5,800円差だけで4ナンバー化を判断しない
4ナンバーへ変更する目的が「維持費を安くしたい」ということだけなら、税額差だけではなく変更に伴う影響まで考える必要があります。
たとえば、
- 貨物車として必要な構造要件を満たせるか
- 乗車定員や荷室の使い勝手が変わらないか
- 変更に必要な部品や作業費用はいくらか
- 検査や各種手続きに費用がかからないか
- 任意保険の契約条件や保険料がどう変わるか
- 将来売却するときに影響しないか
なども確認する必要があります。
仮に軽自動車税が年間5,800円安くなったとしても、変更に数万円の費用がかかれば、税金だけでその費用を取り戻すには何年もかかります。
さらに、先ほど比較したように、4ナンバーへ変更したからといって、自動車重量税や自賠責保険まで安くなるわけではありません。
「5ナンバーを4ナンバーにすれば維持費を大幅に節約できる」とは考えない方がよいでしょう。
現在乗っている5ナンバー車を税金の節約だけを目的に変更するよりも、次に車を買い替えるタイミングで、
- 荷物を重視するなら4ナンバー軽貨物
- 人を乗せることを重視するなら5ナンバー軽乗用
というように、自分の使い方に合った車を選ぶ方が分かりやすいです。
どうしても現在の車を4ナンバーへ変更したい場合は、自己判断で改造を進めず、事前に使用の本拠を管轄する軽自動車検査協会や、構造変更に対応できる整備事業者などへ確認してください。
軽自動車4ナンバー・5ナンバー維持費比較のよくあるQ&A

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
4ナンバー・5ナンバーの維持費について、特に疑問になりやすいポイントをまとめました。
Q. 4ナンバーの軽自動車は車検が1年ごとですか?
A. いいえ。軽自動車の4ナンバー軽貨物は、2回目以降も基本的に2年ごとです。
新車時の最初の車検は、4ナンバー軽貨物が2年、5ナンバー軽乗用が3年という違いがあります。
その後の継続車検は、どちらも基本的に2年ごとです。
普通・小型貨物車の4ナンバーには1年ごとの車検となる車両がありますが、軽自動車の4ナンバーと混同しないようにしましょう。
Q. 4ナンバーは自賠責保険が高いですか?
A. いいえ。4ナンバー軽貨物と5ナンバー軽乗用は、どちらも「軽自動車(検査対象車)」として同じ自賠責保険料率が適用されます。
普通・小型貨物自動車には別の料率区分がありますが、その金額を4ナンバーの軽自動車へそのまま当てはめることはできません。
自賠責保険料は改定されることがあるため、実際に車検や契約を行う時点の最新料金を確認してください。
Q. 4ナンバーは任意保険が高くなりますか?
A. 一概には言えません。
任意保険料は、4ナンバー・5ナンバーという違いだけでなく、
- 車種・型式
- 年齢
- ノンフリート等級
- 運転者の範囲
- 使用目的
- 年間走行距離
- 補償内容
- 保険会社
などによって変わります。
そのため、候補となる4ナンバー車と5ナンバー車が決まっている場合は、同じ補償条件で実際に見積もって比較するのが確実です。
Q. 「580」から始まるナンバーでも5ナンバーですか?
A. 一般的には5ナンバー系の軽乗用車として扱われます。
現在のナンバープレートでは分類番号が3桁になっているため、「5ナンバー」と呼ばれる車でも、実際の分類番号は「580」などになっています。
軽自動車では、
- 4・6系:貨物自動車
- 5・7系:乗用自動車
という用途区分があります。
この記事では一般的な呼び方に合わせて「4ナンバー」「5ナンバー」としていますが、分類番号の最初の数字だけを見て制度全体を判断しないようにしてください。
Q. 4ナンバー軽自動車を家庭用として使っても大丈夫ですか?
A. 自家用の軽貨物車として登録されている車を、日常の買い物や趣味、家族での移動などに使用すること自体は可能です。
ただし、家庭用として使いやすいかどうかは車種によって異なります。
後席を頻繁に使う場合は、シートの形状や広さ、乗車定員、チャイルドシートの適合情報などを候補車ごとに確認しましょう。
逆に、1人~2人での利用が中心で荷物を多く積むのであれば、4ナンバー軽貨物の使い勝手が合う場合もあります。
Q. 結局、4ナンバーと5ナンバーはどちらが安いですか?
A. 軽自動車税だけなら、同じ条件では4ナンバー軽貨物の方が安くなります。
たとえば、2015年4月以降に最初の新規検査を受けた自家用四輪軽自動車では、4ナンバー系の貨物が年間5,000円、5ナンバー系の乗用が年間10,800円で、年間5,800円の差があります。
一方、自動車重量税や自賠責保険は、4ナンバーだから安くなるわけではありません。
任意保険や燃料費、タイヤ・オイルなども車種や使用条件によって変わります。
「税金なら4ナンバーが安い。ただし、年間維持費全体でどちらが得かは候補車と使い方によって変わる」というのが結論です。
まとめ:軽自動車4ナンバー・5ナンバーは税金だけでなく用途まで含めて選ぶ
今回は、軽自動車の4ナンバーと5ナンバーについて、税金・車検・自賠責・任意保険などの維持費と、実際の使い方の違いを比較しました。
【今回のまとめ】
- 軽自動車税は4ナンバーが安い:2015年4月以降に最初の新規検査を受けた自家用車同士なら、4ナンバー軽貨物は年間5,000円、5ナンバー軽乗用は年間10,800円。
- 重量税は4ナンバーだから安いわけではない:同じ条件の検査対象軽自動車なら、ナンバー区分だけで差が付くものではありません。
- 自賠責は4ナンバー・5ナンバーで同じ料率:どちらも検査対象軽自動車として扱われます。
- 車検は4ナンバー軽貨物でも毎年ではない:新車初回は2年、その後は基本的に2年ごとです。5ナンバー軽乗用は新車初回3年、その後2年ごとです。
- 任意保険は実際に見積もらないと分からない:年齢・等級・車種・使用目的・補償内容などによって変わります。
- 燃料費や消耗品費はナンバーだけでは決まらない:車種や走行距離、使用環境で変わります。
税金だけを比較すれば、4ナンバー軽貨物の方が安いのは確かです。
ただし、その差だけを理由に4ナンバーを選べばよいわけではありません。
荷物を多く積み、1人~2人での利用が中心なら、4ナンバー軽貨物の荷室の広さや税負担の軽さがメリットになります。
一方で、後席を頻繁に使ったり、家族で人を乗せることを重視したりする場合は、5ナンバー軽乗用車の方が使い方に合う可能性があります。
大切なのは、「どちらが一番安いか」だけではなく、「年間数千円の税額差と、自分が必要としている使い勝手のどちらを優先するか」で考えることです。
4ナンバーと5ナンバーの方向性が決まったら、次は車両価格や保証、購入後の維持費まで含めて、新車と中古車のどちらが自分に合うか比較してみましょう。
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