「個性的なデザインのパジェロミニ、中古で安く買えるし魅力的だな。でも、古い軽自動車だから買ってから後悔しないか不安・・・。」
ゴツくてかわいい唯一無二のスタイルを持つ三菱パジェロミニ。
生産終了から10年以上が経過した今もなお、根強いファンを持つ人気の軽SUVです。
しかし、その一方で「パジェロミニは後悔する」といった声が聞こえてくるのも事実。
安いからという理由だけで飛びついてしまうと、思わぬ出費や不満に悩まされる可能性があります。
この記事を読めば、あなたがパジェロミニを購入した後に後悔する可能性をぐっと減らすことができます。
この記事でわかること
- パジェロミニ購入で後悔しがちなポイント
- ライバル車ジムニーとの具体的な違い
- 年間のリアルな維持費
- 後悔しない中古車の選び方と付き合い方
元オーナーの声や具体的な数値を交えながら、パジェロミニの真実に迫ります。
購入前の最終チェックとして、ぜひ最後までじっくりとお読みください。
軽SUVの三菱パジェロミニ、購入後に後悔する人が多い理由とは?

三菱・パジェロミニ(2代目)(グーネット モデル・グレード別カタログ情報からの引用)
多くのファンを魅了するパジェロミニですが、なぜ購入後に「後悔した」という声が挙がるのでしょうか。
その背景には、現代の軽自動車とは異なる、パジェロミニ特有の事情が隠されています。
中古車市場での価格の安さ、ライバル車との性能差、そして実際に所有して初めて気づく燃費や走行性能のデメリット。
これらの要素が、購入後の後悔につながる大きな理由となっています。
ここでは、パジェロミニが抱える根本的な課題を掘り下げ、後悔の声が生まれる原因を解明していきます。
パジェロミニの中古価格が安い理由は意外な弱点にあった?
パジェロミニの中古車が比較的安価で手に入る理由は、主に3つ考えられます。
項目 | 内容 |
---|---|
生産終了からの経過時間 |
|
燃費性能の問題 |
|
ライバル車の存在 |
|
これらの弱点が、パジェロミニの価格を抑えている要因と言えるでしょう。
ライバル車ジムニーとのリアルな性能比較でわかった差
パジェロミニを検討する上で、必ず比較対象となるのがスズキのジムニーです。
両車は似ているようで、実はコンセプトが大きく異なります。
比較項目 | パジェロミニ | ジムニー |
---|---|---|
ボディ構造 | モノコック構造に補強を加えた「ビルトインモノコックフレーム」 | 強固な「ラダーフレーム構造」 |
乗り心地 | 舗装路での快適性が高く、日常使いに向いている | オフロード向けの堅牢性重視のため、やや硬めの乗り味 |
悪路走破性 | 補強ありとはいえ、ジムニーには及ばない | 大きな段差やねじれた地形でも高い走破性能を発揮 |
エンジン | 4気筒エンジンで振動が少なく滑らかな回転が特徴 | 3気筒エンジンでやや振動があるが軽量 |
つまり、「日常の乗り心地を重視しつつ、たまにアウトドアも楽しみたい」ならパジェロミニ、「悪路走破性を最優先したい」ならジムニーという選択になるでしょう。
この差を理解しないと、購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する原因になります。
燃費や走行性能、実際に乗って気づくパジェロミニのデメリット

三菱・パジェロミニ(2代目)(グーネット モデル・グレード別カタログ情報からの引用)
カタログスペックだけでは見えてこない、実際に所有して初めて気づくデメリットも後悔につながるポイントです。
燃費の悪さ パジェロミニのカタログ燃費は初代13.6km/L~14.6km/L(10・15モード)、2代目14.4km/L~18.2km/L(10・15モード)ですが、実燃費はさらに下回るケースがほとんど。
特に市街地走行がメインの場合、リッターあたり8~10km/Lという声が多く聞かれます。これは、現代の軽自動車が20km/L以上走ることを考えると、大きなデメリットと言わざるを得ません。
走行性能への不満 車重が1トン近くあり、背の高い四角いボディ形状のため、走行性能にもいくつかの弱点を抱えています。
- パワー不足:特にNA(ノンターボ)モデルは、坂道や高速道路の合流で力不足を感じる場面が多くあります。
- 高速走行の不安定さ:背の高さから横風の影響を受けやすく、高速走行ではハンドルが取られるような感覚を覚えることがあります。
- 騒音:エンジン音やロードノイズが車内に入りやすく、長距離移動では疲れを感じやすいかもしれません。
これらの点は、試乗ではなかなか気づきにくい部分です。デザインや価格だけで判断せず、こうした走行性能の特性も理解しておくことが、後悔しないための鍵となります。
パジェロミニを購入して後悔した人が語る、リアルな不満ポイントとは?

