「あれ?N-BOXのサイドブレーキってどこにあるの?」
「いつも運転席の左側にあるレバーが見当たらない…」
新しくN-BOXに乗り換えたり、レンタカーで初めて運転したりした時、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)の場所が分からず戸惑った経験はありませんか?
従来の車でよく見かけるレバー式(ハンドブレーキ)とは異なり、N-BOXには異なるタイプのサイドブレーキが採用されているため、見つけられずに焦ってしまう方も多いようです。
この記事では、以下の点を詳しく解説していきます。
この記事でわかること
- N-BOXのサイドブレーキ(パーキングブレーキ)の具体的な場所
- モデル(年式)ごとのサイドブレーキの種類(足踏み式・電動式)
- それぞれの正しい操作方法(かけ方・解除方法)
- 便利なオートブレーキホールド機能の使い方
- 「解除できない!」といったトラブル時の対処法
この記事を読めば、N-BOXのサイドブレーキに関する疑問がすべて解決し、次回からは迷うことなく安心して操作できるようになります。
ぜひ最後までチェックしてみてください。
N-BOXのサイドブレーキはどこ?車種ごとの設置場所を詳しく解説

ホンダ・N-BOX公式
結論から言うと、N-BOXのサイドブレーキは、モデル(年式)によって「足踏み式」か「電動式」かが異なり、設置場所も違います。
多くの人がイメージする「運転席の左側にあるレバー(ハンドブレーキ)」は、N-BOXには基本的に搭載されていません。
それぞれの場所を見ていきましょう。
- 足踏み式
【設置場所】
運転席の足元、ブレーキペダルの左側にあります。「P」と書かれた小さなペダルがそれです。
- 電動パーキングブレーキ
【設置場所】
運転席周りのインパネ(シフトレバーの近くや、ステアリングコラムの右下など)にあります。
「サイドブレーキがない!」と焦った方は、まずご自身のN-BOXがどちらのタイプかを確認してみてください。
特に中古車でN-BOXを探す際は、年式やグレードによってこの仕様が異なるため、重要なチェックポイントになります。
サイドブレーキの種類と特徴一覧|N-BOXのモデル別ポイント
N-BOXに採用されているサイドブレーキは、大きく分けて以下の2種類です。
モデルチェンジの歴史とともに、採用されているタイプが変わってきました。
| モデル(型式) | 主な販売時期 | 採用されているサイドブレーキ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 初代 (JF1/JF2) | 2011年~2017年 | 足踏み式 | 全グレードで足踏み式を採用。左足で操作するタイプです。 |
| 2代目 (JF3/JF4) | 2017年~2023年 | 足踏み式 または 電動パーキングブレーキ |
発売当初は足踏み式がメインでした。 2021年のマイナーチェンジ以降、 「オートブレーキホールド付電子制御パーキングブレーキ」 が採用され始めました。 |
| 3代目 (JF5/JF6) | 2023年~ | 電動パーキングブレーキ | オートブレーキホールド付電子制御パーキングブレーキが標準装備されました。 |
このように、N-BOXのサイドブレーキは、初代・2代目初期は「足踏み式」、2代目後期の一部と3代目からは「電動式」へと移行しています。
サイドブレーキを探す場合、まずはご自身の車の年式やグレードを確認すると、どちらのタイプか見当がつきやすくなります。
電動パーキングブレーキとペダル式の違いと便利な使用方法
足踏み式と電動パーキングブレーキは、操作方法だけでなく機能面でも大きな違いがあります。
【足踏み式(ペダル式)】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット |
|
| デメリット |
|
| 便利な使用方法 |
|
【電動パーキングブレーキ】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット |
|
| デメリット |
|
| 便利な使用方法 |
停車中にブレーキを踏んで保持すれば、足を離しても停車状態を維持。
シートベルト着用状態でアクセルを踏むと自動で解除。 |
特に電動パーキングブレーキは、現代の車ならではの便利な機能が満載です。