三菱・パジェロミニ(2代目)(グーネット モデル・グレード別カタログ情報からの引用)
ここでは、実際にパジェロミニのオーナーだった人たちが語る、より具体的な不満点に焦点を当ててみましょう。
「燃費」「パワー」「故障」「維持費」という、クルマを所有する上で避けては通れない4つのテーマについて、リアルな声をもとにその実態を明らかにしていきます。
これらの声は、あなたの購入後のカーライフを具体的にイメージする上で、非常に重要な参考情報となるはずです。
燃費が悪い?実際の走行距離から見るパジェロミニの燃費性能の実態
「パジェロミニは燃費が悪い」とよく言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。
オーナーからの報告をまとめると、以下のような数値が見えてきます。
- 市街地走行:7〜9km/L
- 郊外・幹線道路:10〜12km/L
- 高速道路:11〜13km/L
ターボ車かNA車か、ATかMTか、そして運転の仕方によっても変動しますが、平均すると実燃費は10km/L前後と考えておくのが現実的です。
例えば、毎日20km通勤で使う場合、1ヶ月(20日勤務)で40Lのガソリンを消費します。
ガソリン価格を170円/Lとすると、月々のガソリン代は約6,800円。年間では8万円を超えてきます。
最新のハイブリッド軽自動車などと比較すると、ガソリン代だけで年間数万円の差が生まれる計算になります。
この差をどう捉えるかが、満足度の分かれ目となるでしょう。
エンジンのパワー不足で後悔?パジェロミニの走行性能をオーナーが評価
走行性能、特にパワーに関する不満は、NA(ノンターボ)モデルのオーナーから多く聞かれる声です。
「街乗りでは十分だが、バイパスや高速道路の合流ではベタ踏みしないと流れに乗れない」
「大人4人で乗って坂道を登ると、エンジンが唸るだけで全然進まない」
「追い越しをかけるのが怖くて、常に車間距離を多めにとってしまう」
といった意見が代表的です。 一方で、ターボモデルに関しては、「ストレスなくキビキビ走る」「高速道路でも十分なパワーがある」と評価は一変します。
パジェロミニの重い車体を動かすには、ターボによる過給が効果的であることがわかります。
もしあなたが、バイパスや高速道路を頻繁に利用したり、多人数で乗る機会が多かったりするならば、ターボモデルを選ばないとパワー不足で後悔する可能性が高いでしょう。
故障が多いのか?パジェロミニの購入後に頻発しやすいトラブルの内容

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
「古いクルマだから故障が心配」という不安は当然です。
パジェロミニも例外ではなく、年式相応のトラブルは覚悟しておく必要があります。
オーナーからよく報告される故障箇所は以下の通りです。
故障箇所 | 内容・確認ポイント |
---|---|
オイル漏れ |
|
ターボチャージャーの不具合 |
|
AT(オートマ)の不調 |
|
パワーウィンドウの故障 |
|
これらの修理には、数万円から十数万円の費用がかかることもあります。
購入後の思わぬ出費で後悔しないためには、信頼できる販売店で保証付きの車両を選ぶことが重要です。
維持費は本当にかかる?パジェロミニを所有したユーザーが明かす維持費
パジェロミニの年間維持費は、どのくらいかかるのでしょうか。
軽自動車なので自動車税は年間12,900円(※新規登録から13年経過後の重課税率)と安いですが、それ以外の部分で費用がかさむ傾向があります。
【パジェロミニ年間維持費シミュレーション】
- 自動車税:12,900円
- 車検代(2年ごと):約80,000円 ÷ 2 = 40,000円/年
- 任意保険:約40,000円(年齢・等級による)
- ガソリン代:約81,600円(年間8,000km走行、燃費10km/L、ガソリン代170円/Lで計算)
- メンテナンス・消耗品代:約30,000円~(オイル交換、タイヤ、その他部品交換)
合計:約204,500円~
これはあくまで最低限の目安です。ここに、先述したような突発的な故障による修理費用が加わる可能性があります。
特に古い車両の場合、年間10万円程度の修理費用は見ておいた方が安心かもしれません。
総額で見ると、最新の低燃費な軽自動車よりも維持費は高くなることを覚悟しておきましょう。
買う前に確認必須!パジェロミニの壊れやすい部位と故障事例

三菱・パジェロミニ(2代目)(グーネット モデル・グレード別カタログ情報からの引用)
パジェロミニとのカーライフを後悔で終わらせないためには、購入前に「壊れやすいウィークポイント」を正確に把握しておくことが何よりも重要です。
ここでは、特にトラブル報告が多いエンジン、足回り、そして意外な盲点である高速走行時の問題点に絞って、具体的な故障事例とチェックポイントを詳しく解説します。
この知識は、中古車販売店で車両をチェックする際に、あなたの強力な武器となるはずです。
パジェロミニのエンジントラブルで後悔するユーザーの声多数
パジェロミニの心臓部であるエンジン、特に長く生産された「4A30」型エンジンには、特有のウィークポイントが存在します。
最も多く報告されるのが「オイル漏れ」と「オイル上がり・下がり」です。
原因と確認ポイントをまとめます。
原因 | 確認ポイント |
---|---|
タペットカバーパッキンの劣化 |
|
クランクシール・カムシールの劣化 |
|
ターボチャージャーのトラブル |
|
これらのトラブルは、オイル管理を徹底することで寿命を延ばすことができます。
メンテナンスノートで、定期的なオイル交換履歴が残っているかを確認することも重要です。
パジェロミニ特有のサスペンション・タイヤ交換頻度の高さとは
武骨なスタイルながら、パジェロミニの足回りは乗用車に近い構造をしています。
中古車を見る際は、タイヤの溝が均一に減っているか、4輪とも同じ銘柄のタイヤを履いているか(前のオーナーがきちんとメンテナンスしていたかの一つの指標)もチェックすると良いでしょう。
しかし、その車重は一般的な軽自動車よりも重いため、サスペンションやブッシュ類への負担が大きく、経年劣化が進みやすい傾向にあります。
チェックポイントをまとめます。
- ショックアブソーバーの抜け
試乗時に、段差を乗り越えた際にフワフワとした揺れが収まらない場合、ショックアブソーバーが寿命を迎えている可能性があります。
乗り心地の悪化だけでなく、走行安定性にも影響します。
- 各種ブッシュ類の劣化
サスペンションアームの付け根などに使われるゴム製のブッシュが劣化すると、「コトコト」「ギシギシ」といった異音の原因になります。
- タイヤの片減り
足回りの劣化が進むと、アライメントが狂い、タイヤの内側や外側だけが異常に摩耗する「片減り」が発生しやすくなります。
意外な盲点「高速道路」で気づく、パジェロミニの不満ポイント

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
街乗り中心の試乗では気づきにくいのが、高速道路での走行性能です。
パジェロミニは、その構造上、高速巡航が得意なクルマとは言えません。
理由をまとめます。
- 3速ATの存在
初代モデルには3速ATが存在します。100km/hで巡航するとエンジン回転数が4000回転を超え、かなりの騒音と振動が発生します。
長距離移動を考えるなら、4速ATの2代目モデルが必須と言えるでしょう。
- 横風への弱さ
車高が高く、車体の側面が平らなため、高速道路での橋の上やトンネルの出口などで強い横風を受けると、ハンドルが取られてヒヤッとすることがあります。
- ギア比の問題
4速ATでも、現代のクルマのような巡航用の高いギア(オーバードライブ)ではないため、全体的にエンジン回転数が高めになります。
これにより、燃費の悪化と騒音につながっています。
それでもパジェロミニを選びたい人へ!後悔しない選び方と利用方法

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
ここまでパジェロミニのデメリットを数多く挙げてきましたが、それでも「このデザインが好きだ」「このクルマに乗りたい」という強い気持ちを持つ方も多いでしょう。
その魅力は、他のどのクルマにも代えがたいものです。
デメリットを正しく理解し、賢い選び方と付き合い方をすれば、パジェロミニは最高の相棒になってくれます。
ここでは、後悔を避け、楽しいパジェロミニライフを送るための具体的な方法を伝授します。
ターボかNAか?パジェロミニ各モデルの特徴とおすすめの選択基準
パジェロミニ選びで最も重要な選択の一つが、エンジンを「ターボ」にするか「NA(ノンターボ)」にするかです。
それぞれの特徴を理解し、自分の使い方に合ったモデルを選びましょう。
【ターボモデル】
- メリット:坂道や高速道路でも力強く、ストレスの少ない加速が魅力。多人数乗車や荷物を積む機会が多い場合でも安心。
- デメリット:NAモデルに比べて燃費がやや劣る。ターボチャージャーという故障リスクのある部品が増えるため、メンテナンスにはより気を使う必要がある。
- おすすめな人:高速道路を頻繁に使う人、山道や坂道をよく走る人、キビキビとした走りを求める人。
【NA(ノンターボ)モデル】
- メリット:構造がシンプルなため、ターボ関連の故障リスクがない。一般的にターボモデルより車両価格が安い傾向にある。
- デメリット:絶対的なパワーが不足しており、あらゆる場面で「遅い」と感じる可能性がある。特にエアコン使用時は顕著。
- おすすめな人:主な用途が近所の買い物や送り迎えで、バイパスや高速道路はほとんど使わない人。とにかく初期費用を抑えたい人。
結論として、後悔したくないのであれば、多少価格が高くても「ターボモデル」を選ぶことを強く推奨します。
パワーの余裕は、運転時の精神的な余裕にも繋がります。
購入前に確認!中古パジェロミニの「気になる部位」とその確認方法