N-BOXのサイドブレーキ操作方法|手動・電子・ペダル式の使い方

ホンダ・N-BOX公式
N-BOXに採用されている「足踏み式」と「電動式」、それぞれの具体的な操作方法(かけ方・解除方法)を解説します。
パーキングブレーキスイッチやレバーの位置と正しい解除方法
1. 足踏み式の場合 (初代 JF1/JF2, 2代目 JF3/JF4の多く)
- 場所: 運転席の足元、ブレーキペダルの左側。
【かけ方 】
- 車が完全に停止していることを確認します。
- ブレーキペダル(右足)をしっかりと踏みます。
- 一番左側にあるパーキングブレーキペダル(「P」と書かれている)を、左足でカチッと音がして止まるまでしっかりと踏み込みます。
- メーター内の「(P)」または「BRAKE」といった警告灯が赤く点灯すれば作動完了です。
【解除方法】
- ブレーキペダル(右足)をしっかりと踏んだ状態にします。
- もう一度、左足でパーキングブレーキペダルを奥まで踏み込みます。
- ペダルが「カシャン」という音とともに手前に戻り、解除されます。
- メーター内の警告灯が消灯したことを確認します。
2. 電動パーキングブレーキの場合 (2代目 JF3/JF4の2021年以降, 3代目 JF5/JF6)
- 場所: シフトレバーの近くやインパネ周り。「(P)」マークのスイッチです。
【かけ方】
- 車が完全に停止していることを確認します。(ブレーキペダルを踏んでいればOK)
- パーキングブレーキスイッチを「引く」(指で手前に引く動作)。
- 「ウィーン」という作動音とともに、メーター内の「(P)」警告灯が赤く点灯すれば作動完了です。
【解除方法】
- ブレーキペダルをしっかりと踏んだ状態にします。
- パーキングブレーキスイッチを「押す」(指で奥に押し込む動作)。
- 作動音とともに、メーター内の「(P)」警告灯が消灯すれば解除完了です。
(参考)アクセル連動による自動解除
電動パーキングブレーキ車は、以下の条件を満たしていると、アクセルペダルを踏むだけで自動的に解除されます。
- エンジン(パワースイッチ)がONであること
- 運転席のシートベルトが着用されていること
- シフトレバーが「D」(または「R」などP・N以外)に入っていること
サイドブレーキが解除できない・警告ランプ点灯時の原因と対処法

ホンダ・N-BOX公式
「N-BOXのサイドブレーキを解除しようとしたのに、解除できない!」
「解除したはずなのに、メーターの警告ランプ((P)やBRAKE)が点灯したままだ…」
こんな時、焦ってしまいますよね。主な原因と対処法を知っておきましょう。
【考えられる原因(足踏み式・電動式共通)】
- 解除操作が不十分・間違っている
- ブレーキペダルを踏んでいない(特に電動式や、足踏み式の一部)
- ブレーキフルードの不足(警告灯が点灯)
- ブレーキシステムの凍結(寒冷地)
- システムの不具合・故障(電動式の場合)
- ワイヤーの固着や伸び(足踏み式の場合)
【まずは試したい対処法】
- 足踏み式で解除できない
もう一度、今度は「カチッ」と音がするまで、思い切り奥まで強く踏み込んでみてください。
踏み込みが浅いと解除されません。
必ずブレーキペダル(右足)をしっかり踏んだ状態で操作してください。
- 電動式で解除できない(スイッチを押しても反応しない)
ブレーキペダルをしっかり奥まで踏み込んでいるか確認してください。
踏み込みが甘いと安全装置が働き、解除できません。
一度パワースイッチ(エンジン)をOFFにし、再度ONにしてから操作を試みてください。
- 警告灯が消えない
パーキングブレーキが完全に解除されているか、再度操作を確認します。
それでも消えない場合、ブレーキフルードが減っている可能性があります。
これはブレーキパッドの摩耗や、ブレーキラインからの漏れが原因かもしれません。
走行は危険なため、すぐに点検を依頼してください。
- 凍結が疑われる場合
(安全な場所で)エンジンをかけ、ブレーキ周りが温まるのを待つ。
(自己責任になりますが)ブレーキ部品のあたりに、ぬるま湯をかけて氷を溶かす。
※熱湯は厳禁です。
これら試しても解決しない場合は、無理に操作せず、販売店やJAFなどのロードサービスに連絡しましょう。
サイドブレーキ解除を忘れた場合の走行リスクと発生する問題
もしパーキングブレーキ(サイドブレーキ)を解除し忘れたまま走行してしまう(いわゆる「引きずり」)と、どうなるのでしょうか?