三菱・パジェロミニ(2代目)(グーネット モデル・グレード別カタログ情報からの引用)
いざ中古車販売店へ!しかし、どこを見れば良いのかわからなければ意味がありません。
ここでは、パジェロミニ特有のチェックポイントを具体的に解説します。
チェック項目 | 確認ポイント |
---|---|
エンジンルーム |
|
下回り |
|
電装系 |
|
メンテナンスノート |
※記録があれば丁寧に扱われた証拠になる |
ボディとタイヤの状態チェックが必須な理由とは?中古車確認ポイント
車の外観は、その車が辿ってきた歴史を物語っています。
特にパジェロミニのような年式の古いオフロードタイプの車は、ボディとタイヤの状態を入念にチェックすることが重要です。
- ボディの錆
フェンダーのアーチ部分やドアの下部、サイドシル(ドア下のボディ部分)は錆が発生しやすいポイントです。
塗装が浮き上がっていたり、茶色い錆汁が出ていたりしないかを確認しましょう。
錆は一度発生すると進行を止めるのが難しく、修理には板金塗装が必要になり高額な費用がかかります。
- 塗装の状態
年式が古いため、塗装の色褪せやクリア層の剥がれは避けられない部分もあります。
しかし、パネルごとに色の違いがないか、不自然な艶がないかを確認しましょう。
色が違う場合、過去に修復歴がある可能性があります。
- タイヤの状態
タイヤの製造年(側面に4桁の数字で記載。例:2522なら2022年の25週目製造)が古すぎないか、溝は十分に残っているか、ひび割れがないかを確認します。
また、前述の通り、タイヤの片減りは足回りの異常を示すサインです。
安心して乗り続けるために、中古のパジェロミニを長持ちさせるコツ
無事に状態の良いパジェロミニを手に入れたら、次はそのコンディションをいかに維持していくかが重要になります。
古いクルマと上手に付き合っていくためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。
メンテナンス項目 | 内容 |
---|---|
オイル管理の徹底 |
|
消耗品の予防交換 |
|
無理な運転を避ける |
|
信頼できる整備工場を見つける |
|
これらのポイントを実践することで、パジェロミニはあなたの期待に応え、長く楽しいカーライフを提供してくれるはずです。
まとめ:パジェロミニ購入で後悔しないために知っておきたいこと

三菱・パジェロミニ(2代目)(グーネット モデル・グレード別カタログ情報からの引用)
今回は、三菱パジェロミニの購入で後悔しがちなポイントから、後悔しないための選び方、付き合い方までを徹底的に解説してきました。
最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
【今回のまとめ】
- 後悔の主な原因は「燃費の悪さ」「パワー不足」「年式相応の故障」
- 街乗り重視ならパジェロミニ、悪路走破性ならジムニーと明確な差がある
- 選ぶならパワーに余裕のある「ターボモデル」が圧倒的におすすめ
- 購入時は「オイル漏れ」「下回りの錆」「ターボの状態」を入念にチェック
- 購入後は「こまめなオイル交換」が長持ちの最大の秘訣
パジェロミニは、現代のクルマにはない多くの弱点を抱えているのは事実です。
しかし、それを上回る唯一無二のデザインと、いざという時に頼りになる走行性能を秘めた魅力的なクルマでもあります。
デメリットを正しく理解し、信頼できる中古車を見極める目を持つこと。そして、購入後は愛情を持ってメンテナンスしてあげること。
これさえできれば、パジェロミニはあなたのカーライフを豊かに彩る最高の相棒になってくれるでしょう。
古いクルマだからこそ、車両の状態が千差万別。素人目には判断が難しい部分も多くあります。
あなたのクルマ選びが、後悔のない素晴らしいものになることを心から願っています。
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