N-BOX(特に電動式や、警告音が鳴るタイプ)は、解除忘れを防ぐアラーム機能が充実しているため起こりにくいですが、足踏み式などで万が一発生した場合、以下のような重大な問題につながります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブレーキの異常発熱 |
|
| ブレーキ部品の早期摩耗 |
|
| ブレーキ性能の低下(フェード現象) |
|
| 燃費の大幅な悪化 |
|
| 異臭・異音の発生 |
|
走行中に「(P)」や「BRAKE」の警告灯が点灯したままだったり、焦げ臭い匂いや「キーキー」という異音がしたり、いつもより車が重く感じたりした場合は、すぐに安全な場所に停車し、パーキングブレーキが解除されているか確認してください。
もし引きずり走行をしてしまった疑いがある場合は、その後ブレーキの効きに異常がないか、慎重に確認する必要があります。
▼関連記事
軽自動車のブレーキパッド交換の料金は?最適交換時期と費用相場を解説
N-BOXのサイドブレーキ連動システム|シフトやアクセルとの関係性

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
特に電動パーキングブレーキを搭載したN-BOXは、サイドブレーキが様々なシステムと賢く連動しています。
1. シフトレバー(Pレンジ)との連動
- 多くの電動パーキングブレーキ搭載車では、シフトレバーを「P」(パーキング)に入れると、自動的にパーキングブレーキがかかります(作動します)。
- これにより、駐車時のパーキングブレーキのかけ忘れを防止できます。
2. アクセルペダルとの連動(自動解除)
- 前述の通り、運転席のシートベルトを着用し、シフトが「D」や「R」に入っている状態でアクセルペダルを踏むと、自動的にパーキングブレーキが解除されます。
- 坂道発進や、信号待ちからの再発進が非常にスムーズになります。
3. オートブレーキホールドとの連動
- オートブレーキホールド機能で停車中(「HOLD」表示灯が点灯中)に、運転席のシートベルトを外したり、パワースイッチをOFFにしたりすると、安全のため自動的にパーキングブレーキに切り替わります。
これらの連動機能により、N-BOXの運転はより安全で快適になっています。
「サイドブレーキがない」のではなく、「より進化したサイドブレーキが搭載されている」と考えるのが正しいでしょう。
エンジン始動・停止時のパーキングブレーキ作動状態を確認する方法
N-BOXのパーキングブレーキが正しく作動しているか、または解除されているかを確認する最も確実な方法は、メーターパネル内の警告灯を見ることです。
- 「(P)」または「BRAKE」の赤色警告灯が【点灯】している
パーキングブレーキがかかっている(作動中)状態です。
(※走行中に点灯した場合は、ブレーキフルード不足などの異常の可能性もあります)
- 「(P)」または「BRAKE」の赤色警告灯が【消灯】している
パーキングブレーキが解除されている状態です。
この警告灯の点灯・消灯を指差し確認するクセをつけると、かけ忘れや解除忘れを確実に防ぐことができます。
N-BOXでサイドブレーキの交換や修理が必要となるケースと費用目安

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
パーキングブレーキも消耗部品や機械部品の集まりであり、いつかは不具合が出る可能性があります。
【交換・修理が必要となる主なケース】
- 警告灯が消えない(ブレーキフルードは正常な場合)
センサーやスイッチ類の故障が考えられます(特に電動式)。
- 足踏み式の効きが甘い・ペダルがスカスカ
パーキングブレーキワイヤーの「伸び」や、ブレーキシュー(またはパッド)の摩耗が考えられます。
調整または交換が必要です。
- 足踏み式のペダルが戻らない・固着
ワイヤーのサビや固着が考えられます。
- 電動式から異音がする・作動しない
モーターやアクチュエーター、ECU(コンピュータ)の不具合が考えられます。
【費用目安(あくまで参考)】
- ワイヤー調整: 数千円~
- ワイヤー交換(足踏み式): 1万5千円~3万円程度(部品代+工賃)
- ブレーキシュー/パッド交換: 1万円~2万円程度(リアブレーキと兼用の部品)
- 電動パーキングブレーキ関連(アクチュエーター等)の修理・交換: 5万円~10万円以上(システムが複雑なため高額になる傾向があります)
もし効きが悪いと感じたら、重大な事故につながる前に、早めに点検を受けることが重要です。
定期的な車検は、こうしたブレーキ周りの異常を早期発見するためにも不可欠です。
車検の費用を比較検討したい場合は、「楽天Car車検」などで、お近くの店舗の料金や口コミを調べてみるのも一つの手です。
▼【楽天Car車検】で近所の安いお店を探す(車検・PR)
万が一、修理費用が高額になり、乗り換えを検討する場合は、現在の車がいくらで売れるのかを知っておくとスムーズです。
「カーセンサー」などの一括査定サイトで、愛車の価値を調べてみるのも良いでしょう。
▼カーセンサーで買取査定してみる(車買取査定・PR)
N-BOXを中古車購入・車検時に知っておきたいサイドブレーキについて
N-BOXのサイドブレーキ、特に電動パーキングブレーキ)搭載車は、日常のシーンごとにも小さな注意点があります。
- 1. 中古車で購入する時
2代目(JF3/JF4)を狙う場合、お目当ての車が「足踏み式」なのか「電動式」なのかを必ず確認しましょう。
運転のしやすさ(特にブレーキホールドの有無)に直結します。
- 動作確認
足踏み式:しっかりとかかり、スムーズに解除できるか。効きが甘くないか。
電動式:スイッチ操作で異音なく作動・解除できるか。警告灯は正常か。
中古車探しは、信頼できるお店選びが重要です。「ガリバー」のような大手中古車販売店なら、N-BOXの在庫も豊富で、保証やアフターサービスも充実しているため、安心して探せるでしょう。
▼お近くのガリバーで中古車を探してみる(中古車・PR)
中古車選びは、「後悔しない中古軽自動車の選び方と人気おすすめ車種を徹底解説」の記事も参考に、ご自身に合った一台を見つけてください。
-
-
後悔しない中古軽自動車の選び方と人気おすすめ車種を徹底解説
「中古で軽自動車を買いたいけど、どんな点に注意すればいいんだろう…」 「買ってから後悔するような失敗 ...
続きを見る
- 2. 車検の時
パーキングブレーキの制動力(効き具合)は、車検の必須点検項目です。
効きが甘い(ワイヤーが伸びているなど)と車検に通りません。
電動式の場合も、システムが正常に作動しているかテスターでチェックされます。
まとめ:N-BOXのサイドブレーキの総まとめ|おすすめの使用方法や注意点

軽自動車&バイクのある暮らし・イメージ
今回は、「N-BOXのサイドブレーキはどこ」という疑問にお答えするため、N-BOXのサイドブレーキについて徹底解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
【今回のまとめ】
- N-BOXのサイドブレーキは、運転席左側のレバー式(ハンドブレーキ)ではありません。
- 初代 (JF1/JF2)・2代目 (JF3/JF4)の多くは、運転席の足元(ブレーキペダルの左)にある「足踏み式」です。
- 2代目 (JF3/JF4)の一部・3代目 (JF5/JF6)全車は、インパネ周りにある「電動パーキングブレーキ」です。
- 「ない!」と焦らず、まずはご自身のN-BOXの足元とインパネ周りを確認してください。
- 電動式には「オートブレーキホールド」機能があり、信号待ちや渋滞時にペダルから足を離せて非常に便利です。
- 寒冷地では、ブレーキが凍結して解除できなくなる恐れがあるため、輪止めを使うなどの対策が推奨されます。
- 解除忘れは火災や事故の原因になるため、メーター内の警告灯((P)マーク)の点灯・消灯を必ず確認する習慣をつけましょう。
N-BOXは、その広い室内空間と高い走行性能、そして先進の安全機能で、軽自動車のスタンダードを築いてきました。
新しいモデルになるほど、サイドブレーキも電動化・自動化され、運転の負担を減らしてくれています。
これからN-BOXの購入を検討される方も、ぜひこのサイドブレーキの違い(特にオートブレーキホールドの有無)を、試乗などで体感してみてください。
▼関連記事
軽自動車のブレーキパッド交換の料金は?最適交換時期と費用相場を解説
N-BOXのあるカーライフを、もっとお得に、もっと豊かに
N-BOXは非常に人気のある車種であり、新車だけでなく、中古車市場でも多くの選択肢があります。
- 費用を抑えてN-BOXオーナーになりたい方には、中古車がおすすめ
「ガリバー」なら、豊富な在庫から年式やグレード、サイドブレーキの種類も比較しながら探せます。
▼お近くのガリバーで中古車を探してみる(中古車・PR)
- 月々の支払いを一定にして新車に乗りたい方には、カーリースがおすすめ
「SOMPOで乗ーる(そんぽでのーる)」なら、税金やメンテナンス費用もコミコミで、手軽に新車ライフをスタートできます。
▼月々定額で新車に乗り換える(カーリース・PR)
月々定額のカーリース【SOMPOで乗ーる(そんぽでのーる)】
- タイヤの交換時期が近い方へ
ネット通販ならお得に高性能なタイヤが見つかります。
▼【タイヤワールド館ベスト】でタイヤとアルミホイールを見てみる(カー用品・PR)
ご自身のライフスタイルに合った最適な一台を見つけて、快適なN-BOXライフをお楽しみください。